ハングタイム・ライターズ
何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。
何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。
梅雨明け間近、小雨降る7月末
行ってきました代官山「茂本ヒデキチ展」
シゲさんと、奥さまが在廊していて出迎えてくれました。
その技術力、画力、センス・・・
知っちゃぁいるけど、わかっているつもりでいるけど、
あらためて見ると、やっぱり毛穴がちょっと開きます。
今回は大小数十点のパネルにあらかじめ紙を張り、
この展覧会のために描き下ろし。
何点も描いて良いものをセレクトして額装・・・という手順を踏めないので、
習作を重ねた後は、えいやっ!の後に戻れぬ真剣勝負。
そんなことを想像するにつけ・・・
その画力に口があんぐりと開いてくるのです。
男を描いて良し、女を描いて良し。
現代を描いて良し、時代を描いて良し。
止まって良し、動いて良し。
こうなると、感心してばかりはおられずに、
あぁ、もっとジャンルごとに塊で、シリーズで、テーマごとに見て見たい!!
という欲望にかられてきます。
ミュージシャンたちのシリーズ。
NBAのレジェンド達のシリーズ。
空手家たちのシリーズ。
ダンサーたちのシリーズ。
幕末の志士達のシリーズ。
戦国武将たちのシリーズ。
躍動する馬たちのシリーズ。
運慶快慶シリーズ。
スーパーモデルシリーズ。
花鳥風雨月シリーズ。
・・・・
色をもっと使った絵も、また見てみたい。
筆数をおさえた絵をもっと見てみたい。
何を描いても「茂本ヒデキチ」になるオリジナリティーを確立しているからこそ、
また、破壊と挑戦を繰り返して新しい境地に踏み込んでほしい。
そんな「卓越した技術の先にある凄み」に立ち会いたい。
グラウンドで活躍するヒーローにかってに
スタンドから声援を送る。・・・そんな感じのファン心理ですね。
久しぶりの代官山から、恵比寿までをてくてくと歩きながら
ちょっと嬉しい気分の帰路でした。
hittaka@desk
北アルプスから日曜日の夜、家について、
風呂に入って、あれこれ洗濯したり、
最低限の片づけをしたりして
歯を磨いて、さぁ、寝ようかという時分になって、
なんだか、右の耳が熱っぽいのに気づく。
鏡に向かってみてみると、
明らかに赤く、腫れている。
かゆみや痛みはなかったものの、
あぁ、燕岳で刺されたんだなぁ・・・。と察する。
月曜日朝、どうなっているか?
少しは治まっているかしらんと思いつつ鏡を見ると、
さにあらず。
ギョウザ・・・とまではいかないものの、
ワンタンくらいな感じのボリューム感。
耳のサイズに明らかな左右差があり、
人に気づかれなければいいな。
などと思いながら、それでも痛み、かゆみは
さほど感じなかったのでそのまま会社に。
道中便利なスマホで検索しまくり。
「虫さされ、ブヨ」
「ブヨ、北アルプス」
「虫さされ 薬」
「ブヨ、メマトイ、治療」
みたいな感じで・・・。
ブヨはコバエほどの、蚊ほどの大きさながら、
刺されればその痛み、かゆみは蚊とは比較にならず、
人によってはおおきく腫れ、
1週間も2週間も完治にかかる場合があるという。
ブヨは蚊のように刺すのではなく、
皮膚を食いちぎって血を吸うのだという。
しまも、まず事前に麻酔成分を皮膚に注入するらしく、
反応がすぐにわからないのだという・・・。
気づかれずにたっぷり血を吸うための知恵なんだね。
恐ろしいね。
月曜日
そのの夜、家に帰って、
やっぱりなんかしたほうがいいなと思って、
薬箱をゴソゴソ・・・。
いくつか残ってた皮膚用の薬をこれまた便利なスマホで調べて、
ロコイドってのがよさそうだと塗って寝る。
火曜日
やっぱりなんだか、もっとちゃんとした薬のほうがいいのだろうかと
薬局に行ってムヒEXとかを買ったりしてみる。
水曜日
耳の腫れは少し収まってきたものの、
範囲が弱まりながらも広がってきてるような気がして、
やっぱりなんだか、ちゃんと医者にでも行って
診てもらったほうがいいのかと思って皮膚科に行ってみる。
日曜日に北アルプスでおそらくブヨに刺されました。
「アーはいはい」とその場で軟膏を塗られて、
中から外から治療して、一週間たっても
良くならなかったらまた来てください。ってあっという間に治療終了。
アンテベート軟膏と
フェキソフェナジンmlを処方される。
今回は隊長の虫よけに随分助けられた。
それでも、たぶん、休憩時に、塗り忘れたか、
効果の薄れた右耳を何箇所か咬まれたのだ。
夏山は虫対策は必要。
刺されないための、
刺された時のための、
そんな対策が必要。
hittaka@desk
ぐっすり睡眠を望んだが、そうでもなかったなぁ・・・。
なかなか寝付けなかったりして・・・
3時半にアラームをかけたけど、
隊長が3時に起きて準備始めたんで、つられて目が覚めました。
後で聞いた話によると、
暗いうちに出て星を見に行ってたそうです。
ヘッドランプをつけて、ゴソゴソと出発の準備。
日の出を見に行きます。
4:00
日の出前。
雨はすっかりあがり、
遠く雲海の先に富士山が見えます。
一眼レフと隊長
少しでも槍ヶ岳に近づきたい。
ご来光。
槍ヶ岳に朝日が当たる。
コマクサにも朝が来る。
燕山荘に戻って、朝日を浴びるテラスで朝食。
5:40
隊長はチリコンカンを作る。
隊員は食糧を忘れてしまうというポカをやらかしてしまったので、
昨晩売店で買ったカレーヌードル。
朝食を済ませ、用を足し、
身なりを整えて、さぁ、出発。
6:45
イルカ岩。
なるほど。
振り返ると、燕山荘~大天井岳~槍ヶ岳が見える。
おぉ、あれが燕岳だな。
山頂に向けて角度が上がっていく。
登頂!!!
7:15
いい眺めだ。
東側の谷には雲海。
北アルプスの山々をチェックチェック。
7月の今回の山行のために買ったつばびろの帽子。
よし、つぎは北燕岳だな。
岩間に花。
北燕岳登頂。
股間がスースーするゥ!などとはしゃぎます。
7:40
ここには三角点はありませんでした。
スミレの仲間だな。
さて、行きますか。
稜線を境に東側と西側で環境ががらりと違う。
様相が全く違う。
あぁ、きれいな斜面だねぇ。
その視界の先。
小さなモグラの大往生。
稜線の下り口。
ここからぐぐっと下がっていきます。
東沢乗越への入り口。
東沢登山道は随分荒れてますとの注意あり。
大丈夫だと思いますけどねぇ・・・。
8:35
東沢を下り始める。
今来た道を振り返る。
燕山荘も、燕岳も、北燕岳も見えない。
遠く、槍ヶ岳が見える。
きれいな高山植物にはココロ癒される。
残雪のそばに横たわっているベテランクライマー。
「大丈夫ですか」と声をかける隊長。
我々がこれから下る道を登ってきたという。
水を切らせてしまったので補給しているのだという。
ごくろうさまです。
林間コースを通って、
東沢乗越に到着。
一時間と少し歩いたところで、
予定通りの小休止。
9:40
行動食のドライフルーツ・パイン
美味し!!!
隊長がもちふわパンケーキを半分分けてくれる。
なぜならば食糧を車に忘れてしまったから(涙)
夏山は虫問題が付きまとう。
止まるとどこからともなく、メマトイ(極小のハエ)がやってくる。
ときにブヨなども来るので、
虫よけをシュッシュ!!
ハッカ油のスプレーをかけてもらう。
これは、準備しておかなくてなならないアイテム。
さぁ、ここから中房温泉にむけ、出発。
熊の出そうな・・・
実際明らかに熊の通ったであろう草のなぎ倒されていた痕の残る
林間の登山道に分け入ってゆく・・・。
ひたすら高度を下げていく。
やがて沢の音が耳に入ってくる。
ギボウシ(ホスタ)の仲間だな。
そこかしこで倒木が細い道をふさぐ。
沢を横切り、
沢沿いを歩き・・・を繰り返す。
整備されていない沢沿いを歩くのが一番こたえる。
きれいな花を見つけたのに、
相変わらずピンがこない。
消えかかってしまっている登山道を探り探り高度を下げていく。
登山道の目印やケルンがなかなか見つからなくて時々往生する。
乗越から1時間40分歩いたところ。
流石にくたびれてきたところで、小休止。
ゴールまであと3kmちょっと。
沢沿いを歩くより、林間を歩くほうがずっと楽。
だけど、か細い道が崩落してしまっていて、
時に、肝を冷やしながら進む。
滑落して、うちどころが悪ければ一大事・・・。
ブナ平まで来ました。
ゴールまで2.3kmのところで小休止。
12:10
林間コースと沢沿いコースを繰り返す。
人工物が増えてきたということは、ゴールが近いということである。
風情のない鉄筋の橋を渡る。
お、ゴールが近い予感の石畳。
中房温泉到着。
13:15
脚の親指の付け根が痛い。
車まであとちょっと。
駐車場の到着!
お疲れさまでした。
靴を脱ぎ、サポーターを外し、
ザックを下ろして解放される。
さ、温泉だ温泉だ!
熱めの露天風呂に浸り
頭を洗い、体を洗い、日常に戻っていく。
怪我もなく、靴ずれもない。
よしよし。
クルマで安曇野に行き、
コンビニでノンアルビールで乾杯し喉をうるおし、
蕎麦屋で昼飯を済ませる。
途中お土産を買いながら、
松本の隊長の友人のお店に顔を出す。
生ビールを注ぐ要領で入れたアイスコーヒー。
あぁ、ビールが飲みたい。
そこここでわき出ているおいしい水を汲んで帰る。
帰りの高速はスムーズ。
富士山の山開き情報を聞きつけ、中央道を避けたのが正解か。
赤羽で隊長に降ろしてもらい、
そこからはグリーン車の中でチュウハイを飲みながら帰る・・・。
今回のお土産は、
夏限定の大雪渓。
わさび、野沢菜が入った信州の国ふりかけ。
・・・・・
今シーズン初の北アルプス。
燕岳アタックまでは順調でしたが、
ラストの東沢登山道は老朽化や崩落が進んでいて厄介でした。
あれを一人で上がってきた、
雪解け水を汲んでいたおっちゃんは大変たっただろうなぁ・・・。
課題
・虫対策
・体力問題
・地図を読む
hittaka@desk