ハングタイム・ライターズ
何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。
何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。
特技というわけではないけれど、
ときどき人から、虫や生き物を見つけるのが、
うまい、早い、といわれることがある。
視界の中の風景に「むむ・・なんかいる!」と
察知するのである。
じっと目を凝らすと、ほら、やっぱりいた。となる。
ほらカニがいた。鳥がいた、カマキリがいた、
ヤモリがいた、ヘビがいた、セミが羽化してた・・・となる。
良く見つけるよね。・・・となる。
ところで、
シゲさんのイラストにたいしてもそうである。
本屋の前を通り過ぎる。
街中を歩いている。
書棚の中に、看板に、ポスターに
シゲさんのイラストがあると、
前を見て歩いていても、
「むむ・・・シゲさんのイラストがある」と察知することになる。
前後左右を見渡していると、やがて視界の中のどこかに潜んでいた
シゲさんのイラストを見つけることになる。
今通り過ぎた風景のどこかに、シゲさんのイラストがきっとある・・・。
その察知が先で、
何度か行き来しているうちに、やがて発見するのである。
たとえば西永福の駅前のラーメン屋さんのイラストもそうでりました。
ひとはけ、ひとはね、筆の軌跡、墨の動きの独創が
反応するんでしょうね、センサーに。
私の脳みその中で、
シゲさんのイラストの存在を世の中に見つける作業は、
風景の中の擬態した生物を見分ける力と似てるんだと思います。
2012/11/08/hittaka@desk