ハングタイム・ライターズ

何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。

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槍ヶ岳へ。・・・山の寝具を買う。

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槍ヶ岳へ行くのだ。
と決めた後、とにかく絶対に必要な個人装備だと、
自分のものとして買い揃えたもののうちの一つ。

テントの中とはいえ、薄い生地を隔てた下は高度3000メートルの地べた。
しかも、10月。風が吹くかもしれない。雨が降るかもしれない。
もしかすると、雪がちらつくかもしれない。

寒くてたえられない。ということは大げさでなく、
生死にかかわることなのだ。ということを本で知り、
お店(モンベル)に行って、売り場のまえでしばしたたずむ。

品選びのポイントはいくつかあって、
機能。サイズ。重量。デザイン。強度。使い勝手。メンテナンス。・・・

安い。がでかい、あるいは、重い。
小さい。が、高い。上を見ればきりがない・・・。
などなど・・・。どうするかどうするかと悩ましい。

シュラフ(ドイツ語)英語ではスリーピングバッグ・・・
いわゆる寝袋は、お店の方と話をして、
値は張るがコンパクトにもなる良質のダウンに。
ほか、オレンジ色のがマット。黄色の袋がエアーまくらです。
こちらもお店のスタッフに使用方法を聞きながらセレクト。

先日の初登山、五竜岳山荘のテント場でデビュー。
それなりに快適な居心地と眠りを手に入れることができました。

寝袋は、とても元の袋に収まりそうもないものを、
青い収納袋にグイグイっと圧縮しながら詰め込んでいきます。

軽く。コンパクトに。
これは、山登りパッキングのキーワードです。


しかし、山のギアたちは、お値段張ります。


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五竜岳に登る。

10月に槍ヶ岳に登ることに決めたあと、
山の先輩・浅賀さんに9月中にどこか行きましょう。
と、プランを組んでもらう。
いわゆる、練習試合だ。

金曜日の夜11時に新宿集合出発で、車中仮眠をとりながら
早朝に北アルプスに。
学生時代にスキーに行ったとき以来の感覚がよみがえる。

北アルプス・五竜岳を目指す。
遠見尾根をピストン(行った同じ道を帰ってくる)

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ゴンドラを乗って、リフトに乗って、
8時。およそ標高1530Mあたりからスタート。
しばらく歩いて、地蔵の頭。道中の無事を祈る。

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アルプスの山々が見える。
あぁ、来てしまったんだなぁ。と思いつつ・・・

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こんな感じで年下の山の先輩の後をついていく。
テント泊の装備、背負っているザックは14キロ前後。
行動中に飲む水分は1.5リットルは必須。

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尾根づたいに、上り下りを繰り返しながら高度を上げていく。
途中なんどか、「落ちたら死ぬな」というポイントを
いくつか通りながら、鎖場などを通りながら、進んでいく。

小休憩・大休憩を何度かハサミながら、
およそ6時間かけ、ようやく五竜岳の山小屋が見えてくる。

あと、30分。

小屋の右上が五竜岳山頂!

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小屋に到着14時30分。
初めてのテントを張り、夕飯に備える。
なにはともあれ、乾杯のビール。

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テントはカラフル。
日進月歩で進化していく。
2人用のテントにマットを敷き、寝袋を並べる。

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暗くなる前に、夕食。
ストーブを焚き、おのおの持ってきたおつまみで
ビールを飲み、ワインを飲み、焼酎を飲み、ウィスキーを飲む。
山の先輩が山小屋で日本酒を買ってくる。
「大雪渓」うまし!ただし、飲みすぎ注意。

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日没が近づく。
ヘッドランプを頭に装着。
漆黒が来る前には片づけを済ませる。

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まったくよく晴れてくれた。
先週だったら、台風直撃で中止だった。

テントに入る。寝袋に滑り込む。
疲れも手伝って、7時過ぎには就寝・・・。

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夜中の1時半に目が覚める。
とはいえ、6時間はぐっすり寝たことになる。
あとは、うとうとと2度寝、3度寝を繰り返す。
3時を過ぎたころから、周りのテントから、
山頂アタックの準備のざわつきが聞こえてくる。

こちらも、ゆるゆると準備。
湯を沸かし、コーヒーを飲み、
具だくさんのみそ汁を作って腹に入れる。

ヘッドランプを装着し、
カメラと水を小さなリュックに入れて、出発。

山頂でのご来光とはいかず、
中腹からの日の出。

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振り返ると、ベースが見える。小屋が見える。

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そして、
山頂からの眺め。
カラマツ岳方面。

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山頂。
五竜岳2814メートル。
日本百名山のうちの一つ。

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もう一度、テントベースと山小屋を。

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テントに戻り、撤収。出発が8時。

写真は、途中ガスってきたところの様子。
登りにくらべて、下りのほうが、膝が笑う。
バスケしなくなって、8年。
足腰の筋力の衰えを実感。
心肺機能もちょっと鍛えなおさなければ・・・。

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15時半にバスが迎えに来て、新宿へ。
3連休の行楽渋滞にあって、新宿着22時。
電車で帰宅。リュックの重さを、もう一度計っておく。

翌日、整理整頓とメンテナンス。
クッカーを洗って、寝床周りを干す。

無事に帰ってこれて、何より。と、しみじみ実感。

山の先輩たちに感謝。

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さて、槍ヶ岳まで、3週間。
3週間の間に、少し体を鍛えて、
装備を見直して・・・。

何より、好天に恵まれますように。


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槍ヶ岳へ。・・・ザックを買う。

山に登って、テント泊をするということは、
およそ60リットルサイズのバックパックが必要だということらしい。
バックパックはザックとも言われ、リットルという単位で
サイズ表記されている。ということもはじめて知る。

で、山関係のお店、好日山荘へ。

ザックコーナーには、さまざまなサイズ、さまざまなメーカー、
さまざまな色と素材の商品が壁一面に並んでいて、
目が回りそうである。

本によると、まず、背負いなさい。店員さんに遠慮なく聞きなさい。
とあるので、聞くことにする。背負うことにする。

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で、いろいろ見て聞いて背負って、なんとなく2つに候補を絞る。

カリマーとオスプレイ。あくまでも、なんとなくだ。

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お値段と、素材感と、デザインと、想像上の機能性と・・・

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で、赤いカリマーに決める。丈夫そうだ。

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山道具は科学の産物でもあり、
人間工学に従って、さまざまなパットやバンドやポケットがある。
覚えられるか、使いこなせるか、
習うより、慣れよだ。

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使い方次第で、50リットルから75リットル
という表記なのだろう。

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パッキングは技術だという。
ここに、山でのサバイバルの衣食住を詰め込むのだ。

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一つよろしく。カリマー。


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槍ヶ岳へ。序章-その2

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そして、自分でも驚くほど山のことが頭の中を支配している。
それは山についての経験が浅いからで、
なおかつ、なんとかなるでしょ。という考えでは、
なんともならないことが訪れるだろうと想像できるからである。

西表にはじめて素潜りに出かけたときとはちょっと違う。

ひとまず買った薄い雑誌のあと、ちょっとしたハウツー本を2冊購入。
通勤の行き帰りにペラペラとめくっては、
なるほどそうか。やっぱりそうか。そうだったのか知らなかった。
・・・と、いちいちかみしめている。

秋のテント山行。

経験者に頼るが、迷惑はかけられないし(なるべく)
何より、つら過ぎて二度とごめんだ。とも思いたくない。
衣食住を自力でやり抜く小さなサバイバルが想像力を掻き立てる。

あー・・・、ドキドキしてきた。

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オリンピック招致・2013

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決まりましたね。2020年TOKYOオリンピック。
気持ちの入ったプレゼンテーションでした。
日本人はプレゼン苦手。ってレッテル貼られてましたけど、
目的がはっきりした時には
「やるときにはやる日本人」の姿があらわれますね・・・。

まじめなんだな。日本人は。

七年後かぁ・・・。
これをきっかけに原発問題解決や復興が進むといいな。


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