ハングタイム・ライターズ
何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。
何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。
広告に限らず、イメージを先取りする世界では、
冬に春夏ものを、夏に秋冬ものの準備をいたします。
で、この季節にはグリーンをもとめて、
ロケーションコーディネーターのかたは、東奔西走するのです。
「芝生!芝生!冬でもグリーンがきれいな芝生!!」
「海外!?」「無理無理!!」「沖縄!?」「無理無理!!」
で、
探せばあるもので、
こんなふうに高いところから撮影すれば、
これが2月の撮影だなんて、わからない写真になるんです。
気温は5度くらいで、空気は冷たい日でした。
でも、これはまだ、衣装が長袖なんで、ましなほうです。
ときどき
グラビアのモデルさんなんか、ノースリーブやTシャツや
ミニスカートや水着姿で、鳥肌&紫色の唇で笑っていたりします。
ごくろうさまです。
2012/03/22/hittaka@desk
初めてスカーレット・ヨハンソンを見たのは、
確か「ロスト・イン・トランスレーション」でした。
ポスターやチラシのビジュアルになっていた彼女は
じっとこちらを見る、「ものすごく普通」にみえる、よく知らぬ女性でした。
フランシス・コッポラ監督の娘ソフィア・コッポラ監督の作品ということや
物語の舞台が日本ということもあったりして、ちょっと話題になりましたが、
日本ではスカーレット・ヨハンソンの「人気」はもちろん、
「知名度」もまだまだ・・・といったところでしたね。
そのころは・・・。
でも、ものすごく「普通」に見えた女優さんは、
やがてウッディアレンのお気に入りの女優さんになり、
「今世界で最もセクシーな女優No.1」とやらの評価を受けている
人物だというので、ちょっとびっくり・・・。
それから、やたらとスクリーンをにぎわす女優さんとなりまして、
ちょっと前には、ぴったりボディスーツを着て
「アイアンマン」の敵役なんかでスクリーンに登場していましたな。
ハルベリー・とか、みんなあんな感じに扱われるんだね・・・。
ごめんよ。スカーレット。
「ものすごく普通」に見えてしまって・・・。
2012/03/21/hittaka@desk
人は退屈を嫌う。
退屈は死をイメージさせるからだ。
冬は夏より退屈で、夜は昼より退屈で、雨は晴れより退屈である。
だから一般的に冬や夜や雨は嫌われる。
雨や夜や冬は死をイメージさせるからだ
人は退屈しのぎに精をだす。
退屈しのぎのために生きてるようなもんだ。
人は楽しみを求める。楽しみとは刺激だ。刺激とは変化だ。
結婚も子供も退屈しのぎの手段だと言うむきもある。
一週間幸せになりたいなら豚を一頭ほふれといい、
一年幸せでいたければ妻をめとれといい、
一生幸せでいたければ釣りを覚えろと言うむきもある。
その昔、東洋の賢人達は
水に手をつけて長い時間思索にふけったという。
そんな話も聞いた。
古今東西、人は退屈を恐れてきたのだ・・・。
明日、世界が滅びようとも、君は林檎の樹を植える。
と先生は言った。
どんな状況にあっても希望を失わない。
といいながら、絶望とは絶対的な退屈のことなのだと想像させる。
だから自分は樹を植える。
自然は絶えず変化する。飽きることがない。退屈しない。
人は変化を見ていたくて生きている気さえしてくる。
灰色の枝に乳白色の芽が息吹くのを見たいのだ。
枯葉がやがて土になり、その凍えた土から
蒼い芽が生まれてくるのを見たいのだ。
2012/03/14/hittaka@desk