ハングタイム・ライターズ

何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。

2011.10

コバヤシケンタ

日本未発売!日東のハンドルバー入荷しています。

日本が誇る世界の日東。
でも、日本じゃ売っていないハンドルバーが入荷しています。
NITTO B260AA!
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何処が日本のと違うのかって?
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クランプの部分です。
結構前に発売して即売り切れた「T-19」のハンドルバーと同じで、
クランプ部分がカクッと22.2から25.4mmになっています。
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軽合のB123と同じ感じです。
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ラインナップは、シルバーとブラックのみ。
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良く子供っぽくなりがちなライザーバーですが、
程よいライズ高とラインの美しさが、大人のライザーバーの雰囲気をプンプンさせています。
乗りやすくてシンプルにしたい!
でも、プロムナードや普通のライザーじゃ嫌だな?
と言う方におススメです!!

tempra cycle
住所:東京都渋谷区神宮前3-10-13(妙円寺の前の一軒家のガレージです)
営業時間:13:00~20:00 水曜日定休
電話:03-3403-5874
※駐車場はありません。車やバイクでお越しの方は、有料パーキングに停めてください。

hittaka@desk

家買う物語:上棟

上棟の日を向かえる。
「じょうとう」といったり、「むねあげ」と言ったり・・・。
ハウスメーカーさんがそろって「おめでとうございます」
と口々に言ってくれます。
屋根が張られ、床が張られ、壁が張られて家の基本的な構造ができました。
という一区切りの段階です。
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設計図にもとずいて、部屋の位置関係や建具の説明を受けてます。・・・の図
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1階の奥、キッチン辺りから庭側を眺める。
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ここは風呂になります・・・みたいな。
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ここは小屋裏になります・・・みたいな。
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2階にはバルコニーが出来ています・・・みたいな。
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柱の位置で、2階の部屋割りもなんとなくわかります。
奥に分厚い屋根材が積んであるのが見えます。
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ここは・・・・トイレか。
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むかーし、田舎で「建て前」って言うイベント。あったぁな・・・。
上棟式で施主や大工が、餅やお金を祝儀として屋根のうえから投げるやつ・・・。
集まった近所の大人達が血相変えて、餅やお金を拾っていて、
小さな子供にとってはちょっと怖かったな・・・。
がんばってひろいな。なんて言われてその気になって、、
捕れる気でいたり、とらせてくれるだろうと思ったりして、張り切って
期待値高すぎて、そのくせ、大人たちの迫力や本気具合にまったく歯が立たなくて、
半べそかいてた記憶があります・・・。
おかぁちゃんたちがまた本気だしてたりして。
それがまたショックだったりして・・・。

今でも、あるんだろうけど。
それが、このタイミングで行うものなんですね。
色々思い出しました。

つづく・・・

201110/13/hittaka@desk

トゥジュール

♡<Opéra>

長く伝えられてきた食べ物には淘汰されなかった理由があります。
その土地でそのお菓子がなぜ育ったのか等の文化的背景まで知ること で、その菓子の味わいが幾重にも深まります。

相手の文化に敬意を払い、自ら学んでいく、、、隠れたエピソードを知り、存在の意味を知ると、その姿はぐっと 違って見えてくる······。

ルールの分からないスポーツを見ていても、何にもおもしろく ありませんが、ルールを知ることでその楽しみは倍増します。
知れば知るほど「もっと、もっと』楽しくなるはずです。

食べ物を提供するだけでなく、その背景までお伝えすることも僕たちの大切な仕事だと思っています。

そんなこんなで、今回は「オペラ」というお菓子を紹介します。

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<Opéra>

オペラはパリの「ダロワイヨ」のオーナー、ガヴィヨン氏が1954年に売り出したといわれています。
そのもとになったのはガヴィヨン氏の親戚である、ポール・ビュガ氏が買い取った「クリシー」という名店で1920年につくられた「クリシー」呼ばれる菓子だとか。

今ではパリを代表する菓子であるかのように、どこの店でも見られる定番になってます。
日本でも、自由が丘や銀座のダロワイヨのショーウィンドーには必ず並べてありますし、たくさんのお菓子屋さんで作られているのでご存知の方も多いと思います。

オペラは次の要素が層になっています。

・コーヒー風味のシロップを染み込ませたビスキュイ・ジョコンドと呼ばれるアーモンド風味の生地
・コーヒー風味のバタークリーム
・ガナッシュ(いわゆる生チョコです)
・そして表面はオペラ座をイメージした金箔などを飾ったチョコレートベースの豪華なデコレーション。

7層からなる重厚な佇まいは、まさにパリのオペラ座を彷彿とさせます。

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<パリ:オペラガルニエ>

とはいえ、バタークリームひとつとってもつくり方はさまざま。
こってりしたもの、あっさりしたものから、水分の多いもの、糖分の少ないもの。
またコーヒーの風味もインスタントコーヒーを使うこともあれば、コーヒー豆から抽出する場合もある。
チョコレートに何を選ぶか、シロップの量の多少・・・・。
これらの要素として何を選択するかによって味わい、食感が変わってきます。
コーヒーとチョコレートのみごとなバランスがオペラの身上といわれますが、そのバランスをどう解釈し、どう表現するかはそれぞれの作り手で違ってきます。

<コーヒーとチョコレート、2つの風味がひとつになった味わい>
生地の焼き具合、シロップの打ち方、クリームの配合、グラサージュのかけ方・・・
ひとつひとつの仕事を丁寧に積み重ねる事で求める味に近づけていきます。
生地はしっかりとミキシングをし、シロップをたっぷり吸い込みつつ食べると歯ごたえがあり、しかも口溶けのよいものに焼き上げます。
僕が作るオペラは、シロップにはコニャックをきかせて、コーヒーの風味をより一層高めています。
組み立てた後、一晩ねかせて一体感を醸しだします。
それぞれしっかりとした味わいのパーツを組み合わせますが、どれひとつ突出させることなく全体をまとめあげることに心を砕きます。

余計な飾りを削ぎ落としたエレガントな容姿と重厚な味わいの格式高い銘菓です。

トゥジュール

TOUJOURS♡トゥジュール

はじめまして。TOUJOURSのイナキです。

今春、郷里の山陰でケーキ屋をはじめました。

あくまでメインはケーキ屋なのですが、

石窯でちょこっとパンも焼いたりしています。

200年位前から伝わる『ガトー・ア・ラ・ブロッシュ』という

ピレネー地方の郷土菓子を薪で焼いたりもしています。

今回、様々な御縁からHung time Writersに仲間入りさせていただきました。

よろしくおねがい致します。


今、僕は「フランスの食文化」という借り物を使って、
『よく生きることは、良く食べること』をテーマに
郷里の山で集めた薪でお菓子やパンを焼いています。

そこからどんな物が生みだせるのか、まだまだわからないのですが

そんななかで考えたり、感じたことなどを綴っていけたらと思っています。

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(写真=井上亀夫)
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あの日、妻が「江戸の香りがするお客様が来られたよ」

と、厨房にいる僕に声をかけてくれなければ

こんな機会を頂けなかったと思います。

ヨメに感謝です!
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ニシグチtenkoノリコ

フィルムラッシュ:天国からのエール

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バンドに夢をかける高校生たちのために私財を投げ打って
スタジオを作り応援するとともに、人生に必要な事を教え
てくれた実在の男の物語。

初監督、初プロデューサーがタグを組んだ今作。
プロデューサーがちょっとお知り合いだったりするもので、
フィルムラッシュも控えめか......というとそんなわけはない。

阿部ちゃん演じるお弁当屋さんは、とっても良い人、熱い人。
演技も泣けちゃう所があったりしてよく撮れてます。
でも、高校生たちがロックバンドっていうか
アイドルバンドなミュージックで、桜庭ななみよぅ...って感じ。
ギターの男の子が松潤みたいでカッコ良くて、
できれば彼で見たかったな、高校生パート。
物語もギターの子の苦悩、というのが冒頭に出てきたりして、
「オッ、こいつが第2の主役か?」と期待できたのだけど、結局、桜庭ななみ。

かわいいですよ、彼女。
デビューしたとき、サイン第1号、くれたよ。
でも、なんかそぐわない。
そう、ロックバンドには持ってたい「反骨」が見えないんです。
どっか、媚びてる。
ギターの子の方がバンドやってやる!という気迫が伝わってきます。
キャラ設定がどうこうという以前の、
本人がもっている資質のようなものだと思うけど。

ストーリーも実話をベースにしているという前提があるにせよ、
やっぱり「映画にするならでは」の人間ドラマを見たいなと思いました。
「大人がだらしないから、うちら苦労してんだよ」
という子供の叫びを感じて立ち上がった大人と、
大人の想いに素直になれなくて反発する子供。
そういうところがぶつかり合いながら一つの形になっていく、
いう過程がどっか弱くて、というかほとんどなくて、
聞き分けの良い子供に大人ががんばって手を貸しちゃう、
そんでそれにありがたく乗っかりました、というバンドがプロになれたところで、
良かったな、うれしいよな、とは思えないのです。
大人の事情や大人の思いを、大人の間だけで語ってしまってるのも、もったいない。
奥さん役のミムラの見せ場も必要だったのかもしれないけど。

阿部ちゃん演じる男がどんだけのことをしたか、
そりゃもう、まねできない、という事実は伝わります。
モデルとなった仲宗根さんに、合掌。