天気のいい秋の日、視界にちょっとした違和感があり、その違和感の方向をみて見ると中空にカマキリがいて、さらによくよく見ると、そこは蜘蛛の巣の上でした。カマキリのそばにはタイガーズコスチュームのジョロウグモがスタンバっていて、うわ、カマキリでさえ蜘蛛の巣に引っかかってしまうのか、カマキリの餌食になってしまうのか、と初めてみる光景に軽くたじろいでいて、念のためそばによって生存確認してみたら、未だカマキリは生きているではないか。これは救出してやるべきか、いやいや自然の摂理に任せて弱肉強食の世界を人間ごときが小さなセンチメンタルで介入しちゃあならんのか・・・と思案しつつ、そうだひとまずこの出来事はパシャリと撮っておこうかとスマホをとって戻ってきたら、なんとカマキリがジョロウグモにかぶりついている状態でした・・・。アワワ・・・カマキリは蜘蛛の巣に引っかかっていたわけではなくて、ここに狩りに来たわけっだのか。むしゃむしゃと両腕のカマでしっかりと蜘蛛をとらえて頭からかぶりついていて、囚われの身だとばっかり思っていた先入観は覆され、その昔興奮しながら見ていたブラジリアン柔術のマウントをとられていたかと思った選手の三角締めを思い出したのでありました。世の中知らぬことばかりなり。
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