ハングタイム・ライターズ

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アメリカザリガニなんて、そりゃあ子供のころからいましたよ。
大きいつめがちょっと怖くて、そのころは「マッカチン」なんて呼んでいたっけ。
体の灰褐色のざりがには、体が一回り小さくて、つめも小さくて、
胴体が柔らかいので「ブヨ」なんて呼んで、少し蔑んでいましたなぁ。
見た目からも、圧倒的に「マッカチン」のほうに人気が集中していましたね。
池でも、川でも、沼地でも、物心ついたときから、
小学生の低学年のころまで、よく捕まえて、遊んでた。
最初は手掴みでザリガニか、かえるをつかまえて餌にする。
するめなんかが一本あまっていたら、それを餌にしてもOK。
裁縫箱から木綿の糸を一ひろ拝借して、釣りの仕掛けを作る。
小川なんかに入っていって、手づかみで捕まえるのも楽しい。
単純に子供同士間での勇気や行動力が試される。計られる。

カブトムシもクワガタも捕まえた。
トンボもメダカも捕まえた。
食べるわけでも、飼うわけでもない。
ただ、捕まえるだけの子供のハンティングなのだ。

そこにいるから捕まえられた。
居なくなれば、そんな遊びも思いつかない。
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2010/09/24/hitaka@desk

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