桜。満開でございます。
若い衆が
「今年の桜はどうだこうだって、毎年言ってるんですよね」
っていうので、
「それが人間の・・・いや、日本人の性であり、春の営みよ」
って、利いた風なこと言って、ついでに
「だってそんなもの、太古の昔からそうよ」ってほら、
「世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」
っていうじゃないの。って、ちっとばかりの知識をひけらかして
「でもって、和歌は大体色恋沙汰や人情沙汰とのダブルミーニングが
かかってるんだぜ」
って追い打ちをかけて、
「テレビもケータイもインターネットもない時代だもの。
桜が咲いたかどうだか、それさえも一大事にして楽しんだのよ」
なんつって
「梅は咲いたか、桜はまだかいな♪なんてのも歌になってるでしょ」
なんつって、さらにビールを飲むのでした。
恋をするのにも、酒を飲むのにも、
何か適当な口実がほしいわけです。人間は。
カンパーイ!
2012/04/13/hittaka@desk