ハングタイム・ライターズ

何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。

saoriya

Life with Wine#12:慈愛に満ちたワイン

震災から、今日で丁度1ヶ月が経ちました。
みなさまご無事でしたでしょうか。


震災前と震災後では、明らかな変化が自分の中に起こりました。
それは、物事の捉え方や感じ方でありました。
日本人であるという誇りやアイデンティティから
家族や友人、親しくさせていただいている方々に対する気持ち、
仕事に対する取り組み方という極めて個人的なレベルまで
「革命」にも似た変化でした。


3月24日日経新聞/小池真理子さんの投稿より
「私たちはこれまで凄まじく暴力的に前進し続けてきた。
その繁栄と進化は頂点に達し、それでもなお、膨張は繰り返された。
あげく、あちこちで歪みが生じた。人の心は荒廃した。
しかしなお、誰もそれをやめようとしなかたった。
津波はそうしたものすべてをのみこんで、去っていった。」


日本はこれから、どう復興していくのだろう。
自分はそのために、何ができるのだろう。
大きなことはできなくても、できることからコツコツと。
そんな想いを抱き、アクションを起こす方々がワイン界にも大勢いて、
そのことが、そこはかとなく嬉しく感じられるのです。


今年の桜は、見事に可憐に咲いてくれた。
咲く時と散る時を、まるでわきまえているかのように。
今年の葡萄は、どんな実を結び、どんな味わいに仕上がるのだろう。


◆ORVIETO Classico Secco 2009
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