ちょっと前に、デジカメの広告に携わっていたことがあります。
製品的には、画質競争があり、デザイン競争がありました。
こちらのカメラはCCDがすごいぞ。何万ピクセルだぞ。銀塩クオリティーだぞ・・・。
薄いぞ。小さいぞ。軽いぞ。ポケットサイズだぞ。首から下げられるぞ・・・。
カールツァイスだぞ。カラバリが凄いぞ。ポルシェデザインだぞ。ライカだぞ・・・。
で、広告は、たいていタレント広告なんですね。
中田英だったり、藤原紀香だったり、キムタクだったり、あゆだったり、
北川景子だったり、渡辺謙だったり、エビちゃんだったり、するわけです・・・。
そのうちに、ケータイにカメラ機能がつくようになって、
デジカメ業界は、ちょっとダメージをくらいました。
そもそも、気軽にとれるために、あっというまにデジカメが普及しましたが、
ケータイは文字通り常にケータイしているので、
それなりに重量のある金属物体を二つも持ちたくないわと、
気軽写真は、もう、ケータイのデジカメがあるからいいわ。と、
あっというまに、廉価版デジカメは消えてなくなりました。
存在価値がなくなったわけです。
あと、デジカメ関係で契約しているタレントさんと、
ケータイ関係で、契約しているタレントさんとの線引きは、
いったいどうするんだぁ?なんていう悩みも、そのときにはありましたね・・・。
さて、LUMIXです。
ケータイにデジカメが付いたんじゃぁありません。
デジカメにケータイが付きました。って有様です。
この広告は、そんな様子を見事に一枚絵で表しています。
製品にNEWSがあれば、タレントに頼らなくてもいいわけです。
そのほうが、むしろ製品に信頼性がおけるってもんです。
スマートフォンにしようかどうしようかまよっているうちに、
とうとうこんなケータイも出現してきたわけです。
2010/12/09/hitaka@desk