スタッフブログ
地球が回ってる限り、宇宙が膨張し続ける限りHUNG TIME TIMES!
地球が回ってる限り、宇宙が膨張し続ける限りHUNG TIME TIMES!
隊長の体調との関係に基づき、
今年2回目の、そして最後の山行。
不安定な天候が続く盛夏の日本列島。
天気予報を鑑み、南アルプスか北アルプスかのうち
北アルプスコースを選択。
定時に退社して、帰宅し定期やカードを山用の財布に詰め替えて、
シャワーを浴びて、軽く夕飯を腹に流し込んで、待ち合わせの新橋に向かう。
隊長と隊員1号・2号無事合流し、高速にて北アルプスを目指す。
今回来れない隊員たちの近況や体調の話や
近未来の交通事情や量子コンピューターの話なんかしているうちに
すいすいと北アルプスの麓にやってくる。
高速の降り口を一つ間違えて先で降りてしまって真夜中のタイムロス。
山道を戻りながらコンビニを探して各自最後の買い物を済ます。
途中、山道の度重なるブレーキングで隊長の足がつる。
隊長、シャクヤクカンゾウトウを服用。
シャクヤクカンゾウトウを常備しているあたり流石の隊長。
中房温泉の登山口に到着し、翌早朝に備えて仮眠の準備。
男3人、仲良くテントに川の字になって寝袋に収まる。
2時消灯。
4時起床の目覚まし。
2時間眠った2人と1時間の一人。
もそもそと身支度を整え、コンビニで買ったパンやら
おにぎりやら、ジュースやらを腹に入れる。
サポーターを身につけ、靴をはき、ザックを背負い込む。
人気の登山口。
結構なにぎわい。
5:35出発
この道は去年通った道。
第一ベンチ通過。
6:18
第二ベンチ通過。
6:48
毒キノコ。
味はおいしい。と隊長談
7:28
第三ベンチで小休憩。
この道は風が吹かないので
結構蒸し暑い。
行動食を口にほおりこむ。
ここではドライ塩トマトとドライマンゴー。
富士見ベンチ通過。
8:09
よく整備された人気の登山道なので
あまり感じないが、地図には北アルプス3大急登の一つとある。
合戦小屋まであと10分。
あと5分。
合戦小屋到着。
8:38
ここまでおよそ3時間。まずまずのペース。
初日最大の楽しみの一つ。
名物 合戦小屋のスイカ!!!
大玉8分の一サイズで800円。
男3人仲良くほおばります。
30分の大休憩を済ませて、出発。
休憩中にパラパラと雨が一度降りましたが、
なんとか持ちそうです。
あの雷鳥の標識は見覚えがあるぞ。
着々と歩を進める。
燕山荘まで、後1.3km
この道は本当に整備されている。
唯一あるクサリ場も全く恐怖心がない。
整備され過ぎていると物足りなくもなってくる。
贅沢で矛盾に満ちた人間心理。
2時間の仮眠では絶対に足りない睡眠時間に
気絶するようにひと眠りする隊長。
後、大休憩の燕山荘まで5分のところなので、
隊員2人は先に行く。
燕山荘到着。
10:13
J隊員は撮影タイム。
ガスって来て眺望はいまいち。
隊長ほどなくやってくる。
昼食は小屋でとる予定でいたものの、
11時からだということで、30分も空くということで、
なにか手持ちのもので済ませてしまおう。
ということになる。
各自ゴソゴソと食糧やらギアやら取り出す。
軽量化のために今年手に入れたもろもろ。
ソフト水筒。蛇腹の椀。折りたたみの2ウェイカトラリー。
小雨がパラパラ降ってきたので、
隊員みな燕岳は登頂済みということで
今回はパスをして、大天井を目指すことにする。
燕山荘出発
11:25
尾根歩きはいろいろと楽しい。
ここはコマクサの群生地。
これがコマクサ。
尾根の東側と西側では植生がガラリと変わる。
巨岩の迫力。
風雨にさらされたプレート。
大天井岳まで5.6km
3.5km
西側は岩岩している。
東側は緑緑している。
我々は花を愛する男たちでもある。
団体さんのトレイル。
カラフルで遠目に見るとポップでキッチュである。
ごっついクサリ&ハシゴ。
道を開いた先人のプレート。
13:50
2時間強歩いたところで、小休憩。
登り下りは少ないので、足はまだまだフレッシュ。
ただ、隊長はひたすら眠い。
5分でもただちに眠れるのはある意味特殊技能に感じる。
いい被写体を見つけたぞと、J隊員。
再び歩を進め、大天井を目指す。
あと500m。
これは距離のことなのか高度のことなのか・・・。
高度を上げていく。
岩岩してくる。
途中途中、お花畑でリフレッシュ。
あと100m
大天井のテンバの到着。
14:37
燕山荘から3時間10分。
3人用のテントを張って、ま、一休みしますかね。
と横になれば5分もかからずに眠りにつく2人。
J隊員は高山頭痛の訪れをやり過ごすためにも
必要なのは睡眠と休息。
15:40
やがて強めの雨が降ってくる。
雨に打たれずに歩けたGOODタイミング。
こちらも横になってみるものの案の定眠りの神様は訪れない。
目を閉じて静かにしているだけでも気持ちいいので、
白い天幕を眺めながら、あれこれ思いをめぐらせて時を過ごす。
小一時間たったあたりで、
暗くなる前にやっちゃいましょうかと
隊長が山小屋から350mlのモルツ3缶を買ってくる。
バーナーで湯を沸かし、
おのおのつまみを出し、夜食を出し、
楽しい夕餉が始まる。
J隊員が担ぎあげてきた焼き鳥の缶づめを湯煎にかける。
J隊員が担ぎあげてきた濁り酒は本人頭痛発生のため、
隊長と副隊長で軽量化のためだとのたまいながら、空にする。
6時過ぎに宴会を片付けて、
さてぼちぼち眠りましょうかね。の準備。
まだまだ明るいが、これが、山時間。
えーと、明日晴れていたら、
テント撤収して、荷物をデポして、
大天井登って山頂で朝ごはん食べましょう。
雨だったら、テントの中で朝ごはん食べて、
雨具着て、テント撤収して、荷物デポして、
大天井登りましょう。
ではでは、そんな感じでお休みなさい。
と、いつでもどこでもいくらでも眠れる男二人は
あっという間に眠りに落ちていく。
夜中は天の川が見えるほど見事に晴れ渡って、
心配した雨は降らなかった。
結局暗くなるまでどころが9時を過ぎるまで眠りにつけなかった男は
12時ごろに「天の川がきれいですよ。見といたほうがいいですよ」
と起こされて、再び眠りに入れなくなるというパターンに入ってしまう。
起床時間は3時半だったから、でもまぁ、3時間くらいは眠ったのかな。
起床後、湯を沸かしてコーヒーを飲む。
暖かいものを飲んで体を起こす。
3人用のテント撤収して、荷物をデポ。
大天井岳に向けて出発。
4:30
10分程度で頂上。
雲が抜けそうで、抜けない・・・。
天気予報からすると、雨に降られないだけでも良しとするか。
モーニングブレイク。
バーナーで湯を沸かす。
おのおの、朝食を食す。
カップめんやらスープやらクラッカーやらパンやら・・・。
ちょっとガスって来ましたかね。
ぼちぼち降りますかね。
さて、今日はここから常念岳を目指す。
常念方面を目指し、大天井を出発。
6:05
お、視界が開けた。
と言っては一喜一憂。
歩く道が遠くまで見えているのは気持ちがいい。
この石組の構造物は風除け、ビバーク用のモノかな。
稜線歩きは気持ちいい。
雪渓を超えて、
こちらの尾根から、あちらの尾根へ。
うひょー、ちょっと日が差してきた。
もうちょいで槍が見えそうですけどね。
あちらが常念方面。
やる気が出てきます。
めまぐるしく雲がわき、流れ、消えていく。
ひたすら歩く。
何かを思ってひたすら歩く。
おしゃべりしながらひたすら歩く。
お、あれに見えるは、
常念小屋ではないか。
小屋が見えるとテンションが上がる。
一方でこの急下りにも思いをはせる。
常念小屋、テンバに到着。
8:20
やれやれ。2時間15分の道のりでした。
15分ほど休憩して、荷物はデポして、
山頂で飲むドリンクとおやつを持って、
さぁ、いざ常念岳へ。GO
8:35
常念岳はガラガラと岩の山。
結構な急登。
しばらくして振り返るとこんな感じ。
山頂まであと一息。
ちょっと一服。
9:15
9:35
常念岳登頂!!
今年の夏用に半袖のいで立ち。
常念小屋で買ったドリンクで乾杯。
バヤリース&2ペプシ
岩の山を下山。
足場に困る。気を使う。膝が笑ってくる。
ここまでくればこっちのもの。
常念岳アタック終了。
10:30
登り1時間。下り45分。
さ、昼飯だ昼飯だ。
11時の小屋の昼飯オープン時間を20分ばかり待って、席につく。
ラーメンか、蕎麦か、うどんか、丼か、カレーか・・・
各自大いに迷いに迷って、
隊長「豚丼」隊員2名「カレー」に落ち着く。
各900円。
ま、味はこんなものか。可もなく不可もなく。
さ、あとは下るだけ。
常念小屋よさらば。
11:30
一の沢を目指します。
がしがし、降りていく。
25分ほどあるいて、最終水場。
12:00
顔を洗ったりなんかしてね。
再びがしがし、下っていく。
ここが胸突八丁ということは、
急登を下ってきたということか。
12:17
沢沿いを歩き、
沢を何度か横切る。
スタートから1時間のところで
小休憩。12:37
助かります。
沢で顔を洗い、喉を潤します。
笠原沢通過。
12:47
大滝通過
13:27
13:30
第2回目の小休憩。
1時間に一回の休憩を神様と隊長にお願いしていたんで、
ありがたいことです。
休憩に持ってこいのベストポイント。
きれいな冷たい沢の水で顔を洗います。
うひょー!なんて言ってね。
タフな下りを1時間歩いて来てこの一服。
何度やってもサイコーに気持ちいい。
さて再び歩き出す。
最終ラウンド。
徐々に勾配がゆるくなってきて、
ゴールの気配が感じられます。
なになに・・・
14:14
山の神通過。
御神木だね。
お、あれはまさか。
一の沢登山口到着!
14:25
およそ3時間の下りの道のりでした。
途中2回バランスを崩して尻もちをつきました。
下りのフラットフッティング技術の習得が必要です。
予約していたタクシーの運転手さんのはからいで記念撮影。
優しいベテラン運転手のサービスは
①荷物を載せてあげる
②記念撮影してあげる
③楽しいトークを繰り広げる
というように、すっかり板に付いたようで
どこかその親切に酔っているようでもありました。
①の荷物をトランクに乗せてもらうところで落とし穴があって、
親切な運転手さんがザックをトランクにのせてくれたものの
傍らのストックを積んではくれず、それに持ち主は気付かずに
登山の最後でストックをすっかり北アルプスにおいてきてしまう。
という顛末が待っていたのでありました。
「皇太子、常念小屋を訪れる」「マツタケと北アルプス」「猿とスイカ」
などの車中のトークネタも、今となっては恨めしい思い出です・・・。
今回はピストンとも縦走ともちょっと違って、
周回の最後をタクシーで閉じるというパターン。
一の沢からスタートの中房温泉まで送ってもらう。
重い靴をサンダルに履き替え、クルマに荷物を積み込み、
近くの温泉で汗を流し、アイスクリームを食し、
念のためと積み残しのストックを探しに一の沢の登山口まで
隊長カーで回ってもらって、でもやっぱり見つからず。
あまり気にしないようにと心に言い聞かせながら、
夕食とお疲れ様のけじめの買い物のためにセブンイレブンに寄り
高速でスタート地点の新橋を目指すのでした。
人生にはいたるところに教訓と落とし穴があるわけです。
勉強勉強。
*****
山行記録
・2013/09/22 北アルプス 五竜岳 2814m
・2013/10/13 北アルプス 槍が岳 3180m
・2014/03/16 赤城山(ツボ足)
・2014/09/06 北アルプス 蝶が岳 2677m
・2014/09/20 北アルプス 烏帽子岳 2066m
・2014/09/21 北アルプス 野口五郎岳 2814m
・2014/09/21 北アルプス 水晶岳 2986m
・2014/09/22 北アルプス 鷲羽岳 2924m
・2014/09/22 北アルプス 三俣蓮華岳 2841m
・2014/09/22 北アルプス 双六岳 2814m
・2014/11/02 八ヶ岳連峰 赤岳 2899m
・2014/11/02 八ヶ岳連峰 横岳 2829m
・2014/11/02 八ヶ岳連峰 硫黄岳 2760m
・2015/02/07 雲竜渓谷(氷柱)
・2015/08/29 中央アルプス 木曽駒が岳 2956m
・2015/11/01 八ヶ岳連峰 東天狗岳 2645m
・2015/11/01 八ヶ岳連峰 西天狗岳 2646m
・2016/02/06 阿寺山(スノーシュー)
・2016/07/10 北アルプス 燕岳 2763m
・2016/09/10 妙高戸隠連山 妙高山 2454m
・2016/09/11 妙高戸隠連山 火打山 2462m
・2017/07/02 南アルプス 北岳(肩の小屋)3000m
・2017/07/30 北アルプス 大天井岳 2922m
・2017/07/30 北アルプス 常念岳 2857m
hittaka@desk
今年度初の山行。
梅雨時期の中、天気予報はなかなか微妙。
風も強そうなので、林間コースを行こうか、
山の東側を歩くコースを行こうか・・・
小屋に泊まろうか、あれこれと選択肢を出して検討。
金曜20時に新橋に集合し、隊長の新車車両1台にて出発。
途中のドライブインで夜食をとりながら行程ミーティング。
風が強そうなので、テント泊は断念して小屋泊まりに決定。
担いで登ってから決めるのとは大違いです。
・・・・・
現地近くのコンビニで明日の朝食、昼食のパンやおやつや
晩酌用のお酒を購入。
登山道はマイカー規制されています。
駐車場のはじっこにクルマをとめて、
そのわきに仮眠用のテント設営。
マットを敷いて、寝袋を広げて就寝。
朝、4時起床。
まぁ、いつものようにウトウトと浅い眠り。
パラパラと一晩雨が降ったりやんだりして、
テント内が濡れていたのは結露なのか漏水のためか・・・
脱いだ靴下やベストが濡れてしまって出発前から軽くへこむ。
5:30
駐車場から乗り合いの大型タクシーで登山口へ向かう。
クルマの揺れでウトウトと眠りに落ちる。
雨の中、小屋の入口で身なりを整える。
サポーターを装着し、手袋を装着し、
雨具を着こみ、靴ひもを締め、ストックを用意する。
6:40
北岳にむけて出発。
南アルプス、北部です。
駐車場から階段を下りて・・・。
大きな吊り橋を渡って始まります。
始まりは、広々と緩い感じ。
ご神木な感じ。
どんな植物にであえるのか・・・。
7:08
コース分岐点。
二俣のほうへ進みます。
沢沿いを歩いたり・・・
ちょっと不安な橋が出てきたり・・・。
徐々に高度を上げていきます。
開けたところで振り返ると、
今回見送ったコースの鳳凰三山が見える。
南アルプスは水量豊富。
沢を横切る。
沢を横切る。
二俣までの中間地点あたりか・・・
鉄パイプの橋は地図にも表記されいました。
残雪が現れる高度になってきたということか・・・。
雪の脇に道が出ていれば、
そちらを歩く。
雨の中で写真をとるのは容易でない。
雪の上を歩きましょうか。
ということになって、準備してきたアイゼンをとりだす。
装着テストは家でしてきました。
大丈夫、大丈夫・・・。
二俣の右のコースを登っていく。
「肩の小屋」を目指します。
雨の中の休憩。
荷物を取り出すのは億劫だし、
じっとしていると寒くなるし・・・。
てくてくと歩きだして、
まだこんなところに桜が咲いているねぇ・・なんて言いながら
残雪コースから林間コースへ。
見晴らしのいいところで
見はらして気持ちいのは
天気のいい日。
稜線が近づいてきて、
再び残雪登場。
雪がしまっているので、
キックステップで進む。
雨に打たれながら花を撮る。
10:40
一時間強歩いたところで、3回目の小休憩。
現代登山ではデジタル機器のチカラを利用します。
雨の中でもこの通り。
コース、位置、時間、高度・・・。
GPSが教えてくれます。
空が広くなってきて、尾根の近さを感じます。
這い松と残雪の間を進み・・。
再び残雪の上を歩く。
11:15
小太郎山分岐点
尾根の東側と西側の風速の違い!!
体感で15mってところか・・・。
時おりザックを背負った体を揺さぶられる。
あと、小屋までざっと30分・・・
「あとは、急登などありませんから」と隊長。
と、ほどなくして鎖場が現れる・・・。
ナヌっ!!
肩の小屋まであと15分。
濡れた手袋に吹き付ける標高3000mでの強風。
手がちべたいっす。
11:40
肩の小屋到着。
本日5時間のコースタイムでした。
トイレは外です。
水は1L100円です。
中に入って受付を済ませ、
リュックを下ろし、
濡れた靴を抜ぎ、濡れた雨具を脱ぎ、一息つく。
曲がった針金ハンガーを一人あたり2本与えられて
ストーブの上に干す。
汗なのか雨なのか、パンツもシャツも濡れている。
夕飯は5時です。消灯は8時です。
山小屋の人はいつも静かに優しくたくましい。
着替えたり、乾かしたりして落ち着いた後、
ようやくほっと一息のビールで乾杯。
一人1畳の寝床で昼寝をする。
夕食のあとは明日どうしますか会議。
2日目は晴れると思っていたのに、どうやら天気予報は荒れ模様予報。
でもまぁ、遅くとも4時には出発しましょうと、
3時起床の予定を立てて就寝。
昨晩の仮眠は例によって寝たんだかどうだか
わからない程度だったので、
山小屋泊まりのフラットで布団と毛布で
すっかりしっかり6時間の眠りにつけました。
途中、なんどか荒れた天気の音を感じたりして
目覚めた布団の中で時計を見ると3時を過ぎている。
隣で寝ている隊長が動いている様子もなく
いいんかなどうかなと思いつつ30分ほど
静かに目を閉じている。
4時前になって流石にどうしたものかと
ちょっとつついてみる。
4時起床。
1階におりて身支度。
パッキングは寝る前に済ませておいたが・・・。
バーナーでお湯を沸かしてスープを溶かし、
宿に用意してもらった朝ごはんのお弁当を食べる。
流石にこの天気では無理がありますから、
明るくなってから出ましょう。なんて言いながら。
まだちょっと湿った靴下。
まだちょっと湿った手袋。雨具。靴・・・
すべてがまだちょっと湿ったシリーズを見にまとって外に出る。
強い雨風。
どうするか・・・。
山頂までは40分。
雨が降っていても、ここまで風が強くなければ・・・。
多少風が強くても、ここまで雨が強くなければ・・・。
それとも、デイパックすらおいて、水筒一本持って
空身で行ってみますか?
行っても、何も見えませんがね。
とりあえずここまで来たんだし、
登頂を果たしておきますか。
また月末にチャレンジするチャンスはありますし・・・。
「勇気ある撤退」ということをしてみるのも大事だな。
と決心をする・・・。
撤退は勇気か臆病か。
哲学が山の上に転がっている・・・。
では、後悔無しということで・・・・・。(ホントか?)
ちょっと、北岳方面、見てみます?
ホワイトアウト状態の山道に踵を返す。
5:45下山開始。
では、ぼちぼちと昨日来た道を帰りますかね。
花でも撮りますかね。
風場強くてピントがあわねぇ―・・・(隊長)
濡れた手袋越しに手がちべたいちべたい。
晴れてたら、きれいなんだろうなぁ。
シャクナゲの群生。
6:05
小太郎山分岐点
下りはすいすい、20分。
尾根を過ぎ、山の東側に入ると風がぴたりと消える。
ガスの中を下る。
分岐点 6:23
白根御池小屋を目指す。
草スベリコース。
新緑と残雪のコントラスト。
鳳凰三山が見えてくる。
雨が上がってくる。
東側の風の静けさに、
「もしかして行けたのかも」
という思いがどうしても湧いてくる。
湧いてきてはそんなことを思っても仕方ない。思ってはいけない。と
思いをかき消す。
7:10
小休止。
ドライフルーツを口にほおりこむ。
やっぱり鳳凰三山コースが正解だったですかねぇ・・・。
いや、そんなことはありません。
御池のわきを通って
ゴールまではあと2時間10分
その前に白根御池小屋で小休止。
7:35
出発から1時間50分
アイスがあれば食べる男二人。
お湯を沸かしてコーヒーを飲む。
軽食を腹に入れる。
休憩終了で再出発
8:15
下りが苦手。
下りが嫌い。
ヒザをケアしながらに太ももに負担が来る来る。
沢を渡る。
あぁ、またガスって来たなぁ。
行けたかなぁ。
やっぱいけなかったかなぁ・・・。
言葉にしなくても、お互いきっとそんなことを考えている。
白根御池分岐点まで来ました。
ほぼほぼ、終盤です。
空間が緩く、広くなってきました。
さびた表示が歴史を感じさせます。
広河原はすぐそこ。
広河原山荘着。
10:05
やれやれ。荷物を下ろして一服。
河原で汚れを落としますかね。
浅瀬に足を突っ込んで、靴の泥を落とす。
濡れたギア達を乾かす。
昨日渡った吊り橋。
北岳の雲が抜けるまではあとちょっと。
4時間半かけて、あそこから下りてきたんだなぁ・・・。
乗り合いタクシーで駐車場まで。
すぐそこにある温泉にドボンと入ってしまおう。
ケガもなく、ずれもなく。
無事の下山にほっとする瞬間です。
パッキングを済ませて、
隊長のクルマでいざ帰路へ。
途中ステーキガストで昼食。
隊長初体験にご満悦。
中央高速釈迦堂サービスエリアでおみやげ購入。
渋滞もなく、すいすいといつもより早く
4時過ぎに無事新橋に到着しました。
登山の帰りはグリーン車で帰ります。
一本プシュッと開けて。
いろんな意味でまた感慨深い山行でした。
北岳は富士山に次いで日本2位の高さの山。
登頂ならず、残念。
次回の挑戦まで、思いをはせます。
*****
山行記録
・2013/09/22 北アルプス 五竜岳 2814m
・2013/10/13 北アルプス 槍が岳 3180m
・2014/03/16 赤城山(ツボ足)
・2014/09/06 北アルプス 蝶が岳 2677m
・2014/09/20 北アルプス 烏帽子岳 2066m
・2014/09/21 北アルプス 野口五郎岳 2814m
・2014/09/21 北アルプス 水晶岳 2986m
・2014/09/22 北アルプス 鷲羽岳 2924m
・2014/09/22 北アルプス 三俣蓮華岳 2841m
・2014/09/22 北アルプス 双六岳 2814m
・2014/11/02 八ヶ岳連峰 赤岳 2899m
・2014/11/02 八ヶ岳連峰 横岳 2829m
・2014/11/02 八ヶ岳連峰 硫黄岳 2760m
・2015/02/07 雲竜渓谷(氷柱)
・2015/08/29 中央アルプス 木曽駒が岳 2956m
・2015/11/01 八ヶ岳連峰 東天狗岳 2645m
・2015/11/01 八ヶ岳連峰 西天狗岳 2646m
・2016/02/06 阿寺山(スノーシュー)
・2016/07/10 北アルプス 燕岳 2763m
・2016/09/10 妙高戸隠連山 妙高山 2454m
・2016/09/11 妙高戸隠連山 火打山 2462m
・2017/07/02 南アルプス 北岳(肩の小屋)3000m
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