スタッフブログ
地球が回ってる限り、宇宙が膨張し続ける限りHUNG TIME TIMES!
地球が回ってる限り、宇宙が膨張し続ける限りHUNG TIME TIMES!
ツバクロからの下山の苦労からひと月以上経って
そのつらさも忘れかけた頃のお誘いを受けて、
新潟、妙高山/火打山に行ってまいりました。
今回は計画決定から実行まで、
うっかりしたり、勘違いしたりして時間がなく、
慌ただしく準備。
水曜日、食材など購入
木曜日、パッキング完了。
週末金曜日夕方に家に帰ってシャワーを浴びて
着替えて、荷物を担いで再び登りの電車に乗る。
20時半新橋集合。(隊長の仕事20分の押し)
コンビニでドリンクを買って高速でGO!
スタートの燕温泉付近の駐車場に
テントを張って仮眠の計画。
途中、道がふさがれていたり、
予期せぬ雨が降ってきたりしてヤキモキするが、
無事クルマを止めてテントを張って就寝。
1~2時間の睡眠をとる。
4時、起床。行動開始。
タイツを履いて、サポーターつけて、
水筒に水を詰めて、
多少の腹ごしらえをして、トイレをすませて
出発の準備をしているうちに空が少しづつ明るくなってきます。
おっと、妙高山の地図発見。
パチリ。
下界の町は雲の下。
ぼちぼちと出発
5:45
あれが、妙高山か!?
下山したら、ザブンと行きますかね。
なんて言いながらね。
15分も歩いたところ。
体が温まってきたところで
1枚脱いどきます。
温泉街と山道の境。ってところでしょうか。
妙高山はトリカブトの山でもありました。
活火山は温泉をジャブジャブと噴出させる山でもありました。
高度を上げていきますが、
足元はまだまだ優しいもんです。
いよいよ山道らしくなってきます。
おっ、4合目だって。
湯道分岐だって。
胸突き八丁だって。
胸突き八丁ってどういう意味でしょうね。
それは、長い急登という意味なのです。
5合目
7:55
2時間が過ぎていますが、まだまだ余裕。
天狗堂到着。
8:15
胸突き八丁を30分で登りました。
光善寺池通過。
変なキャラクターのサイン。
8合目、風穴をのぞきこむ隊長。
8:43
林間を抜けて、見晴らしがよくなる。
こんな感じで、アルプスの山々が見える。
クライマックスかぁ。
鎖場。
9:28
9合目なんだな。
足場があって、乾いていて、鎖もあって・・・
体調万全であれば、怖くはない。怖くはない。
隊長の雄姿。
高度感を感じていただきたいが・・・。
どうでしょう?
さて、山頂まであと一息。
うーん、いい眺めだ。
お、隊長は登頂。
やったぁー。
10合目到着。
10:00
隊長の雄姿その2
珍しく自撮り2ショット。
ととと・・
ここは妙高山・南峰で、
三角点は北峰のようである。
100m先の北峰目指してヨコ移動。
火山活動が作り出した巨岩のわきを通りまして・・・
妙高山・北峰到着。
標高2446m
10:15
およそ1344mの高低を4時間半かけて登りました。
近くのおじさんに撮ってもらう。
・・・・・
休憩もそこそこに、
多少の腹ごしらえをして次のポイントに向かいます。
本日のテン場「高谷池ヒュッテ」は、もう少し先なのです。
高谷池ヒュッテから登ってきたおじさんの情報では、
テン場は工事中で数が少ないよ。
遅くなると場所がなくなるかもよ・・・
的なことを言われて、少し急いだのです。
胸突き八丁、最後の鎖場・・・と登ってきた、
急登の山の裏側を、今度は下るのです。
10:30
行きはよいよい、帰りはこわい・・・。
登りは息が切れるが、下りは膝が笑う。
山の北面は昨夜までの雨の影響で
ウェッティーで、スリッピー。
斜度のきつい狭い下り。
ストックをたたんで、両手両足を使って降りていく。
急な下りは気を使う。体力を使う。
写真を撮る余裕がなかなかない。
これは、途中、隊長がキノコを見つけてゲットしていたシーン。
ホコリタケの幼菌ですね。
ウシシシシ。(隊長)
斜度が少し緩んで、
一気の下りに一息ついた。
長助池分岐。
およそ400mをほぼ1時間で下ってきました。
いやー、大変でした。
無事で何より。自分。
振り返ると、さっきまでいた妙高山。
火山噴火が作り上げた、妙に高い山。
急な下りのつらさが恨めしい。
おぉ、外輪山の間の谷間はまた風景が違いますなぁ・・・。
隊長は余裕シャクシャク。
下った後にまた登り返す。
そんなことはしたくはないが、
そうしなければ今日の寝床に到着しないのだ・・・。
そう言い聞かせて、駄々をこねずについていきます。
大倉乗越到着。
12:30
「ちょっと、休みますか?」
「休みます!休みます!休まなければ進めません!!!」
乗越をすぎて、高度を下げていって、
外輪山からの林を過ぎていく、開けた風景が広がる。
特徴的な建物の黒沢池ヒュッテ。
小休憩。・・・
ちょっと腰をおろして、靴のひもを緩めて、足裏もみもみして、
ちょっとドリンクして、ちょっと行動食口に放り込んで、
再びGO。
外輪山の外に広がる湿地帯。
火山の作った別世界。
竜胆なんかが咲いている。
振り向くとこんな感じ。
外輪山の向こうに妙高山。
ブルーベリーを見つけると必ず食べてみる隊長&隊員。
まったく山感のない茶臼山。
一応三角点がある。
追い抜いていく3人組にあいさつする。
テンバの混み具合を確認する。
私たち、これから撤収するので、そこに入るといいですよ。
なんてすれ違いざまのコミュニケーション。
ガレ場を通って、池のほとりに出ました。
ゴールは近い。
左が高谷池ヒュッテ。
右が明日目指す火打山。
明るいうちにルート確認。これも大事。
小屋が見えました。
高い三角屋根です。
テンバ到着。
はたしてスペースは残されているか。
14:05
少し前に言葉を交わした、
本日撤収の方たちと入れ替えに無事、テント設営。
そういえば、1年ぶりだわ。
テント設置OKマークはトンボのマーク。
隊長は火打山じるし。
やれやれ、と、本日の戦いをねぎらって乾杯のビール。
サッポロの新潟限定ビイル&コーラ。
3リットル汗をかいたら、3リットル水分補給。
お、もう3時過ぎてますなぁ・・・
飯にしますかぁ・・・
と、隊長の手料理タイム。
オリーブに、ひよこ豆に、コーンビーフに
マヨネーズをかけてぐりぐりぐり。
妙高山のくだりで収穫したホコリタケたちは、
弱火の遠火で良く火を通します。
オイルを用意してなかったので、マヨで代用。
全体的にきつね色に焼き色がついてきたら
塩を振って出来上がり。
熱々のおいしいつまみをあてに
ビール、ワイン、焼酎とあけながら、仕上げは
それぞれ牛飯やらカレーやら。
このテンバの水は煮沸して飲料利用してとのことなので、
明日の分の水をコトコト沸かしてはさまして用意。
そんなこんなしながら、6時過ぎ
あたりが暗くなってきたところで
各々、テントへシュラフへもぐりこむ。
明日はどうしましょうかと
4時頃出発しましょうかとあたりをつける。
テンバはベリーフラット、
熱くなく、寒くなく、風もなく、6時半ごろ一旦就寝。
寝不足でもどんなにへとへとでも、
目が覚めるときは目が覚める。
ふと目が覚めて、時計を確認すると8時。
思いのほかすんなりと眠りについたと思ったのに
1時間半というあまりに浅い眠りにちょっとがっかり。
でもまァ、目がさめちゃったものはしょうがない・・・
ここぞとばかりに寝袋のファスナーを開けて、
テントの中でストレッチやらマッサージやら。
リラックスしているうちにまたウトウトと
おそらく10時前に眠りに落ちました・・・
***********
3時、隣のテントの隊長の気配を感じながら起床。
良く眠れました。と、一安心。
もぞもぞ起きて、
湯を沸かして、珈琲を飲む。
ヘッドランプをつけていざ出発
4:15
ヘッドランプが命綱。
湿地帯の木道を歩く。
山道に入り、高度を上げていく。
徐々に夜明けの気配。
ライチョウ平
5:15
ライチョウはいない。
軽い荷物。軽いからだ。
休まず山頂を目指す。
デポってサイコー!!
徐々に空が明るくなっていく。
太陽の気配と合わせて、ガスが動きだす。
ご来光!
5:40
雲の動きを動画に収める隊長。
火打山登頂!
5:50
標高2462m
妙高山より、こっちのほうがちょっと高いんだな。
テンバから1時間30分
350mの高低。コースタイム通り。
更にその奥に焼山が見える。
ぱっくりと避けて口をあいた山頂からは
常に噴煙が立ち上っている。
まさに活火山。
立ち入り制限は当然な様子。
さ、朝ごはんだ朝ごはんだ。
久々のチリトマトヌードル。
そしてブレンディー、カフェオレ。
ガスってきちゃいましたし、行きますかね・・・。
ケルンの中の石に書かれたラブレターを読むの図。
6:35
下りは一転ガスの中。
北欧チックでもある。
朝露を帯びた、野生のブルーベリーの紅葉の美しさよ・・・。
小屋に到着。7:48
1時間10分のタイム。
なんだかやけに嬉しそうなのは、朝のお通じの気配からか。
山の道具はカラフルである。
ぼちぼちとテント撤収。
撤収の合間を縫って下山用の飲料水を煮沸して用意。
水の準備の合間を縫って、湿ったテントを乾かしたいが
薄曇りで、そこはいまいち。
あー!テントの札、一緒にしまっちゃいまったぁ・・・
さ、行きますか。
さらば、高谷池ヒュッテ。
9:18
もう、秋ですなぁ。
なんて言いながら。
お、これは!
まさか・・・いや待てよ・・・
んー、マツタケモドキじゃぁ・・・ないなぁ・・・。
カキシメジだぁ・・・残念。毒キノコです。
こんなことしながら、隊長は進んでいく。
そうこうしているうちの分岐点
ここは、富士見平
10:00
この辺は歩きやすいね。
じょじょに高度を下げながら・・・
おぉ、開けた開けた。
小川を超えて・・・
木道をてくてくのんびり歩きます。
見覚えのある特徴的な屋根の小屋
黒沢池ヒュッテ。
ちょっと休憩しましょう。
10:40
比較的楽な道でしたが1時間20分くらい歩いてきました。
木道は平ですが、クッションが効いていないので、
足の裏には優しくありませんね。
おそらくこのあと、長く、時に急な下りが続くだろう。と、
靴のひもをいったん緩めて、リラックス。
カルピスウォーター500ml一本行っとく。
隊長はドライバナナチップス。隊員はミックスナッツ&ベリー
さ、いよいよ帰路に向けてスタートしますか。
11:00
三ッ峰分岐を目指します。
比較的使われてないほうの登山道かな。
この道は竜胆の道でもありました。
いやー、いい眺めだ。
徐々に、高度を下げる。
クッション効いてるゥ。歩きやすいぃ・・・なんて、
最初のあたりは辺りは余裕。
徐々に斜度が上がり、
スリッピーな箇所やガレた場所などを
ときどき滑ったり、ずっこけたりしながらやり過ごし、
三ッ峯分岐到着。
11:50
ここからのくだり、地図によっては点線状態でした。
息を整え、集中し、勇気を出して、ストックはしまって、
ロープを使って、垂直降下なスタートです。
崩落箇所もあり、ロープに頼り過ぎるのは
かえって危ないかもよ・・・なんて言いながら慎重に。
いやーー、ちょっと緊張しましたよ。
そうでしたか。
大倉分岐12:10
息を整えて、先へ進む。
ガレた足場に集中して、
横幹に頭をゴチゴチぶつける(10回)
黄金清水、通過 12.25
これは、ドクツルタケです。
猛毒注意。
これは、何だ・・・
ちょっとわからないフクロダケだなぁ・・・。
お、渓流の音が聞こえてきた。
ひたすら高度を下げる。
つらさもピークになってくる隊員。
北側の斜面だからウェッティーでコケーッティーでスリッピーなんだよなぁ。
お、「!」マークの川渡りポイントだ。
小休憩かな?三ッ峯分岐から1時間以上歩いてるしな・・・
みんな、休んでるしな・・・。(期待値上がる)
リュックを下ろさず、休みましょう。
さ、ちょっと水分補給したら、行きましょう・・・
麻平まで行けば、そこからはだいぶ楽ですよ、きっと。
(エー!!!荷物下ろして休みましょうよぉぉぉ・・・泣き・・・・・心の声)
ぬめぬめの赤い奴。
麻平分岐
二合目。ゴールまであとちょっと
休みたい休みたいとテレパシーを送っていたので、
ここで、小休止。だってきつい下りを2時間歩いたもん!!
残りの水を飲み干す。
13:45
一合目通過
14:05
あと、ちょっと。
惣滝分岐 14:10
突然のつり橋。
それも立派な。
人工物の登場。
これは、ゴールが近い証拠。
そして、ここで、ひとっ風呂コースへ。
頼むから、ここから近くであってくれ。
河原まで下げたりしないでくれぇぇぇ(心の叫び)
お、良かった、そこだそこだ。
源泉かけ流し。硫黄の湯の燕温泉「河原の湯」
たっぷりと汗をかき、ぐっしょりの服を脱ぎ、
乳白色の露天風呂に身を沈める。
あぁ、ここが終点だったらいいのに。
なんて思いながら・・・ここまでの長い山下りに思いをはせる。
再び濡れたパンツとシャツと靴下を身にまとい、
サポーターを身につけ、肩に食い込むリュックを背負い歩き出す。
道は平たんになり、ここまできたら終わったようなものである。
登山の始まりの燕温泉街に到着。
隊長は、丸ごとのトマトとスイカ。
隊員は、メロンジュースとスイカ。
あぁ、生き返ります。
スイカ!サイコー!
クルマに戻って無事を祝い、
登山靴をサンダルに履き替え、
サポーターを外し、クルマに乗って妙高温泉で一風呂浴びに行く。
うっかりタオルを車に忘れて、隊長に手ぬぐいを借りる。
コンビニにより、ノンアルコールビールで乾杯をし、
高速で、一路帰京。
大きな渋滞もなく、20時ころに赤羽に降ろしてもらいました。
新潟酒どころで、おいしい日本酒を、とも思いましたが、
今回は海老せんべいと変わり柿のタネ。
次回は10月頭の3連休ですな。
5本指ソックスを買ってその履き心地を確認しておこう。
hittaka@desk