スタッフブログ

地球が回ってる限り、宇宙が膨張し続ける限りHUNG TIME TIMES!

2010.06

Tanima K/I

『 サンプリング 』

今回は音楽のサンプリングについて。

先に触れました(『 ぼくの大好きな音楽 7 』)
Brian Eno & David Byrneの『リメイン・イン・ライト』。
実はコレより先に2人が制作に入っていたのが
『My Life in the Bush of Ghosts』1981年版。
bushofghosts.jpg
(デザインはイギリスのデザイナー Peter Saville。
 若かりし頃、彼のデザインを追って、ジャケ買い
 したものです。ロキシー・ミュージックのマキシ・
 シングルに傑出したもの多し。)

Brian Eno + David Byrne 「Defiant」(オフィシャル映像ではないです。)
http://www.youtube.com/watch?v=Ny7cH6_1c8I&feature=related

『My Life in the Bush of Ghosts』2006年版。
bog.jpg

『リメイン・〜』より先に完成してたのに著作権利クリア
作業が長引いたために発売が後に。


この『My Life in the Bush of Ghosts』、
この当時、まだ全然聞いた事もなかった
音のサンプリング。コレが駆使されて
作り上げられたサウンド。

しかもその使用版権をクリアする。
音楽は新たな世界に入って行ったのです。
肝心のサウンドは今聞いても新鮮なくらい
完成度の高いものです。

イーノはこの作品の前にすでに「アンビエント・
ミュージック」作品(環境音楽)を発表していて
音のサンプリング(このときはノイズ、電子音等)を
試みていました。

イーノ&バーン2人が試みたロック・アルバム、
新たな世界を切り開く事となったのです。

コレ以降『サンプリング』は多用され
無許可で使用、法的に許される範囲内
等以降のヒップホップを含め多く使われ、
ロックに重要な表現方法になって行ったのでした。

なんか、お勉強会みたいになりましたね。

また、マルコム・マクラーレンのように勝手に採ってきて
使用する族が以降のワールド・ミュージック・ブーム時に
急増することとなるのでした。

2008年発表の『 Everything That Happens Will Happen Today 』、
サンプリングもあるだろうが全体になじんだ音作り。まさに今。
両氏の衰えのないサウンドへのこだわりが濃密に表現されています。
よりストイックなバーンの声にイーノサウンドが絡み積み、
えも言われぬロックが完成しています。

*2006年に25周年記念で再発された
 『My Life in the Bush of Ghosts』にはボーナストラック
 として2曲追加されましたが、「コーラン」という曲は
 自粛というカタチで排除されました。時局を考えれば
 当然か。とても良い曲です。旧版か、入ってる版(少数
 存在してるとか)を探してみてください。

*『My Life in the Bush of Ghosts』は1954年に発表された
 アフリカ人作家、エイモス・チュツオーラの同名小説にインスパ
 イヤーされ作られました。まさにこれもサンプリングですね。
 チュツオーラの作品は1970年に日本でも『やし酒飲み』が
 出版され話題になりましたね。人として生きる指針を示して
 くれていて、感激したのを覚えています。

*日本版の解説文は我が師、中村とうよう氏。

*両氏に興味ある方は。
 http://www.davidbyrne.com/
 ・DAVID BYRNE オフィシャルサイト
 http://music.hyperreal.org/artists/brian_eno/
 ・BRIAN ENO オフィシャルサイト


*またの機会に、イーノが初期在籍した、これまた
 ぼくの大好きな「ロキシー・ミュージック」の
 デカダンスなロックについても少し触れる予定。
 お楽しみに。


井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

Tanima K/I

『iPodの周辺』

革新的デザインのMacintoshも当然そうですが
iPodも社外の周辺機器多いです。
特に外部スピーカー、星の数ほどありますね。
その中でぼくはコレ。
本体に負けない、かといって出しゃばらない
『シンプル』の止め具合が絶妙なデザイン。
流石、スピーカーの老舗 JBL。
勉強になります。
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中央ロゴ左右の丸がボリュームです。
リモコンデザインもぬかりありません。
電池での使用も可能。
フリマ出店時なんかにもいいですよね。

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さらにシンプルにという時はコレ。
メーカ-不明ですがなごめるデザインで◎。
アンプは内蔵していませんが十分です。

井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

Head Office H/T

今週の三木松:梅雨&ワールドカップ

シゴトで晩飯を食いそびれた時には、三木松に行きます。
今はワールドカップねたで盛り上がったりしています。
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大将はドイツを応援しています。
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お通しでまずは一杯。
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鰯の梅煮です。
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ふかひれの煮こごりだそうです。
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安くて、うまくて、居心地がいい。さいこーです。

いやー、しかし、JAPAN!
やってくれましたねー。

なんだか、いい気分です。
いけー!ベスト4!!!

2010/06/25/hitakane@desk

Tanima K/I

『 油 圧 計 』

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" LE ROI CO. "
HARLAY-DAVIDSON ENGINE OIL PRESSURE GAUGE
sooo cooool design !

井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

Tanima K/I

『加速するロック』

ロックのお話。

FRICTION と METALLICA にはある共通点があります。
『加速』。
ただ早い、ではなくそこにはグルーブ感が伴います。

FRICTIONはデビュー頃からあった加速感。
当時、PIL(注※)の『Flowers of Romance』に影響を
受けながらも長い試行錯誤を続ける。
2006年にRECK はイメージに合ったギタリストを探すことをやめ
自身でギターベースを引くことを始める。2人編成のロックバンド誕生。
2008年『DEEPERS』発表。
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コレはロックの歴史においても大変重要な1枚。

METALLICAはオジー・オズボーンが作ったといわれる
メタル・ロックを加速させスラッシュ・メタルを作り上げる。
スピード感と生み出されるグルーブ感。
コンサートでは圧巻です。
1998年 日本武道館でのコンサートは一生忘れません。

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( ぼくの観たコンサートのブートレグ=海賊版。10日後に入手。)


●FRICTION(2人)
http://www.youtube.com/watch?v=WQDQKhnfPoc&feature=related


●METALLICA(4人)
http://www.youtube.com/watch?v=rPzmqVj5Dwk

*両方ともほぼ同時期のライブ。


聞きくらべてください。
気づきました?。
両者の曲にはまったく黒人色がないこと。

メタル系/パンク系にはもともと黒人色が
ないんですが、全く違ったアプローチで
加速しているロック。

速く、重厚で、グルーブ感がある。
これもロック。

とにかくカッコイイ、RECK。
過去、ライブ時には新メンバーでさえ紹介なく
演奏に集中する姿は本当、しびれますね。
最近は『中村クンです』と紹介することもあるらしいですが。
METALLICAのジェームスの(メタルの古典的スタイル)
かっこよさも色あせて見えます。

 * 両バンドともスタジオ録音とライブ版では
  ダントツにライブ版がいいです。
  加速するグルーブ感、体感してください。
  METALLICAのジェームスは自身のブートレグ
  (海賊版)を集めるのが趣味。
  1998年の日本ライブは期間が長かったので
  なんと自分たちのその時のブートレグが
  入手出来たらしい(海賊版は早くて1週間で
  店頭に並ぶ。デザインだってしゃれています。
  METALLICAは世界中でいちばん海賊版が
  多いバンドです)。


(注※)PIL (パブリック・イメージ・リミテッド)
   キング・オブ・パンク=セックスピストルズのジョニー・
   ロットンが解散3ヶ月後に結成したポスト・パンク・バンド。

http://www.youtube.com/watch?v=qdAnlXhyikw

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   歴史的名盤『メタル・ボックス PIL缶』の次、3作目『Flowers
    of Romance』 1981年 を発表後の1983年、日本でのコンサ
   ート(中野サンプラザ) ではベースのジャー・ウーブルが
   脱退直後でしたが、生み出す音の圧倒的迫力に鳥肌が立った
   のを今でも覚えています。
   後に正規版LIVEを聞き返してみたんですが・・・?。
   思い入れと音圧のせいだったのかなー。

   ちなみにこの前年1982年にMETALLICAはデビューです。


井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's