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地球が回ってる限り、宇宙が膨張し続ける限りHUNG TIME TIMES!

Tanima K/I

『加速するロック』

ロックのお話。

FRICTION と METALLICA にはある共通点があります。
『加速』。
ただ早い、ではなくそこにはグルーブ感が伴います。

FRICTIONはデビュー頃からあった加速感。
当時、PIL(注※)の『Flowers of Romance』に影響を
受けながらも長い試行錯誤を続ける。
2006年にRECK はイメージに合ったギタリストを探すことをやめ
自身でギターベースを引くことを始める。2人編成のロックバンド誕生。
2008年『DEEPERS』発表。
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コレはロックの歴史においても大変重要な1枚。

METALLICAはオジー・オズボーンが作ったといわれる
メタル・ロックを加速させスラッシュ・メタルを作り上げる。
スピード感と生み出されるグルーブ感。
コンサートでは圧巻です。
1998年 日本武道館でのコンサートは一生忘れません。

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( ぼくの観たコンサートのブートレグ=海賊版。10日後に入手。)


●FRICTION(2人)
http://www.youtube.com/watch?v=WQDQKhnfPoc&feature=related


●METALLICA(4人)
http://www.youtube.com/watch?v=rPzmqVj5Dwk

*両方ともほぼ同時期のライブ。


聞きくらべてください。
気づきました?。
両者の曲にはまったく黒人色がないこと。

メタル系/パンク系にはもともと黒人色が
ないんですが、全く違ったアプローチで
加速しているロック。

速く、重厚で、グルーブ感がある。
これもロック。

とにかくカッコイイ、RECK。
過去、ライブ時には新メンバーでさえ紹介なく
演奏に集中する姿は本当、しびれますね。
最近は『中村クンです』と紹介することもあるらしいですが。
METALLICAのジェームスの(メタルの古典的スタイル)
かっこよさも色あせて見えます。

 * 両バンドともスタジオ録音とライブ版では
  ダントツにライブ版がいいです。
  加速するグルーブ感、体感してください。
  METALLICAのジェームスは自身のブートレグ
  (海賊版)を集めるのが趣味。
  1998年の日本ライブは期間が長かったので
  なんと自分たちのその時のブートレグが
  入手出来たらしい(海賊版は早くて1週間で
  店頭に並ぶ。デザインだってしゃれています。
  METALLICAは世界中でいちばん海賊版が
  多いバンドです)。


(注※)PIL (パブリック・イメージ・リミテッド)
   キング・オブ・パンク=セックスピストルズのジョニー・
   ロットンが解散3ヶ月後に結成したポスト・パンク・バンド。

http://www.youtube.com/watch?v=qdAnlXhyikw

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   歴史的名盤『メタル・ボックス PIL缶』の次、3作目『Flowers
    of Romance』 1981年 を発表後の1983年、日本でのコンサ
   ート(中野サンプラザ) ではベースのジャー・ウーブルが
   脱退直後でしたが、生み出す音の圧倒的迫力に鳥肌が立った
   のを今でも覚えています。
   後に正規版LIVEを聞き返してみたんですが・・・?。
   思い入れと音圧のせいだったのかなー。

   ちなみにこの前年1982年にMETALLICAはデビューです。


井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's