スタッフブログ

地球が回ってる限り、宇宙が膨張し続ける限りHUNG TIME TIMES!

2013.03

Tanima K/I

『 フルビアHF 』

昔の車の話ばかりで恐縮です。


先に紹介したランチャの「HF」の話の続きを少々・・。


ランチャがフィアットに買収される直前に傑作車を
自社独自のデザインで作り上げていました。

「ランチャ・フルビアHF」

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Pregliasco_fulvia_sanremo73.jpg
*ため息が出るほど美しい、小排気量の1.3のほうが
  マニア好み(って、モンテカルロバージョンが1.3だから)。
  このフルビアからランチャのラリーバージョン車に「HF」の称号が
  付くことに。意味は諸説あって謎のままです。
  HF=Homologation FIA
  HF=High Fidelity  等々・・

fulvia_01_03.jpgのサムネール画像
*テール・デザインがキュート!。これにノックダウンされました。

fulvia_01_05.jpg
*黄色のカムカバーが1.6。ブルーが1.3と記憶しています。


種類は少しややこしくてそれぞれ「HF」の付くバージョンと
付かないバージョンで「ラリー」「クーペ」さらに1.3、1.6(排気量の
こと)が存在しました。

さらにさらに4ドア・セダンの「ベルリーナ」、そのリデザイン
(ザガード)のセダンスポーツ「スポルト」と存在します。

最後にラリーで活躍したこの車のホットバージョンとして
「クーペ1.3S モンテカルロ」なんていうファン大喜びの
車まで存在したんですねー。

当然、フルビアファンはこぞってこのバージョンを真似て
改造しました(大きなフォグランプがトレードマーク)。

当然、ぼくもその一人で、当時(25年前)東京に存在するフルビアHFは
すべて見て回ったものです。
結局、メカ維持の問題で購入はしませんでしたが・・。



最近、ランチャ・ニュー・ストラトスのラリーバージョンが出そうな
勢いで話題のランチャ。「HF」の復活を望みます。
この車、ダッシュ周り、ボデイ・シェイプ等回顧過ぎ。
もうすこしなんとかならなかったのか。
この手法、フィアットのお得意な感じではあると思いますが
ちょっとねー。過去の遺産に拘束されすぎと感じるのはぼくだけか・・。


Today's bgm
稲垣潤一 & 小柳ゆき「悲しみがとまらない」
近年流行のカバー集。
ぼくの中で大好きなシリーズの一つがこれ。
稲垣純一『男と女 Two Hearts Two Voices 』。
この曲は杏里の代表曲。
作詞=康珍化。作曲=林哲司。アレンジ=角松敏生。

ほぼ原曲のアレンジのまま。二人のデュエットが秀逸。
稲垣さんは相変わらず素敵デス。小柳ゆきが良い。
PVもかっこいい。


井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

Tanima K/I

『 ぜんざい 』

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00we8.JPG
*美方大納言(あずき)、圧力鍋で簡単に。
 村岡米(もち米)、餅つき機で簡単に。
 これはこれでとっても美味しいです。
 今回はお米に古代黒米を少々。


Today's bgm
KAN 「 言えずの I LOVE YOU 」
KANくん、2008年のBAND LIVE TOUR 2008【NO IDEA】から。
メンバー全員(いつもか)のScottish Kilt 正装ファッションがかわいい。
コスプレマニアの彼らしい服装ですね。
このコンサートでは声出てる・・。 名曲デス。

※最近youtube、強制CM長すぎるよ。
  戦略だろうけど、もうちょっと方法考えて。苦痛です。


井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's


  

Tanima K/I

『 グルッペB 』

「グルッペB」ってなーにの質問が多いので追筆します。

ぼくが勝手にWRCラリーに過去存在したモンスター・カテゴリー
「グループB」をドイツ語読みしてただけのこと。

じゃ、なんでドイツ語?。
ときますよね。

1982年に制定された「グループB」カテゴリー。
これにむけポルシェが目指したのがフルタイム4駆911。
これは規定の200台を販売すればパス出来るので
各社マンモスカーを作り上げてきました。

その中で値段も話題も図抜けていたのが我らがポルシェ959。
北野武さんも乗ってたやつです。

この959のプロトタイプが「グルッペB」と呼ばれてました。
すべてがスペシャルなポルシェなわけです。
今現在のポルシェがあるのもあの時の開発があったからこそ。

このカテゴリー表記を読むときぼくはあえて「グルッペB」で
通してるのであります。

このカテゴリーと、ポルシェと、他のメイカーのマシンたちが
どれほど現在の車開発に貢献したことか。

ぼくは尊敬の念を持ってあえてそう読ませて頂いています。

ぼくの夢はパリダカール・ラリーに1983年から3年間に亘り
ジャッキー・イクスのドライブで出場した車高の高いポルシェ959に
似せカレラ4あたりをチューンすること。
オフロードを走る911に憧れるのであります。

もっとも、1990年代ぼくは乗ってた自分の911で、何度もオフに入り
キャンプしたものです。山を越え、谷を越え。素敵デス。


いけない
仕事仕事・・。

井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

Tanima K/I

『 037 』

話、少し前後します。

昨日お話したランチャ・デルタ S4がグルッペB用に
発表されたのが1985年。

その3年前に4駆の時代になりつつあるラリー界であえて2駆
で勝負に出たのがランチャ ラリー037。

ベースとなったのはランチャ・β・モンテカルロ。
外見デザインは037と良く似てます。
それもそのはず、デザインは同じピニンファリーナですもの。

で、037ですがシャーシデザインはイタリアのダラーラ。

ここからが少しややこしい。

エンジンはフィアットの傑作131ラリーをアバルトがチューンして搭載。
037ではスーパーチャージャー&ターボで武装。
搭載はミドシップ、後輪駆動(これも131で経験済み)。

url.jpg
*ピニンファリーナ・デザイン。美しい(写真の固体は日本生息)。
 当時グルッペB用出場可能一般販売台数200台。
 今現在、結構日本に輸入され生息してるようです。
 1990年代初頭日本での販売価格(中古)がたしか1300万円くらいだった。
 購入を真剣に考えたおバカな時期もあったなー。
 ワークスカーはとんでもない値段でしたが・・。

本気のワークスカーは当初FRPだったボディ(車重1150キロ)を
カーボンケプラーにかえて車重980キロ台に!。
車重は最大のチューン!。この車の映像は前に動画で紹介しましたよね
(このカーボン・ブァージョンはぼくも最近まで知りませんでした)。
恐るべし!アバルト。


ラリー 037のこの番号はアバルトの開発番号SE037に由来しています。
ちなみにこの037とS4にはランチャのラリーカー(フルビア以降)には必ず付く
はずの「 HF」と言う文字、ステッカーがどこにも見当たりません。
これはアバルトとフィアットの本気が表れていたからだと推測するのは
ぼくだけでしょうか。

次の世代のデルタ・インテグラーレのラリーカーには「HF」は
復活するんですけどアバルトの文字は消えたのでした。
関係はしていると思われますけどね。


謎に満ちたチーム・アバルト。
それだからこそぼくたちはそのサソリの毒に犯されるんだろうか。

カルロ・アバルトの作り上げたフィアット・アバルトの値段が
すごい勢いで高騰してる。
本物の小さな巨人たちを目の当たりにするとそれも納得。
瞬間、毒に犯されてしまいます。


Today's bgm
Lancia Delta S4.. prototype
S4プロトタイプの非常に珍しい映像です。デビュー1年前。


井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

Tanima K/I

『 ABARTH 』

1949年にイタリアに設立された
フィアットのスモール・カーをレースカーに仕立て上げたり
パーツなども販売したメーカー アバルト。

1969年にフィアットに買収される。
この時期フィアットグループはフェラーリ、ランチャなども買収。

ラリーカーなど作り上げる元気のなかったランチャ。
作り続けることが出来たのも傘下に収まったから。

その後、名車ランチャ・ストラトスがショーモデルから4年間の熟成で
発売されることに。エンジンはフェラーリ・ディーノ。
この車にはアバルトの文字は一つもありません。
だが以降のランチャ・ラリーカーの名作たちには明らかに
良いデータを提供できた事は事実。
それと傘下のメーカーのいい所を自由に使うことのメリットの事実。
その後に続くランチャのラリーカー037、S4には誇らしげにアバルトの
エンブレムが。フィアットの思い描いた通りなのか。恐るべし。

近年、フィアットが社運をかけ?、復活したチンクェットはスーパーチャージャー、
ターボなど存在しますが先に存在したランチャ・アバルトのことを
考えると全然おかしくありません。
カルロ・アバルト氏が存命なら当然やってたでしょうから。

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*1985年に登場したランチャ・デルタS4。
  形式名ZLA035ARO。
  「35ARO」はアバルトのみが使ってきた形式ナンバー。
  S4。アバルト・チームがラリーのためにのみ作り上げた
  1759cc直4DOHCツインチャージド・エンジン。
  


みなさま良き週末を。

井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's