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物性と情緒|タガメサイダーに思う

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物性などと言う言葉はおおよそ日常には登場しない。
物性などと言う言葉を使っていたら、それはきっと理系の研究者とか
メーカーの商品、製品開発者などの特殊任務に就いた人間に違いない。
自分も「物性」なる言葉に出会ったのはコミュニケーションデザインの仕事に従事するようにいなってからで、
それはおもに「物性的価値」と「情緒的価値」という二つの評価軸に対峙するときでありました・・・。

ひとはモノやブランドに対するイメージを
「物性的価値」と「情緒的価値」の側面から意識・無意識にかかわらず持っていて、
その出どころは商品や製法や広告やPR活動やらからやってくる。
「粗挽きネルドリップ方式」とか「世界最軽量」とか「100%国産原料使用」・・・
なんて、物性的な価値かな。いわゆるスペック方面からのアプローチ。
商品、製品の数値的、製法的なNEWSや差別ポイント。
「豊かな至福のひと時を」「かつてない走る喜びを」「白い歯でモテモテ」
なんてのは情緒的価値の訴求となる。
セールスポイントを訴えるいわゆるキャッチコピーなんてのはどちらから攻めてるか?
なんて視点で見るとこのどちらかです。
商品名、ネーミングもこのどちらかから開発が始まりますね。

さて最近初めて出会った「タガメサイダー」
ギョッとしますが、メーカーさんは大真面目で作っています。
https://takeo.tokyo/note/tagame-cider/
もちろんインパクト狙い、話題狙い、バズり狙いは大いにあるでしょうが
一方で、食糧問題、昆虫食って大真面目な側面も間違いなく存在してるのも事実です。
みなみて見ぬふりをするように、どこか先送りしてるような感は否めません。

少し前までは「大豆ミード」「代替肉」なんてなかなか見向きもしなかった分野。
精進料理にあるけどね、何て言ってた分野も、じわりじわりと
市民権を得てきましたしイメージも変わりつつあります。

イメージの問題は大きいですよね
「情緒的価値」
栄養も香りもなにも問題はないとすると、問題はイメージ。
蟹だって海老だって考えてみたら、ギョッとするルックス。
フジツボなんて気味悪がってないで食べてみたら驚くほど美味。

虫が苦手な嫁さんは冷蔵庫に冷やしてあるタガメサイダーをいるたびに
早くなんとかして頂戴。と眉間にしわを寄せていますwwwスンマセン

hittaka@desk