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Tanima K/I

『100%スタジオ』

ぼくがデザイン学校を出て
大阪のデザイン事務所に就職した頃
東京で強烈な個性を発揮している人たちが
3人いらっしゃいました。

後にぼくの師匠となる河村要助さん(東京芸大卒)。
シュールなマグリットのような絵を描かれる
矢吹信彦さん(桑沢研究所卒)。
元祖ヘタウマ(この言い回しも嫌い)湯村輝彦さん(多摩美卒)。

最初矢吹さん湯村さんがY2結成。その後
河村さんが加わり100%スタジオとなったわけです。

この3人、イラストレーターでありながらデザインセンスが
恐ろしく良い。

特に雑誌『流行通信』横尾忠則AD、湯村輝彦デザインの
エディトリアル・デザインは本当に凄かった。

彼らに憧れ上京したぼくは思いがかない
河村さんのそばで仕事が出来るようになったのでした。

その当時、イラストレーター、デザイン、編集はまさに花形職業。
優秀な人たちが一杯登場したのでした。

その中で100%スタジオ3方以降群を抜いていたイラストレーターが
デザイナー上がりの安西水丸さん、舟橋全二さんだったと思う。
二人ともとてもおしゃれで、ヘタウマ・イラストの進化系のような
とても洗練されたイラストを描かれていました。

そのお一人、安西水丸さんが先日お亡くなりになりました。
ぼくの激しく熱かった宝石のような時のページがまた一つ閉じられた
思いです。

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△安西さんはスノードームの有名なコレクター。
 ギャルソンのジャケットがよくお似合いのおしゃれな人でした。

これからはこのようなことを書くことが多くなりそう。
でも、振り返ることなく前を向いて
人生を切磋琢磨、精進、楽しみましょう。

*合唱

追伸・2年前の佐藤晃一さんデレクション
『"伝説のイラストレーター河村要助の真実"展』は
悲しかった・・・。

でも先生は偉大なのには変わりありません。
ぼくのなかでは神です。
いつもの口癖「東京生れじゃないとわからないんじゃないかなー」
ちくりといじめられてた頃がなつかしいです先生。

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井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's