ぼくがデザイン学校を出て
大阪のデザイン事務所に就職した頃
東京で強烈な個性を発揮している人たちが
3人いらっしゃいました。
後にぼくの師匠となる河村要助さん(東京芸大卒)。
シュールなマグリットのような絵を描かれる
矢吹信彦さん(桑沢研究所卒)。
元祖ヘタウマ(この言い回しも嫌い)湯村輝彦さん(多摩美卒)。
最初矢吹さん湯村さんがY2結成。その後
河村さんが加わり100%スタジオとなったわけです。
この3人、イラストレーターでありながらデザインセンスが
恐ろしく良い。
特に雑誌『流行通信』横尾忠則AD、湯村輝彦デザインの
エディトリアル・デザインは本当に凄かった。
*
彼らに憧れ上京したぼくは思いがかない
河村さんのそばで仕事が出来るようになったのでした。
その当時、イラストレーター、デザイン、編集はまさに花形職業。
優秀な人たちが一杯登場したのでした。
その中で100%スタジオ3方以降群を抜いていたイラストレーターが
デザイナー上がりの安西水丸さん、舟橋全二さんだったと思う。
二人ともとてもおしゃれで、ヘタウマ・イラストの進化系のような
とても洗練されたイラストを描かれていました。
そのお一人、安西水丸さんが先日お亡くなりになりました。
ぼくの激しく熱かった宝石のような時のページがまた一つ閉じられた
思いです。
△安西さんはスノードームの有名なコレクター。
ギャルソンのジャケットがよくお似合いのおしゃれな人でした。
これからはこのようなことを書くことが多くなりそう。
でも、振り返ることなく前を向いて
人生を切磋琢磨、精進、楽しみましょう。
*合唱
追伸・2年前の佐藤晃一さんデレクション
『"伝説のイラストレーター河村要助の真実"展』は
悲しかった・・・。
でも先生は偉大なのには変わりありません。
ぼくのなかでは神です。
いつもの口癖「東京生れじゃないとわからないんじゃないかなー」
ちくりといじめられてた頃がなつかしいです先生。
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井上亀夫 kameo a.k.a. prince of fool's