中国の芸術家、詩人、建築家・・肩書きで表現できない
真のクリエーター、アイ・ウェイウェイの『アイ・ウェイウェイは語る』が
みすず書房より刊行される。
『アイ・ウェイウェイは語る』ハンス・ウルリッヒ・オブリスト著
みすず書房・2625円
彼の表現は手段を選ばない。
「美術の根幹は創作(作品自体)でなく自身の意志の態度表明にこそある」と言いきる。
☆
2007年の北京オリンピック「鳥の巣スタジアム」デザインは有名だが
そのオープニングのクリエーターとして参加したS・スピルバーグなどの
「モラルの判断や芸術家としての責任が果たされていない」と言い切り、
本人は不参加。
中国国家自体も堂々と批判すべきところは批判する。
☆
真のコンセプチュアル・クリエーターのトップランナー。
2009年森美術館で展覧会開催後、
こういゆうことには超敏感なコムデギャルソンが2010年、
川久保氏が全責任を負うことでコラボしていました。
ピントは外れてました、けど・・・。
先にも述べたように、そのコンセプトの意味することの
態度表明が一番大事。
なので、商品展開すればするど、ピントはぼける。
いっそのこと、中国大陸大地震義捐Tシャツとかにすれば
はるかに川久保さん、ギャルソンの株は上がっただろうに。
これじゃ、クロームハーツやウルフズ・ヘッドの時とまったく変わって
いない。ま、しょせん他人の才能を利用した商業ベース・・。
今の中国で自由に表現するということは「命をかける」ということ。
クリエーターにとってバイブルになりえる書であると思う。
21世紀、まだまだ捨てたものじゃありません。
良い週末を。
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スティーブン・キングの傑作ホラー『呪われた町』が
集英社文庫で再販。怖いぞー。お正月休みなどのお供に是非。
(絶版だったのが不思議。でも今はホラー興味薄れています、ぼく)
井上亀夫 kameo a.k.a. prince of fool's