香美町にある安藤忠雄設計「木の殿堂」へ。
「森と海と太陽」をテーマに、地球の代表的な4つの植生帯で
生活する民族の木製民具を展示。
なんだかわかったような、わからないような・・・。
平成6年、総工費23億円(うつわだけ!)、展示品ならび周りの整備に
10億円をかけ、まさにバブル末期に完成。
☆ドーナツ型の館内は杉の50センチ角の集成材による柱が64本。
この杉すら、地元産でないと聞く。
感想。
ただただ、建築家のマスターベーションで終わってる感じ。
木の切り株をデザインしたらしいバビロンの要塞のようなこの建造物は
脅威として映るのみ。
内容物のチンプさに唖然(とはいえ、制作模型は当時一点2000万円!!で
業者により作成)。
この本末転倒の建物。ちゃんとしたコンセプトのもと、内容物/魅せるうつわ
の融合がいかに大切かを、もっとも失敗した参考例として示してくれています。
県立であるなら、このような場所には神話の里=山陰地方、
太古の日本の巨木信仰伝承館のようなものがぼくは観たかったし、
心から欲しいと思う。残念です。
『兵庫県 木の殿堂』
◉追伸・合掌 Steve Jobs さん
Today's bgm
加藤和彦 「 メモリーズ 」。
ドノバンの最高傑作『パパ・ヘミングウェイ』(2004年紙ジャケで再発)より。
今聞いても新鮮。時代感全くなし。恐るべし
井上亀夫 kameo a.k.a. prince of fool's