何度かの余震をやり過ごし、
会社のビルのアナウンスで、電車の運休の知らせを受け、
今日は歩いて帰るかと覚悟をきめてデスクを離れる。
エレベーターは停止しているので、非常階段を利用する。
そこかしこに、地震の影響が見て取れる。
暗くならないうちに、少しでも家路近づいておこう。
国道246号線はもうすでに歩いて帰宅する人の列が出来始めている。
道路沿いのオフィスビルのTVモニターのニュースを覗き込みながら・・・。
自転車を大人買いしている人がたくさんいました。
確かに、そうするか・・・。
バスも大渋滞。でも、乗れただけでも、その人はラッキーかな。
蛭子 能収さんも家路に向かう。
駅に近づくにつれ、人口密度が一気に高まる。
渋谷駅前の様子。異様な雰囲気。バスを待つ長い行列。
駅まで来たはいいものの、電車が動いていなくて途方にくれる人々。
階段に座り込む。・・・・長い夜の始まり。
自分の家までの道を知らない人は意外と多い。
何処の交番も、家までの道を尋ねる人が絶えない。
見慣れた街、下北沢商店街まで到着。
列車は最寄の駅にストップ。
復旧の見込みなし。
駅に隣り合わせた踏み切りは遮断機が降りっぱなしの警報が鳴りっぱなし。
いつまでたってもわたれないので、おそるおそる、線路を渡る。
脚もくたびれたし、おなかもすいたので、夕飯にありつく。
あいててよかった、我らが三木松。
ほっとする人にあえる。
この日は、となりあわせたお客さんと地震の話を情報交換。
線路は目視と歩測で鉄道員が点検。
後に試運転。路線の短い井の頭線は、比較的早い復旧。
踏み切りの、要所要所に、警察官及びパトカー。
明大前駅前。
警察官、消防職員が配置。混乱を沈める。
甲州街道に出る。
帰宅する人の列。帰宅する車と迎えにいく車で、上りも下りも渋滞。
やはり、ちょっと異様な光景。
井の頭通りも、帰宅の人、渋滞の車。
無事、帰宅。
でも、まだこのときは、東北地方の本当の惨状を知らない。
2011/03/14/hitaka@desk