レビュー

考えるのではない。感じるのだとあのヒトは言った。

『 ナポレオンのボタン 』

化学の本だけど21世紀以降
自然科学物質もさることながらも化学化合物が
ぼくたちの生命線となることは確実。

それはミツバチの重要性に匹敵する。


ナポレオン軍がロシア侵攻時に兵隊の外套のボタンが
錫(すず)製だったのが敗因だったという説からとった
この本のタイトル、洒落ています。

錫は温度が下がると粉々になってしまい外套が留められなくなり
兵(人間)が寒さにやられることとなった。

こんな史実をしるだけでも(たぶん事実)読んでみたくなるでしょ。


なお、日本タイトルは同社のロングセラーシリーズのように
お堅い科学本然としています。

冬の夜長に、是非。

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★『スパイス、爆薬、医薬品』中央公論社


井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

ART&DESIGNイノウエカメオ

『三沢厚彦』

今、全国の美術館で引っ張りだこの三沢厚彦さんの
くすの木を使った彫刻作品の個展「アニマルズ2011」が
年の瀬の12月18日より島根県米子市美術館で約2ヶ月間開催。

まってました!。観たかった。

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動物園に行ってサイの大きさ、ライオンの大きさに
驚いたと思いますがその原寸大サイズの彫刻です。

彩色等も非常に頭が柔軟でペガサス(架空の動物を作るセンスがまたいい)
のヒズメの仕上げは色鉛筆も使用しているとか。
後世に残すことより今現在が芸術。その発想が好きです。

また、個展会場ではなんともいえぬ、くすの木の香りが
充満しているらしいです。彫刻家で匂いまでこだわった人は彼が始めて。

20世紀末、ダミアン・ハーストなどの世紀末美術がもてはやされた後の
21世紀。健全で子供も楽しめる芸術。こうじゃなきゃ。
まだまだこの世の芸術も捨てたものじゃないです。

とても、とても、楽しみです。

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ART&DESIGN

『 必然と美〜デザインとその周辺 7 』

シングルエンジン無制限改造クラス、
世界最速レーサー&ビルダー。

Roger Goldammer

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*ほとんどがワンオフ。古そうで新しい、そんな所が
 魅力です。ロジャー本人が駆って挑戦しています。
 それにしても、か細いフレーム!。ニトロ噴射に耐えられるんだろうか・・。
 なんか全体のフォルムアーリースターズの中村さんのディガーにも似てる。


ワークスでもなく個人で自分の理念のもと
ハーレーの1気筒を使い仕上げられたマシン。

ベースがハーレーなんてことはどうでもいい。
真の革新的なバイク。


天才的な閃きと構築された物理的理論。


こんな時代でも、情熱のないバイクメーカーより
情熱のあるプライベーター・ビルダーの方がすごい。

あまりにも、美しい。


時代は情熱のある一個人によって切り開かれる。

おしつけでも、見せ付けでもなく、ただただ最速への
必然な美への追求。
オーラはそんなとこから発せられる。

それと、常識と思われることをもう一度うたがってみる。
ソコから新たな道が。ホイールサイズ(後輪23インチ、この細さ!)や
スーパーチャージャー・エンジンを生み出したんだろうなー。
古風で最新。今まで見たことのない作品。

特にバイクの場合、ライダーが乗った時に始めてデザインは完成なので
仕上がった単体がどれだけ美しくとも、人車一体の美は別の次元。
ノートン・マンクスなんかいい例。単体はそんなに・・ですが
ライダーが駆ってるマン島での姿は抜群にかっこいい。
ロジャー本人が駆るこのスパーバイクもかっこよさに痺れます。


◎常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。
 [アルベルト・アインシュタイン]


いい勉強をさせていただきました。

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My RESPECT

『 天然酵母のパン屋さん igel 』

日曜日は個展のための作品搬入、
バタバタと処理し、あとはおまかせ。

Galeria Retiro D'ouroさん、申し訳ありません。
2/26が楽しみです。


その後、お決まりのコース、
有馬里駐車場前の森の中の小さな小さな
パン屋さんへ。

「igel イーゲル」。
自家製の天然酵母(ぶどう)、体に優しい材料で
添加物なしの味わい深いパンたち。
おいしんだなー。


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*笑顔がチャーミングなパン職人の井関香織さん。
お一人でやられている小さな小さなパン屋さん「igel」。
(素敵な笑顔の写真、また今度撮らせてね。)
今日はパンが少ないんじゃなく、売れちゃったとのこと。

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*お店の名前の「igel イーゲル」はハリネズミのこと。

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*パン職人の井関さんの前の職業が、木工おもちゃ工房の職人。
 だからウッディーな店内のディスプレーはとても素敵です。

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*見せ方が本当にうまいなー。

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*で、ぼくが購入したのがライ麦パンとチョコとバナナのブラウニー2本。
 1本しか・・。待ちきれず帰りの途中に車中でいただいちゃいました。
 ちゃんとした材料で作られている食べ物は、いっぱい食べなくても満足します。
 微量栄養素がちゃんと含まれているものは特にそうです。


井関さん、また今度。
楽しみにしています。
今度は何を食べようかなー。

651-1401
神戸市有馬町滝畑1229 有馬里内
igel イーゲル
電話&FAX 078-903-1024
営業日 毎週木・金・土・日 (am11:00〜)


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My RESPECT

『 追悼 同志・加藤学 』

今は亡き雑誌、レゲエマガジン初代編集長の
加藤学氏が3月10日午前6時に亡くなられた。
熟年56歳。

彼とは20〜30歳代に苦楽を共にし、
愛すべきレゲエのための雑誌を作って来た。


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*レゲエマガジンの前身『サウンド・システム』から
 彼との付き合いが始まった。
 最初に出合った20歳台中頃。今でもはっきり覚えてる。
 彼はその当時渋谷の伝説のロック喫茶「ブラックホーク」の店長。
 すごいバンカラなカッコウをしてたけど以外や以外、
 青学出身のボンボンだった。

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*事業が軌道に乗り出し、誌名もRMとモダンなかんじに改名。
 当然デレクション/デザインはぼく。
 無理難題をいうぼくに、文句一つ言うことはなかったなー。

お互い仕事が終わった午後10時くらいからが雑誌の
編集作業開始の時間。

頑張ったなー。この頃。
今まで一番頑張っていた時だったかも。
取材で撮影し、帰ってレイアウト/デザイン、
「朝だ!」で、各自の仕事に散ってゆく。


彼とこんなすばらしい時が共有出来たこと
本当にうれしく思います。


今日はぼくも彼も大好きだったこの曲で
追悼させていただきます。
Sugar Minott で「 Good Thing Going 」。
くしくも昨年天国に行ったシュガーと
そちらでGood Thing Going !。

加藤さん、本当にすばらしい時をありがとうございました。
心から感謝です。

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