逆転の発想。
まさにコレは目からウロコ！。おそれいりました。
1950年代のコト。場所はイタリア。
今はもうないイタリアのバイク・メーカー。パリラ。
小排気量、高性能、すばらしいデザインで
一躍有名ブランドへ。このバイクのことはまた次回。
今回はバイクではなく、そのメーカーの作った、アイロン？の話。
PARILLA FORMULA IRON
ガソリンを手押しポンプで加圧、スパークプラグで点火/燃焼。
その熱を利用してアイロンをかける！。
まさに逆転の発想せす。
内燃機関はギアを回すことと同じく熱というエネルギーを放出します。
これはまさに熱の方を利用するエンジン！。
発想に脱帽です。
（バンディーニ家の納屋から発見された、現存する希少なアイロン）
1953『アイロン掛け速度イタリア選手権』で
このパリラのアイロンを駆って優勝したのは
伯爵夫人マリア・バンディーニさん。
巧みな布さばき/甲高いレーシングアイロンをこれまた巧みに操る姿に
多くのレースファンは魅了されたそうです。
ただ残念な事にこのレーシングアイロンは
度重なる爆発事故により政府から
すべて廃棄処分を命ぜられました。
とにかくこの熱利用のための内部燃焼式（エンジン）
という発想に脱帽であります。
イタリアの情熱に乾杯であります。
井上亀夫 kameo a.k.a. prince of fool's
