故・岡田昇氏の傑作写真集『BEAR〜火と水の国カムチャツカの生命』。
この本はぼくのバイブル本の一冊。
カムチャツカの息を飲むような大自然の頂点に存在する生き物。
アジア最大級のブラウンベア、ヒグマ。
この本はビグマを媒介して大自然のカムチャツカを写し出しています。
すばらしい、何度見ても感動です。
ぼくはいつの日か、このオオカミのようにスリムなベアたちを
作品として作り上げたいと思っています。
何度か挑戦してはいます。難しいです。
でも、いつか必ず。
ことあるごとに引っ張りだして観賞する写真集なんてそうないですが
これだけは別。
超一流ロッククライマーでもあり、登山家であった彼が
自然と接するようになったのは天体観測がきっかけ。
のちに八ヶ岳に自費で天体観測所まで設立。
まさに子供の純真さを持ち続けた人。
真冬のアルプスにスコップ持参でテントなし雪洞ビバーク
してしまうような強者。
何度か仕事したことがあり、キャンプなども誘っていただいた
こともあります。
2002年、48歳で北アルプスの精霊となられた岡田昇氏。合掌。
追*お笑いのイジリー岡田(本名 岡田昇)は同性同名同字の別人です。
『 BEAR 』 情報センター出版局刊
10.05.26 WED.
井上亀夫 kameo a.k.a. prince of fool's