レビュー

考えるのではない。感じるのだとあのヒトは言った。

ART&DESIGN

『 女体の森の歩き方 』

以前ぼくがデレクション、デザインした本。


この表紙のモデルは赤坂の高級娼婦。
世界中を流浪している子だった。
カバー写真は富士山の樹海で撮影ロケでした。


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『 女体の森の歩き方 』竹永茂生/著 池尻清/撮影  CD/井上亀夫 竹書房刊
★BRUTUS連載時から評判だった「女体フィールドワーク」をまとめたもの。
 竹永さんは相当面白い人。頭の中はアイデアの宝庫。
 日本にミネラルウォーターを飲料する習慣を作られた人。
 尊敬するCDです。クリエイティブ・デレクターのコトね。
 発想が柔軟。思い立ったことは即、実行。
 で、本の内容ですが、タイトル通り少しエッチな話です。
 が、とことん具合が尊敬です。


自分がデザインしたものはあまり見ないんですが
たまには。

良いデザインです。

恐縮です。


井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

ART&DESIGN

『三沢厚彦』

今、全国の美術館で引っ張りだこの三沢厚彦さんの
くすの木を使った彫刻作品の個展「アニマルズ2011」が
年の瀬の12月18日より島根県米子市美術館で約2ヶ月間開催。

まってました!。観たかった。

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動物園に行ってサイの大きさ、ライオンの大きさに
驚いたと思いますがその原寸大サイズの彫刻です。

彩色等も非常に頭が柔軟でペガサス(架空の動物を作るセンスがまたいい)
のヒズメの仕上げは色鉛筆も使用しているとか。
後世に残すことより今現在が芸術。その発想が好きです。

また、個展会場ではなんともいえぬ、くすの木の香りが
充満しているらしいです。彫刻家で匂いまでこだわった人は彼が始めて。

20世紀末、ダミアン・ハーストなどの世紀末美術がもてはやされた後の
21世紀。健全で子供も楽しめる芸術。こうじゃなきゃ。
まだまだこの世の芸術も捨てたものじゃないです。

とても、とても、楽しみです。

井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

ART&DESIGN

『 必然と美〜デザインとその周辺 7 』

シングルエンジン無制限改造クラス、
世界最速レーサー&ビルダー。

Roger Goldammer

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*ほとんどがワンオフ。古そうで新しい、そんな所が
 魅力です。ロジャー本人が駆って挑戦しています。
 それにしても、か細いフレーム!。ニトロ噴射に耐えられるんだろうか・・。
 なんか全体のフォルムアーリースターズの中村さんのディガーにも似てる。


ワークスでもなく個人で自分の理念のもと
ハーレーの1気筒を使い仕上げられたマシン。

ベースがハーレーなんてことはどうでもいい。
真の革新的なバイク。


天才的な閃きと構築された物理的理論。


こんな時代でも、情熱のないバイクメーカーより
情熱のあるプライベーター・ビルダーの方がすごい。

あまりにも、美しい。


時代は情熱のある一個人によって切り開かれる。

おしつけでも、見せ付けでもなく、ただただ最速への
必然な美への追求。
オーラはそんなとこから発せられる。

それと、常識と思われることをもう一度うたがってみる。
ソコから新たな道が。ホイールサイズ(後輪23インチ、この細さ!)や
スーパーチャージャー・エンジンを生み出したんだろうなー。
古風で最新。今まで見たことのない作品。

特にバイクの場合、ライダーが乗った時に始めてデザインは完成なので
仕上がった単体がどれだけ美しくとも、人車一体の美は別の次元。
ノートン・マンクスなんかいい例。単体はそんなに・・ですが
ライダーが駆ってるマン島での姿は抜群にかっこいい。
ロジャー本人が駆るこのスパーバイクもかっこよさに痺れます。


◎常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。
 [アルベルト・アインシュタイン]


いい勉強をさせていただきました。

kameo a.k.a. prince of fool's

ART&DESIGN

『 必然と美 〜デザインとその周辺 』

今日もモノ。

ぼくの中で久々のヒント。

ORIONS社のMugholder hang Bar XROSS 。

コレはすごく便利です。

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中心に協力なマグネットがあり
4方の端でホルダー出来ます。
マグも強力(耐荷重100グラム!)。

嫌みのないストレートな、
出しゃばらないデザイン、北欧っぽいかな。
それより,何より,文句なく使い勝手がいい。


今週も残りの後半、飛ばして行きましょう。
コレ聞きたかった。
桜川唯丸 「 ケーケー尽くし~油絞り~デロレン祭文 」。

江州(現在の滋賀)音頭、奇跡の歌い手。
天才は短命であります。


井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

ART&DESIGN

『 必然と美 〜デザインとその周辺 6 』

カッコイイ、てどんなこと。


そんなことをたえず、日々、考えてる人。

それがぼくの彼に対するイメージ。


C×T×M(クール・タトゥーイング・マサト)さん。

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★今回はJOINTSでの写真「弁天小僧のCOPPERな日々」からいただきました。
 弁天さん、すみません。ポイントをおさえたいい写真です。
 MASATOさんが満を持して発表。1937年Uモデル改 " SPEED BALL " と
 命名されたチョッパー。

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★MASATOさん。日本のチョッパー界(そんなのある?!)一のオシャレさん。
 ミスター・クール。  この写真も弁天さん。すみません。

  追】昨年、高浜のイベントHIGHSLOTでSMASATOさんとお会いしました。
    清々しいくらいのナイスガイでした。


このSPEED BALL、タンク等はアメリカの当時モノでしょうが
それに対するリスペクトをふまえた仕上げ、

流石です。


そもそも、バイクや車なんて
メーカーやレーシングチームが作る物は別にして
各個人が本当に好きで考え、試行錯誤により
頭の中のイメージを具現化して楽しむモノと
ぼくは思っています。

なので、昨今のバイク屋さんが、ビルダーが、
お客様のために作品然と作り上げるモノには関心する
部分はあっても感激はありません。

だって、それは他人の作った物で
自分の本当に欲したものじゃないから。
ま、これには本人自身のあくなき探求は必須ではありますが・・。


「美」の追求とはそんなことです。
間違いなく確信です。またその方が100倍楽しいし。


MASATOさん、いい勉強をさせていただきました。

井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's