レビュー

考えるのではない。感じるのだとあのヒトは言った。

BOOK

『 書評 1Q84 』

読み始めて6ヶ月、
どうしても読み進める気になれなく今に至る。

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 ※とても外に持ち出すことが出来そうにない、お粗末なブックデザイン。

ぼくは筆者 村上春樹のファンでもなんでもなく
タイトルへの好奇心で読み始めました。

村上春樹氏の本は過去、『ノルウェーの森』も
『アンダーグラウンド』も読む気が失せ、途中放棄。

なんとかなんとか読破はしましたが・・・。
ジョージ・オーエルのSF小説『1984年』のオマージュ的な部分と
オームの事件がミックスされたような作品かな?。

ま、その辺りはどうでもいいんですが、
中途半端な知識の羅列、その押しつけ。
その辺りに閉口し、途中投げ出していました。今回やっと、です。

内容も、1巻目中盤で興味うせました。

読後感は「本に費やした時間を返せ!」。唯一言です。

この読後感の悪さは大好きな作家だったけど
それ以降全く興味が失せることとなった
スティーブン・キングの『 IT 』とよく似ています。

1974年にデビッド・ボーイがオーエンの遺族の許可を
がんじがらめの規制のなかクリアし『1984年』の世界を表現/発表した作品
『ダイヤモンドの犬』のパワーの足元にも及んでないです。

口直しに高村薫の『神の火』の改訂版を読み直そう。
初版は作者の意向により絶版。
原発がテーマのこの小説は高村薫、いや日本の最高傑作小説です。

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なんか、書評になってなく申し訳ありません。

井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

BOOK

『ICHIRO』

イチロー、祝10年連続200安打達成。

ぼくは寝付く前にベッドで本を読むのが習慣。
ノンフィクションが圧倒的に多いです。


我がTIMESでYO-KING、シゲちゃん、ぼくで
『1Q84』のクロスレビューを掲載予定ですが
なかなかはかどりません。今、気分じゃないんだよなーフィクション。
もう少し待って。

本は色々なものを読みたいので図書館が圧倒的に多いデス。
先日、偶然かりたのがコレ。

『夢をつかむイチロー262のメッセージ』ぴあ 2005年刊

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262のメーセージの中に3つ、いたく感激した言葉がありました。

『たのしんでやれ、とよくいわれますが
 ぼくには、その意味がわかりません』

『驚かれているなら、まだまだです。驚かれないようになりたいです。』

『ぼくは天才ではありません。
 なぜかというと自分がどうしてヒットを打てるかを
 説明できるからです。』

うーん、昨晩は興奮してしばらく寝付けませんでした。
まだまだまだまだ、のぼくであります。


井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

BOOK

『BEAR〜火と水の国カムチャツカの生命』

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IMG_1986.JPGのサムネール画像のサムネール画像
故・岡田昇氏の傑作写真集『BEAR〜火と水の国カムチャツカの生命』。

この本はぼくのバイブル本の一冊。

カムチャツカの息を飲むような大自然の頂点に存在する生き物。
アジア最大級のブラウンベア、ヒグマ。

この本はビグマを媒介して大自然のカムチャツカを写し出しています。
すばらしい、何度見ても感動です。

ぼくはいつの日か、このオオカミのようにスリムなベアたちを
作品として作り上げたいと思っています。
何度か挑戦してはいます。難しいです。
でも、いつか必ず。

ことあるごとに引っ張りだして観賞する写真集なんてそうないですが
これだけは別。

超一流ロッククライマーでもあり、登山家であった彼が
自然と接するようになったのは天体観測がきっかけ。

のちに八ヶ岳に自費で天体観測所まで設立。
まさに子供の純真さを持ち続けた人。

真冬のアルプスにスコップ持参で
テントなし雪洞ビバークしてしまうような強者。
何度か仕事したことがあり、
キャンプなども誘っていただいたこともあります。

2002年、48歳で北アルプスの精霊となられた岡田昇氏。合掌。

追*お笑いのイジリー岡田(本名 岡田昇)は同性同名同字の別人です。


『 BEAR 』 情報センター出版局刊

10.05.26 WED.
井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

BOOK

風の谷のナウシカ

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大人になってから?はアニメはほとんど見ません。

でも『スラム・ダンク』とこの『風の谷のナウシカ』は別格。
で、このナウシカ。
近未来SF(地球時間での)の傑作。
ぼくに言われなくともの感はありますが。

今回は漫画本の方。
アニメを先にみて、アニメージュ別冊の原作をあわて
マニアな友人から借りて読破。
第一巻1982年~7巻1995年!。まさに傑作長編 SFです。
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(『風の谷のナウシカ』1~7巻ブックカバーより。
今回撮影のため再度貸し出していただく。)

実写版、ジョージ・ルーカスあたりで観たいですね。邪道?

僕の大好きな冒頭でのナウシカの言葉
『ユパさま、お願い。気流が乱れるの』。
この言葉、原作本にはございません。アニメのみ。

さて、なにがどうして乱れるんでしょう?
探してみてください。

2010.05.27

井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's

BOOK

『記憶の中の母の味~ごはんとおかずのルネサンス』

『記憶の中の母の味~ごはんとおかずのルネサンス』
ー命の健康を取り戻す四季のおかず62品
弓田亨・椎名眞知子 著
2006年 (株)イル・プルー・シェル・ラ・セーヌ企画 発行

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僕は10数年前に『食』のことを色々考え
コレだ!と思い、ゆるやかなマクロビオティックを始めました。
玄米菜食です。
最初はマドンナもやってるクシ・マクロビオティックを。
始めて見るとお肉、砂糖、刺激物、お酒等なくてもいける!
という感じでどんどんのめり込んだものでした。
今では久司道夫さんによって体系化されたといってますか
本当は彼の師匠である桜沢如一さんによって具現化され、
第二次大戦後世に広まったものです。
食生活法や食事療法をといたものですが、その根拠を宇宙の成り立ちから
陰と陽までをも取り入れた壮大な一種哲学論です。
やーこれにははまりました。いまでも桜沢さんは天才と思っております。
昨今のクシさんの事業展開/繁栄には目をみはりますが、
とにかくマクロビオティックにおいては桜沢如一さんぬきでは
一言も語れません。
クシ・桜沢関係なく、とにかく玄米菜食のウンチの香しいこと。
当然ですよね。肉も砂糖も摂取してないわけですから。

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そんな入れ込んでたマクロビも、桜沢氏がガンで亡くなったらしい
事実やクシさんの奥さんもガンで亡くなった事実を知った時に
健康に生きる上で必要なのはちゃんとした食事と心のもちかた。
たどり着いたのは、こんなごくあたりまえのことだったのです。
(ただマクロの基本理念、お肉を作り出すには10倍の量の野菜が必要。
この食の矛盾。このことだけは深く胸には刻み込んでいます。)
7年くらい前からお肉とかも少し食べるようになりました。
ただ玄米、ちゃんと育てられた野菜は変えられません。
理由は文句なく圧倒的に美味しいからです。
そして砂糖も少し取るようになった頃、大好きだったイル・プルー・
シェル・ラ・セーヌ(セーヌ川に雨が降る。なんて素敵な
店名でしょう)のケーキをまた食べるようになり、ここのオーナー
シェフの書かれた本『ごはんとおかずのルネサンス
ー心と体を豊かにする日本の家庭料理』に会いました。
その中にあるおでんを作りましたが、あまりの美味しさに感動しました!
知人にも作ってあげましたが、おいしすぎる!!!と。
その本は今回紹介する本の前々作にあたる和食の本です。
パテシエが和食の本を。しかも料理には砂糖は使わない!。

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巻頭の解説、本文中の食材の原寸カットモデル等本当に斬新
なものでした。
弓田氏はお店ではケーキ、お菓子だけでたまにフランスからシェフを
呼ばれてフランスの田舎料理などを教えられています。
なぜに『和食』と思われるでしょうが、このままだと本当の日本料理が
すべてダメになると立ち上がられたんです。
パテシエが和食料理です!。日本の食のチェ・ゲバラみたいな方です。
いや、世界の食の革命児です。

ぼくは『一家に一冊』といわれたら最新の書であるコレ(2006年刊)
を迷わずお進め出来ます。それは氏の思いがサブタイトル
『命の健康を取り戻す四季のおかず62品』。これにすべて 
集約されているからです。

共著の椎名眞知子さんは弓田氏のお店のキュイジニエールをされてる方です。

10. 03.22 MON

井上亀夫 kameo a.k.a. prince of fool's