レビュー

考えるのではない。感じるのだとあのヒトは言った。

BOOK

『記憶の中の母の味~ごはんとおかずのルネサンス』

『記憶の中の母の味~ごはんとおかずのルネサンス』
ー命の健康を取り戻す四季のおかず62品
弓田亨・椎名眞知子 著
2006年 (株)イル・プルー・シェル・ラ・セーヌ企画 発行

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僕は10数年前に『食』のことを色々考え
コレだ!と思い、ゆるやかなマクロビオティックを始めました。
玄米菜食です。
最初はマドンナもやってるクシ・マクロビオティックを。
始めて見るとお肉、砂糖、刺激物、お酒等なくてもいける!
という感じでどんどんのめり込んだものでした。
今では久司道夫さんによって体系化されたといってますか
本当は彼の師匠である桜沢如一さんによって具現化され、
第二次大戦後世に広まったものです。
食生活法や食事療法をといたものですが、その根拠を宇宙の成り立ちから
陰と陽までをも取り入れた壮大な一種哲学論です。
やーこれにははまりました。いまでも桜沢さんは天才と思っております。
昨今のクシさんの事業展開/繁栄には目をみはりますが、
とにかくマクロビオティックにおいては桜沢如一さんぬきでは
一言も語れません。
クシ・桜沢関係なく、とにかく玄米菜食のウンチの香しいこと。
当然ですよね。肉も砂糖も摂取してないわけですから。

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そんな入れ込んでたマクロビも、桜沢氏がガンで亡くなったらしい
事実やクシさんの奥さんもガンで亡くなった事実を知った時に
健康に生きる上で必要なのはちゃんとした食事と心のもちかた。
たどり着いたのは、こんなごくあたりまえのことだったのです。
(ただマクロの基本理念、お肉を作り出すには10倍の量の野菜が必要。
この食の矛盾。このことだけは深く胸には刻み込んでいます。)
7年くらい前からお肉とかも少し食べるようになりました。
ただ玄米、ちゃんと育てられた野菜は変えられません。
理由は文句なく圧倒的に美味しいからです。
そして砂糖も少し取るようになった頃、大好きだったイル・プルー・
シェル・ラ・セーヌ(セーヌ川に雨が降る。なんて素敵な
店名でしょう)のケーキをまた食べるようになり、ここのオーナー
シェフの書かれた本『ごはんとおかずのルネサンス
ー心と体を豊かにする日本の家庭料理』に会いました。
その中にあるおでんを作りましたが、あまりの美味しさに感動しました!
知人にも作ってあげましたが、おいしすぎる!!!と。
その本は今回紹介する本の前々作にあたる和食の本です。
パテシエが和食の本を。しかも料理には砂糖は使わない!。

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巻頭の解説、本文中の食材の原寸カットモデル等本当に斬新
なものでした。
弓田氏はお店ではケーキ、お菓子だけでたまにフランスからシェフを
呼ばれてフランスの田舎料理などを教えられています。
なぜに『和食』と思われるでしょうが、このままだと本当の日本料理が
すべてダメになると立ち上がられたんです。
パテシエが和食料理です!。日本の食のチェ・ゲバラみたいな方です。
いや、世界の食の革命児です。

ぼくは『一家に一冊』といわれたら最新の書であるコレ(2006年刊)
を迷わずお進め出来ます。それは氏の思いがサブタイトル
『命の健康を取り戻す四季のおかず62品』。これにすべて 
集約されているからです。

共著の椎名眞知子さんは弓田氏のお店のキュイジニエールをされてる方です。

10. 03.22 MON

井上亀夫 kameo a.k.a. prince of fool's