レビュー

考えるのではない。感じるのだとあのヒトは言った。

MOVIE

『THE PRODUCERS』

『THE PRODUCERS』
2005年 スーザン・ストローマン監督作品

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僕のベストテンな作品のうちの1本です。
僕は映画でミュージカルが作られるのはその国の文化の
成熟度というか芸術度の高さを表してると思っています。
個人的には映画でのミュージカルは大好きですが、舞台でのミュージカルは
全然だめですが・・たとえブロードウェイでも・・
何か矛盾してるようですが、映画のミュージカルはささやくように普通の会話調に
歌われるんですが、舞台ではやたら声を張り上げてる感じがどうも。
全く別物ですね。僕の中では。

話それちゃいました。

チャップリン亡き後の喜劇王と誰も迷わず上げるであろう
メル・ブルックス。彼の作品『THE PRODUCERS』。
少しややこしいんですが、そもそも本作の経緯を説明しますと
この映画のオリジナルは1968年に彼本人の脚本/監督で一度
映画化されています。それを元に2005年に彼の製作でブロードウェイ
ミュージカル化され、トニー賞ですか12部門受賞されます。
それで気を良くした(多分ですよ)メル・ブルックスがこの
ミュージカルの演出/振り付け担当のスーザン・ストローマンに
監督させたのが本作品です。長かったー。

このコメディー映画のあらすじは絶対ヒットしないミュージカルを
作ってコケさせ、出資金をぶんどろう、みたいなおちゃらけです。
ぼくの大好きなシーンは、映画内でダサイ脚本と白羽の矢が
たったヒットラー崇拝者のフランツ(ウィル・フェレル)が是非に
舞台化したいとお願いされ、嬉しくてビルの屋上で飼ってる鳩達と
歌い出すシーン。最高です。思い出すだけでもにやけちゃいます。
すばらしくも楽しいシーンです。これぞ映画/ミュージカル映画の醍醐味。
その他のシーンでも愉快満載です。
最高です。 (上質な)コメディ・ミュージカル!。
本作品でも当然、作詞作曲はメル本人です。

夕食後のゆったりした時間にカウチで観てみてください。

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この映画もメル自身がヒッチコックの映画ばりに
登場するシーンがあります。さてどこでしょう。
探してみて下さい。
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井上亀夫 kameo a.k.a. prince of fool's

10. 03,19 FRI.