レビュー

考えるのではない。感じるのだとあのヒトは言った。

MUSIC

Miles Davis 『WE WANT MILES』

hang time TIMES MUSIC この1枚 1  kameo a.k.a. prince of fool's
今、一枚だけあげて下さい。と言われて迷わず手が伸びるのがコレ。

Miles Davis 『WE WANT MILES』

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ヤク中毒により約6年も新作を出してなかったマイルスが
『The Man With A Horn』発表後のライブツアーをまとめたもの。
参加ミュージシャンで古顔はドラムのアル・フォスターのみであとは新顔。
といってもみんな後のジャズ界の大御所になった人たちばかりですが。
ライブは1981年東京、ボストン、ニューヨーク3カ所から抜粋。
僕はこの中で3曲目の「バック・シート・ベティー」(ニューヨーク
アベリー・フィッシャー・ホールでのライブ)コレだけしか聞きません。
今でもモノを制作する時、とにかくこの曲しか聞きません。
ベース、マーカス・ミラーのファンク・チョッパー・ベースに
触発され徐々にノッていくマイルス。電化マイルスの極み。
僕の感性も触発されさらにタカミへと誘われる気がします。
この曲は『Live In Japan』でノーカットで聞けるんですが
違うんだなー、ニューヨークのクラブでの高揚感と。
おまけにこの曲、いいところでフェードアウトされてるんですよね。
さらにピッチまで変えられてるとの噂も・・・。
そんなんでも、ぼくのマイ・フェイバリット・ワンな曲です。
レコード会社にはこのライブの完全ノーカット・テープが
存在してるとのこと。発売を切望します。

2009年、フランスでのマイルス回顧録展『WE WANT MILES』。
ポスター、かっこ良かったです。行ってみたかったです。

井上亀夫 kameo a.k.a. prince of fool's