レビュー

考えるのではない。感じるのだとあのヒトは言った。

MOVIE

『The Big Lebowski』

『The Big Lebowski』
1998年 ジョエル・コーエン(弟の方)監督

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コーエン兄弟、特に兄のイサーン・コーエンは僕と年が同じこともあって
勝手にこちらから人生のライバルと決めてる人です。
あちらはすでにアメリカ映画界の巨匠との呼び名も高いですね。
随分差がついたものです。

さて映画です。
この映画も僕の中のベスト10なうちの1本。
そもそもコーエン兄弟というと『フアーゴ』(ラストシーンが強烈でした)1996年
『ノーカントリー』(相変わらず脚本が緻密。映像が美しい。上質サスペンス!)2007年
などがいろんな賞も受賞し代表作と上げられますが、ぼくはコレ。

まずパッケージ見て下さい。
『サタデイ・ナイトフィーバー』のポーリング版みたいな表紙。
ハイ、そうです。コメディーでもありサスペンスでもあり、
今回はさらにミュージカルでもあります。
映像は美しいの一言。過去のハリウッド・ミュージカルのオマージュ的な映像満載!。

ぼくはミュージカル映画の最高傑作は『サウンド・オブ・ミュージック』だと思うんですが
それに匹敵します。
内容は観てのお楽しみです。

最近のコーエン兄弟ですが自身の処女作でもある
『ブラッドシンプル/ザ・スリラー』1983年 (これも上質のサスペンス・スリラーです)を
2009年だったかな自ら再編集されています。
最新作はこれまた話題の『シリアス・マン 』2009年。ぼくは未鑑ですが、
ここに来て超低予算で内容も初期の彼ららしい、
設定は60年代のユダヤ人コミュニティーの中で少しずつ人生の歯車が狂って行く・・
今はとても見たい気分の映画ではないですが・・コアな映画になってるみたいです。

アメリカ映画の世界はコアでカルトな作品を作ってる人が表舞台で活躍されています。
というか他の個性がなさ過ぎるんでしょう。
ぼくが20代の頃特殊メイク/ホラー雑誌『ファンゴリア』を
購読してた頃がなつかしいです。
その頃大好きだったカルト/B級映画監督はいまみんな大御所です。
ジョン・ランディス
ジョン・カーペンター
ブライアン・デ・パルマ
デヴィッド・クローネンバーグ

ヤー映画って映画館で見るのがやっぱ一番ですね。

10. 03,19 FRI
井上亀夫 kameo a.k.a. prince of fool's

MOVIE

『THE PRODUCERS』

『THE PRODUCERS』
2005年 スーザン・ストローマン監督作品

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僕のベストテンな作品のうちの1本です。
僕は映画でミュージカルが作られるのはその国の文化の
成熟度というか芸術度の高さを表してると思っています。
個人的には映画でのミュージカルは大好きですが、舞台でのミュージカルは
全然だめですが・・たとえブロードウェイでも・・
何か矛盾してるようですが、映画のミュージカルはささやくように普通の会話調に
歌われるんですが、舞台ではやたら声を張り上げてる感じがどうも。
全く別物ですね。僕の中では。

話それちゃいました。

チャップリン亡き後の喜劇王と誰も迷わず上げるであろう
メル・ブルックス。彼の作品『THE PRODUCERS』。
少しややこしいんですが、そもそも本作の経緯を説明しますと
この映画のオリジナルは1968年に彼本人の脚本/監督で一度
映画化されています。それを元に2005年に彼の製作でブロードウェイ
ミュージカル化され、トニー賞ですか12部門受賞されます。
それで気を良くした(多分ですよ)メル・ブルックスがこの
ミュージカルの演出/振り付け担当のスーザン・ストローマンに
監督させたのが本作品です。長かったー。

このコメディー映画のあらすじは絶対ヒットしないミュージカルを
作ってコケさせ、出資金をぶんどろう、みたいなおちゃらけです。
ぼくの大好きなシーンは、映画内でダサイ脚本と白羽の矢が
たったヒットラー崇拝者のフランツ(ウィル・フェレル)が是非に
舞台化したいとお願いされ、嬉しくてビルの屋上で飼ってる鳩達と
歌い出すシーン。最高です。思い出すだけでもにやけちゃいます。
すばらしくも楽しいシーンです。これぞ映画/ミュージカル映画の醍醐味。
その他のシーンでも愉快満載です。
最高です。 (上質な)コメディ・ミュージカル!。
本作品でも当然、作詞作曲はメル本人です。

夕食後のゆったりした時間にカウチで観てみてください。

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この映画もメル自身がヒッチコックの映画ばりに
登場するシーンがあります。さてどこでしょう。
探してみて下さい。
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井上亀夫 kameo a.k.a. prince of fool's

10. 03,19 FRI.

MOVIE

『世界最速のインディアン』

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『世界最速のインディアン』
2007年に公開され、ソフトで発売されたのが昨年だったかな。
やっと入手。鑑賞出来ました。
1920年製のアメリカのバイク、インディアン/スカウトでスピードの聖地
アメリカ、ボンヌビル、ソルトレイクでの最高速に挑戦。
1960年頃の時代設定で、挑戦者のバートはなんとニュージーランドから愛車とともに
ボンウビルに向かう。というストーリーですが、
途中のエピソードといい、会場でのレース仲間とのやり取りといい、
会場のレースカーといいホットロッド、ハーレー好きにはたまらない映画です。
思うに主人公がニュージーランドでインディアンを入手すること事体大変だったでしょ。
映画で登場するナイスなニュージーランドの不良達はみなトライアンフ。
ま,当然か。かってイギリス領だものね、ここは。
じゃ、やっぱすごいです。ここにこのバイク!あること自体!!。
映画の出来もよく僕の中では今までのマイベスト10に入ります。
これ、実話というのもぐっときます。
インディアンは今はもうない会社ですが大戦前、当時ハーレーと並ぶアメリカの
2大バイクメーカー。監督ロジャー・ドナルドソン、主演アンソニー・ホップキンス
(ホプキンスのアップカットでは羊達の沈黙を思い出し
背筋がスーと寒くなったのはぼくだけでしょうか)
ただ残念なのは毎度の事、国内ジャケのチンプなこと、
でもこの発売元はわかってらしゃる、ケース外箱でオリジナルパッケージ付けています。
インディアンのこのオリジナルロゴにぐっと来て購入してしまう人多いでしょ。やっぱ。
それと付録解説書、付録DVDよく出来ています。
バイクの解説映像などもありバイクマニアもうなります。
★発売/販売元 株)ハピネット

2010/03/

KAMEO A.K.A.Prince of Fool's ↓ Kameo a.k.a. Prince of Fool's