ハングタイム・ライターズ

何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。

hitaka@desk

今日見た広告:鉄腕アトム:POs-Ca

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「シンボルとメタファー」なんて
難しい言葉を知ったのは、まだ学生の頃でした。
芸術とはなにか、ARTとはなにか、絵画とは何か、描くとはなにか、
創造するとはなにか、表現するとはなにか・・・なんて
考え、模索することが日常の蒼い時代でした。
「シンボルとメタファー」・・・「記号と暗喩」とでも言いますかね。
何を意味し、何を示唆し、何を伝えたいのか、何を訴えたいのか、
何を何でどう表現するのか・・・、
その問いと答えを探す行動が表現なのでしょう。
そしてその考えは、今となっても
「How to say?」の前に
「What to say?」を突き詰めるべき。
という行動規範となっています。

鉄腕アトムです。見事な記号です。
シルエットでそれが何なのかわかる代表選手といえば、ミッキーマウスでしょうか。
大小2種類のサークル3つのシンプルな造形。矢印→クラスの記号性です。
日本代表は、アトムです。
Pos-Caになぜアトムなのでしょうか?
ポスカ咬んで、アトムのように強くなろう。ってことでしょう。
明瞭な輪郭と色彩にドット表現でリキテンシュタインしている模様。

手塚先生ばんざーい!!

htakane@desk

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今日見た広告:宮崎あおい:東京メトロ

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もう今では営団地下鉄などと言いません。
東京メトロといいます。垢抜けようとしているんです。

宮崎あおいがじっとこちらを見ているポスターを
写真にとったら、自分が彼女を撮ったように見えて、
ちょっと「おっ」って思いました↑。

いいモデルさんがいて、いいロケーションがあって、
いいスタイリングをして、いいヘアメイクをして、
いい雰囲気で、いい表情が撮れたら、
それで気持ちいい広告になるのですね。

スポンサーはお金をかけるので、
ついついあれこれ余計なことをしたがります。
変な格好させたり、変な表情させたり、変なことさせたりします。

最悪なのは、撮ってしまった写真をあーでもないこーでもないと、
いつまでも踏ん切り悪くいじり回すパターンです。
歯を白くしろ、白目を白くしろ、しわをなくせ、肌色を変えろ・・・です。

下手な写真を撮った連中が下手な後処理をしたりするものですから、
なにが原型かももはやわからず、さりとて後戻りもできず、
どこに向かおうかすっかり目標を見失ったまま
印刷されてしまったような悲惨な写真に出くわしたりもします。

その点でこの一見なんでもないような写真には価値があります。
なんでもないようですが、なかなかない広告写真であります。
垢抜けられるかどうか。そのへんの理解があるかどうかが大きいのです。
スタッフにも、クライアントにも・・・。

それをセンスというのでしょうかね。

2010/03/24/htakane@desk

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今日見た広告:宮崎あおい:earth music&ecology

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♪ヒマラヤほどの消しゴム一つ、楽しいことをたくさんしたい。
と彼女が歌う。なんの広告か一見してはわからない。

翌日以降、
「あの宮崎あおいが♪ヒマラヤほどの~って歌ってるやつ」
といえば、ほぼ、みな聞き覚え、見覚えがあるCMとして
胸のうちにあることがわかる。
CMとして目指すものを割り切って突き詰めているのですね。
彼女の根強いファンもたくさんいて、すぐ
YouTubeにアップされていましたよ。

YouTube見ていたらすぐそばにブルーハ-ツの1001のバイオリン
関連動画でアップされていて、そっち聞いてたら、1001倍グッと来ちゃいました。


あたりまえか。

2010/03/23/htakane@desk