ハングタイム・ライターズ

何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。

saoriya

Life with Wine#9:すきやきとワイン


新年、明けましておめでとうございます。

年末年始には、美味しいものをたくさん食べてしまいます。
我が家では、1年がんばったご褒美として
クリスマスに「すきやき」を食べに行くことにしています。

よしはし@赤坂
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/8494/


歌舞伎俳優の八代目坂東三津五郎さんの元邸宅を
改築したという趣のある佇まい。
マスコミ等には露出しない隠れ家的なお店です。
昨年、ミシュランで★を獲得したそうです。

予約の時間より少し早くお店に伺い、
B1にあるBAR LOUNGE "L'OASIS"でウェイティング。
グラスでシャンパンと白ワインをいただきつつ、
すきやきに合わせる本命の1本を吟味します。
穴が開くほどワインリストとにらめっこしていると・・・
2000年グレートヴィンテージのボルドーがとってもリーズナブル!
「見つけちゃいましたか?笑」とソムリエさん。
セラーには、あと2本しかストックが無いとのこと。
迷うことなく、デキャンタージュをお願いしました。


◆Chateau d'Armailhac 2000
d'almaillac__1224.jpg
フランス/ボルドー地方ポイヤック村。格付け5級。
1988年まではシャトー・ムートン・バロン・フィリップという名前でしたが、
1989年に、シャトー・ダルマイヤックに改名しました。
ラベルには、18世紀に描かれた
『小さなディオニュソス(酒の神様)』の絵がデザインされています。
セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン58%、メルロー42%と
メルロー比率が少し高い年でした。

香りも味わいも、すごいことになっています!
ブラックベリー、ブラックカラントなど黒系ベリーに加え、
杉の木、森の下生え(スー・ボワ)、甘草、ミントなどの植物のニュアンス。
さらに、たばこ、コーヒー、黒コショウなどの熟成香もしっかり。
樽香も上品に感じられ、とても複雑です。
タンニンはやわらかく、酸も控えめ。
メルロー比率の高さによるものでしょうか。
長い余韻、甘美な味わいに魅了されてしまいます。


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ようやくお席に通していただくと・・・
なんとも見事なお肉が登場!!
お肉の産地は、日によって変わるそうです。
この日は宮城産の和牛でございました。
その日に一番良い状態のお肉を吟味しているんですね。


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卵白をメレンゲ状になるまで泡立てた
淡雪のような溶き卵でいただきます。
調理はすべて、目の前で仲居さんが行ってくださいます。
お肉→お野菜→お肉→お野菜→お肉→しらたき。
あ~、もう待ちきれません!
肝心なダルマイヤックとの相性は・・・
申し分なく素晴らしいマリアージュでございました。


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デザートまでペロリといただきました。


ソムリエさんからのアドバイスによると、
すきやきに熟成ピノ・ノワールも、おもしろいマリアージュとか。
意外ですね。次回は是非挑戦してみたいと思います。


今年の年末も、美味しいすきやきとワインがいただけるよう
一年しっかりがんばりたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします!


saoriya

Life with Wine #8:マリー・アントワネットなワイン


ワイン仲間の一人、愛しの"シャンパーニュの女王"が、
お誕生日を迎えられましたので、
バースデーワイン会を開いちゃいました。

bambi @代々木公園
http://www.bambibambi.com/


イタリアンワインダイニングbambiのイケメン店長さんに
相談に乗っていただき、企画をあたためること数週間。
スイーツが大好きな主役の姫は、
ソフィア・コッポラ監督映画「マリー・アントワネット」の
1シーンに憧れている、という事前情報を入手。
1-eiga-1211.bmp
それは、1862年創業フランスの老舗パティスリー
"LADUREE"のマカロンに、甘口シャンパーニュを合わせて
食べてみたい、という、なんともかわいらしい夢。
実際に、この映画の中に登場するスイーツは、
すべてLADUREEが監修したそうです。

LADUREE (ラデュレ)
http://www.laduree.fr/v1/index.htm


その夢、叶えてあげちゃおうじゃありませんか!


◆PIPER-HEIDSIEK Rose Sauvage
2-piper-1211DSC00877.JPG
乾杯にふさわしいシャンパーニュって何だろう?
悩みに悩んだ末、マリー・アントワネットが寵愛したと言われる
シャンパーニュなるものを発見!これしかないっ!!
ピンク色のエチケットも姫にピッタリ!

3blind__1211.jpg
ここから3本のワインは、店長とじっくり相談して決めました。
しかも当日まで、みんなには銘柄を内緒に。
店長からの嬉しいご提案で、久々のブラインドテイスティング大会はじまる!
むむむ、これは一体どんなワインなのでしょう???


◆Domaine Laurent Cognard Montagny 1er Les Bassets 2008
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フランス/ブルゴーニュ地方のシャルドネでした!
さすが勉強を積まれたみなさん、大正解でした。


◆Antica Casa Ricossa Barbaresco 2006
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2本目は、イタリア/ピエモンテ州の赤ワイン「バルバレスコ」。
バローロがワインの王様なら、こちらはワインの女王様。
どちらもネッビオーロというぶどうからつくられます。
姫に相応しい、女性らしい味わいの1本です。


◆Chateau Camensac 1999
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これは難易度高かったですかね。
フランス/ボルドー地方サン・ローラン村の「カマンサック」。
格付けでは5級になります。
カベルネ・ソーヴィニヨン主体ですが、熟成もはじまっていて
ふっくらと芳醇な味わいがなんともたまりません。


7-main-1211.JPG
お料理だって、負けていません。


◆ZAZIN Old Vine Zinfandel Lodi Laurel Glen Vinyards 2007 /
Chateau de Fargues Lur Saluces 1990
8-zazinfargues-1211DSC00933.JPG
ここからは、お友達からのお誕生日プレゼントワイン。
左は、姫が大好きなアメリカの土着品種「ジンファンデル」。
アルコール度数15.5%と、超フルボディな一本。
右は、フランス/ボルドー地方ソーテルヌ地区の
甘口貴腐ワイン「シャトー・ド・ファルグ」。
イケムより入手困難と言われる超希少ワインに、店長もびっくり!
姫、愛されていますね!


さて、宴もタケナワなところで、本日のサプライズイベントに。
LADUREEのマカロンタワー登場!!!!!!
9tower-1211.jpg
期待以上のリアクション!!幹事冥利に尽きます。
撮影タイムを経て、姫念願のマカロン&甘シャン。
Saracco Moscato D'asti (イタリア/ピエモンテ州)もプレゼントワインです。
「ク―プグラス」という、マリー・アントワネットの胸を
型取ったと言われる、口が広くて浅いグラスで
思う存分映画のヒロイン気分を味わっていただきました。
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美味しいワインと、美味しいお料理、そしてスイーツ。
スイーツの力は偉大なり。
楽しい仲間と、笑いあり、イベントあり、サプライズありの
とってもあったか~いバースデーパーティとなりました。
姫の1年が、ステキなことでいっぱいになりますように♪

saoriya

Life with Wine #7:アラン・デュカスのワイン

先日、友人のウェディングパーティに行ってきました。
会場は、いつかは行ってみたかったBEIGE TOKYO!

このレストランをプロデュースするアラン・デュカスは、
史上最年少でミシュラン3つ星を獲得したモナコ国籍の名シェフ。
異なる国で3つ星を獲得した、史上初のシェフでもあります。
日本では、銀座のメインストリートにある
CHANELビルの最上階にレストランをかまえています。
BEIGE ALAIN DUCASSE TOKYO @銀座
http://www.beige-tokyo.com/
アラン・デュカスセレクションのシャンパーニュで乾杯!
そして、待望のお料理スタート。


◆季節の前菜ロワイヤル
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陶器に美しく盛り付けられた旬の野菜たち。


◆スープドポワゾンのジュレ
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トッピングの雲丹が、お口の中で混ざり合って
・・・美味なり。


◆MONTAGNY 1er Cru Stephan Aladame 2007
with 車海老のソテー
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モンタニーは、フランス/ブルゴーニュ地方
コート・シャロネーズ地区のシャルドネ。
デキャンタージュしてサーブしていただいたので
エチケットが拝見できず、残念でした。
樽香のかかったシャルドネと甲殻類は、鉄板のマリアージュです。
なのですが、この形状の海老はチャレンジできませんでした。
ごめんなさい!


◆小鴨のロースト マカロニグラタン添え
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なんとも立派な鴨肉ですね!
皮はこんがり香ばしく、
お肉はとってもジュースィ~なのであります。
鴨料理、ということは!!!
ワインはやはり、アレでしょうか?


◆SANTENAY 1er Cru Lucien Muzard & Fis 2007
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大正解!!
サントネーは、フランス/ブルゴーニュ地方
コート・ド・ボーヌ地区のピノ・ノワールです。
2007年とまだ若いのですが、果実味がしっかりしていて
タンニンがシルキーなかわいらしい1本でした。
鴨にはピノ。これも鉄板です。


◆CHANELのウェディングケーキ
6cake__.JPG
屋上のテラスに移動して、ウェディングケーキ入刀!
CHANELのデザインケーキに新婦は大喜び。
羨望の眼差しを一身に受け、ご満悦の様子でした。
Happy Wedding !!!

2010/12/10/saoriya

saoriya

Life with Wine #6:北品川のワイン

北品川駅にある創作料理のお店、その名も「北品川」。
一見さんお断り・会員制のお店に、ワイン仲間が招待してくれました。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1314/A131405/13007220/

内装は、清潔でムダがなくシンプル。
奥のほうには、ワインのボトルがずらりと並んでいます。
照明は蛍光灯で、BGMは演歌!
なんとも不思議な異空間です。

はやる気持ちを抑え、白ワインをオーダー。


◆L'Angelica Langhe Chardonnay 2008
1langelica__.JPG
イタリア/ピエモンテ州のシャルドネ。
大将:「いいワインはボトルが重いんだよ、持ってごらん。」
ホントにずっしり重かった!
樽香もほどよく、この季節にピッタリの白。


鴨のスモークを前菜に、美食会スタート!
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なんと、これで4人分!
食事はじゃんじゃん運ばれてきます。


穴子のフライ、バルサミコソース。
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ふわっふわ。


そびえたつ、海老の天ぷら。
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海老は苦手なのですが、しっぽまで1本頂きました。


◆Puligny-Montrachet Louis Latour 2007
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2本目も白。
フランス/ブルゴーニュ地方のピュリニ―・モンラッシェは
まさに木綿糸のようななめらかさ。

グラスなみなみにワインを注いでくれる大将。
そして、じゃんじゃん料理!
先が危ぶまれます。

今日は、アワビを炊いたそうな。
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う~ん、ジューシー!


めでたい!真鯛の塩焼き。
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目の周りがたまらんのです。


◆BAROLO Rocche dei Manzoni 1997
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ようやく赤に。
大将ご自慢のバローロ。
こちらもイタリア/ピエモンテ州。


ずっしり800gのA5ランク和牛のステーキ!!!
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もう、お腹がはちきれそうです。

帆立みそ。
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遅れてやってきた友人のために、大将からのお気遣い。
帆立に目がない私ですが、一切れでごちそうさま。

この後も、ワインや料理を出していただきましたが、
私は限界を迎えてしまいました。
恐るべし、北品川。
盛り付けも調理の仕方も、お店の内装と同様に、ムダがなくシンプル。
素材の味で勝負!という大将の魂が、バシバシ伝わってきました。
今度はお昼ヌキでリベンジしたいと思います♪

2010/12/08/saoriya

saoriya

Life with Wine #5:ヌーヴォーなワイン【実践編】

ウンチクはさておき、解禁日に今年のヌーヴォー飲み比べに行ってきました。
IZAKAYA VIN@渋谷
http://r.tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13002063/
ワイン仲間とスクール後に訪れる、素敵なワインバーです。

◆大岡弘武
1ooka__.JPGのサムネール画像
まずは、1杯目。仏南部ローヌ地方の白。醸造家はなんと日本人!
自然派の大岡弘武さんがつくる"Le Canon"というワインを
初めて飲んだときのことを鮮烈に思い出します。
大岡さんのヌーヴォーは初めて飲みましたが、微発砲で少し白濁しており、
Fresh Floral Fruityと、まさに3Fの印象。とても個性的でした。

◆マルセル・ラピエール
2marcell__.JPGのサムネール画像
今年のヌーヴォーは、マルセル・ラピエールに注文が殺到したとか。
「ボジョレー自然派の父」とも呼ばれる彼がつくるワインは
ガメイとは思えないほど芳醇で厚みがあり、定評があります。
そんなラピエールは、今年10月10日、60歳という若さで
惜しまれながらこの世を去ってしまったのです。
今年のヌーヴォーは、まさに彼の遺作となるもの。
味わいは、イチゴやラズベリーの赤い小さな果実味が凝縮され
酸味とのバランスも素晴らしく、チャーミング。
彼の人柄や哲学みたいなものをしっかりと感じました。
追悼、ラピエール。ご冥福をお祈りします。

◆フレデリック・コサール
3F__.JPGのサムネール画像
コサールのプリムールは、ウサギのエチケットがかわいく、ジャケ買い。
味わいもしっかりしていてコクがあり、私好みの一本でした。
これも自然派です。プレゼントにも喜ばれそうです。

ヌーヴォーは、3杯でおなかいっぱいに。
さて、そろそろ大好きなピノ・ノワールが飲みたくなるころ。
この日はたまたま、私のバースデーヴィンテージ1976年のBeauneが
開いているとのことで、贅沢しちゃいました。

◆BEAUNE 1976
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仏ブルゴーニュ地方の熟成ピノ。
なめし皮、腐葉土、コーヒー・・・う~ん、うっとり♪
空気に触れると、すぐに酸化が進んでしまうため、
グラスは回さず、ゆっくり丁寧に味わいました。

◆仔羊のロースト
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メインが登場したところで、フルボディのボルドーを。
あれ?ヌーヴォーを飲みにきたつもりが。。。

◆Chateau Lagrange 2006
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◆Chateau Pichon Longueville Comtesse de Lalande 2004
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◆Pontet-Canet 2004
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ヌーヴォーなワイン。初物はなんだか縁起がよさそうですね♪
今年の役目を終えた葡萄の木々たちは、冬の間お休み期間に入ります。
来年も、葡萄がすくすく育ちますように!

2010/12/07/saoriya

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