ハングタイム・ライターズ

何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。

ニシグチtenkoノリコ

ラッシュ:FLOWERS

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資生堂のCMに出てくる美女競演映画のマスコミ試写会に行ってきました。
蒼井優さん、鈴木京香さん、竹内結子さん、田中麗奈さん、
仲間由紀恵さん、広末涼子さん(五十音順です)
の現代女優でもトップクラスの競演映画。
とにかく、「うっとり」します。

考えても見て下さい。
どなたの組み合わせが成立しても、
一本映画が作れるぐらいのキャスティングです。
事実、それぞれのエピソードが、もうずっと見ていたいと
思わされるぐらい力があって、とてもすばらしかったです。

鈴木京香さんと広末涼子さんのエピソード、
正直言って、広末さんのお芝居が心配でしたが杞憂に終りました。
すごくいい、広末。
鈴木さん、やっぱり空気感女優です。抜群。
竹内結子さんのエピソード、もっと見たくなるような印象に残る内容です。
仲間さん、「おまんら!」とか言ってる印象しかありませんでしたが、
実はすごく地に足ついてた。
田中さん、独特の爽やかさで嫌みがない
(ハッキリいって、どうしてこのメンバーにいるの?って疑問でしたが、すごくキュート)。
蒼井さん、あなたまだ20歳そこそこでしょって突っ込みが空しくなる力量。

これが映画になると去年あたりに聞いたときには「ケッ」と思ってたんです。
正直言って、私はこうゆう作品については、
「金があって、いいよねえ」と嫉妬するタイプなんですが、
ここまで完成度が高いと嫉妬する自分が恥ずかしいと思ってしまうほどのものでした。
お金かかってます。
でも、ムダにはかかってません。
役者と演出と、そしてプロデューサーの意気がかみあった素敵な映画だと思います。
「ケッ」とは言わないけど、やっぱり、うらやましいですね、こうゆう作品は。

ニシグチtenkoノリコ

ドラマ旬報 IRIS

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出た!アイリス。

個人の趣味で申し訳ないけど、ビョンホン!
顔は嫌いなのになぜか好きな俳優です。
中途半端に男前なのに、なぜか惹き付けられます。
ヨン様のような、「良くできました」感がない感じと言いましょうか、
どこか『カタワ』な感じがアンバランスでグワッとグリップされます。
個人の好みですから放っといて下さいね。

さて、ドラマ。
大きいです。「国家」という存在が。
日本人ではできない壮大さ。そして、どこか人ごと。
いくらビョンホンの役を木村拓哉がやったとしても、
日本ではしょせん絵空事です。
なぜなんでしょうね。
『平和だから』と一括りにするには、最近あまりにも国際的に日本がバカみたい
と思ってしまう私としては、それだけにすませたくない気がしますが、
「24」みたいな世界観は、日本人の俳優ではリアリティに達する事ができません。
せいぜい、明治維新の「攘夷!」で大騒ぎしたぐらいなのでしょうか、
日本の危機意識って。

まあ、それほど問題意識を持つ必要はないのかもしれませんが、
日本人俳優ではできない世界観を提供してくれたアジアのドラマです。

そして、刮目すべきは、藤原竜也。
ビョンホンの吹き替えをやってますが、抜群にうまいです。
藤竜ったら、声だけで観客の心をつかんでくれて、
それだけでビョンホンに感情移入できました。
見習ってね、黒木メイサ。
私は好きなの、彼女。
すごくきれいです。そして、性格も奥ゆかしくてすばらしく素敵な女性です。
でもそれと女優としてのバリューは違う、というとても辛い環境にいます。
みなさん、黒木バッシングがありますが、ぜひ、彼女を応援して下さい。

今回は、個人的な感情が過大です。
次は、冷静な所を書きたいものです。(できるかな......)

*視聴率:アイリス 10.1%。 意外に低かった。

ニシグチtenkoノリコ

ドラマ旬報:「新参者」

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TBSの日曜劇場は、局制作という事もあって、
今クールも豪華キャストが集結しました。
隅から隅まで、今のトップスターぞろいという、
ある意味嫌みなキャスティング。
これでもか!という布陣は大河ドラマ並みですね。

東野圭吾原作の刑事・加賀恭一郎シリーズであり、
2010年、2009年連続で「このミス」ベスト1を獲得した話題作です。
私は原作を読んでないので、阿部寛というキャスティングが
あっているのかいないのか分かりませんが、おおむね好評らしい。
東京は人形町を舞台にしただけあって、
"人情ミステリー"という風情ですが、どうもなあ......。
Twitterや、ドラマ公式サイトの投稿などを見ると、
多くの人は満足し、絶賛されていますが、私はかなりダメでした。

スタッフクレジットをよ~く見ていただけると分かると思いますが、
音楽プロデューサーの「志田博英」さんが、もう、私はダメなんです。
この方がスタッフィングされると、大概似たような音付けになります。
『ドンヒャ!』とか『ピラリ~ン』とか『ぞぞぞ、バハッ』みたいな効果が
入るドラマ、分かります?
ものによっては、とてもうまい方なのでしょうけれど、
人物の感情に音をつけるというよりも、ドラマのシチュエーションに
音をつける感じと言いましょうか、
聴いてて、段々その過剰さに疲れてしまうのです。
一言で言えば、「うるせえよ!」。

そう言った意味では、今の福山雅治「龍馬伝」は、
毎回、音楽の支えと役者の演技、
それを引き出す演出で毎回グッと感動させられます。
これについては、そのうち。

「新参者」2話目以降もキャストは魅力的ですが、
もう、あらすじだけ読めばいいかな......。

ニシグチtenkoノリコ

ドラマ旬報:「Mother」と「素直になれなくて」

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4月クールドラマが始まりました。
なんだかんだ言って(ドラマが面白くなくなったとか、昨今いろいろ)ありますが、
やっぱり1話目はみんな気になります。
特に、well made感の匂いのするタイトルや、出演陣に反応してしまいます。

で、この2タイトル。
どちらも、【オリジナル】というところがいいですね。
「Mother」11.8%。
「素直になれなくて」11.9%。
とどっちも同じような数字スタートになりましたが、
2話以降ジワジワ上がりそうなのは、「Mother」の方でしょう。
暗いし、犯罪劇だし、救いがとことんなさそうな「Mother」ですが、
日本人のドラマファンは意外にこういうテイストに弱いんだな。
特に、子役がうまいとやられてしまいます。
子供と動物には勝てないとは良く言ったもので、
今回の子役ちゃんも人の心を鷲掴みにするような「可憐さ」が良いんです。
まだ5歳なのに小学1年生の設定でも、全然違和感ないし。
たまに、「小芝居しちゃって......」と気になるところはありますが。
それも段々こなれて行くのだろうなという期待感もあって、楽しみです。
ちなみに、2話以降のロケーションは、うちのダメン・ダーリンがブッキングしてます。
そこらへんの苦労話はまた次回。

「素直になれなくて」は脚本家の北川悦吏子さん本人が、
twitter上で自分の作品の正当性を訴えてしまって炎上!
tweetする人たちは、「ちょっと社会的弱者な人の集まり」という
記号を置きすぎて、反感を買いましたね。
勉強しないで企画を立ててしまったのも残念ですが、
ドラマの内容がもっと残念。
20年前のトレンディドラマ(すでに終わった感あります)を
書いてた頃の残骸を寄せ集めたような設定と展開で、
どうしようもない内容でした。
もともと北川さんの書くドラマはパワフルなストーリー展開と、
人の気持ちを逆撫でする台詞で意外性を発揮する、
というタイプのものでしたが、それでも安心してみることができたのは、
キャラクター造形がしっかりしていたから。
けれど今回の登場人物の設定は、少し内気な人たちなのか、
いつでもはじけまっせなキャラクターなのか、
どっちつかずでどうにも見ててよろしくない。
今後の修正に期待です。

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