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ニシグチtenkoノリコドラマ旬報

ドラマ旬報:「Mother」と「素直になれなくて」

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4月クールドラマが始まりました。
なんだかんだ言って(ドラマが面白くなくなったとか、昨今いろいろ)ありますが、
やっぱり1話目はみんな気になります。
特に、well made感の匂いのするタイトルや、出演陣に反応してしまいます。

で、この2タイトル。
どちらも、【オリジナル】というところがいいですね。
「Mother」11.8%。
「素直になれなくて」11.9%。
とどっちも同じような数字スタートになりましたが、
2話以降ジワジワ上がりそうなのは、「Mother」の方でしょう。
暗いし、犯罪劇だし、救いがとことんなさそうな「Mother」ですが、
日本人のドラマファンは意外にこういうテイストに弱いんだな。
特に、子役がうまいとやられてしまいます。
子供と動物には勝てないとは良く言ったもので、
今回の子役ちゃんも人の心を鷲掴みにするような「可憐さ」が良いんです。
まだ5歳なのに小学1年生の設定でも、全然違和感ないし。
たまに、「小芝居しちゃって......」と気になるところはありますが。
それも段々こなれて行くのだろうなという期待感もあって、楽しみです。
ちなみに、2話以降のロケーションは、うちのダメン・ダーリンがブッキングしてます。
そこらへんの苦労話はまた次回。

「素直になれなくて」は脚本家の北川悦吏子さん本人が、
twitter上で自分の作品の正当性を訴えてしまって炎上!
tweetする人たちは、「ちょっと社会的弱者な人の集まり」という
記号を置きすぎて、反感を買いましたね。
勉強しないで企画を立ててしまったのも残念ですが、
ドラマの内容がもっと残念。
20年前のトレンディドラマ(すでに終わった感あります)を
書いてた頃の残骸を寄せ集めたような設定と展開で、
どうしようもない内容でした。
もともと北川さんの書くドラマはパワフルなストーリー展開と、
人の気持ちを逆撫でする台詞で意外性を発揮する、
というタイプのものでしたが、それでも安心してみることができたのは、
キャラクター造形がしっかりしていたから。
けれど今回の登場人物の設定は、少し内気な人たちなのか、
いつでもはじけまっせなキャラクターなのか、
どっちつかずでどうにも見ててよろしくない。
今後の修正に期待です。

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