ハングタイム・ライターズ

何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。

アサガグラビ山と渓谷

筑波山

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グラビティ・ワークスの浅賀です。
この季節でも寒さを気にせず、もしかしたら紅葉も期待できるかもしれない、
と、友人夫妻と筑波山に登ってきました。

筑波山は標高877mで女体山(877m)、
男体山(871m)というふたつの山頂を持つ双耳峰です。
百名山でめずらしく(唯一)標高1,000m以下の山です。

ふたつのコブを持った独立峰のような山容は突如、関東平野の北端にそびえ、
印象的、そして魅力的でした。
山頂からは霞ヶ浦や関東平野が一望できて爽快。
せり立つ他の山々が視界にないので変化はないですが、
日本最大の平野に住んでいることを実感できました。

私は埼玉出身で関東平野の真ん中に住んでいたので、
しばらく関西と北陸に住んでいたのですが、
それほど広大な平野が見られないため、
関東平野の広さや田園風景をよく思い出した記憶があります。

筑波山の山頂からこの広い平野を見る限りでも、
そこから受ける恩恵は計り知れないことが想像できます。

広い面積を農作地に当てられて山間部よりは効率的に田畑で作物の収穫ができます。
気候も安定しやすいです。宅地としてはもちろん、
工業や商業施設の用地も確保しやすそう。筑波山まで乗車していった
"つくばエクスプレス"などを始め、在来線や新幹線、幹線道路や高速道路流通なども
整備しやすく、交通、流通の面でもメリットがありそうです。

こんな風にいろんな意味で平野からの恩恵を受けながら生活していのだな、
とひしひしと感じました。"平野"を感じるにはうってつけのお山でした。

アサガグラビ山と渓谷

八ヶ岳

グラビティ・ワークスの浅賀です。
無性に登山したくなって八ヶ岳に登ってきました。
清里高原にほど近く、山麓は避暑地としても有名です。
赤岳を最高峰に横岳、硫黄岳と連なり縦走ができます。

単に名が通っていて人でが多そう、という想像だけで、
なんとなく素晴らさ険しさは期待していませんでした。
ですが、良い意味で裏切られて百名山の名にふさわしい、
展望、コースの変化、山容、どれをとっても素晴らしい山々でした。
天気にも恵まれてとても良い山行になりました。

最高峰の赤岳
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富士山も望めます
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横岳から硫黄岳までは広い稜線が広がります
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硫黄岳山頂へは7つのケルンが導いてくれます
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さて、今日は山に行きたくなる理由を考えてみます。

もちろん、自然に触れ、素晴らしい景色を見たり写真に収めたりするのが
大きな目的であることは変わりません。

『静かに考える』とか『山が教えてくれる』とか、そんなことも耳にします。
私の場合も、気持ちや考え方に影響を与えてくれることを期待して
登ることがあります。(いつもそれを望んでいる訳ではないです。)

今回は仕事や日常で気がついた事があって"ああ、山に行こう"と思ったのです。
それは"声が小さくなっている"と感じたのです。

私は知っていることや自信があることは大きな声でしゃべろうと心がけています。
ですので、声が小さくなっている=なんとなく自信がなくなっている、
何か不安がっていることのあらわれだと思うのです。

では、なぜ登山すると解決するのか。
ひとりで過ごすこと自体がまず自信につながります。
例えば、登山計画通り行動したり、できなかった時に代替スケジュールを考えたりして、
大げさにいうならば、自然の中でうまく生活することが自信になっている気がします。
また、長いトレールを歩ききったり、苦しみながら頂上を踏むことも自信になります。

もうひとつ。登山道で登山者とすれ違う時、挨拶をかわします。
登りではとても息が切れているのですが、大きな声で挨拶するようにしています。
辛いときこそ明るく、そんな調子です。そうやって大きな声で挨拶すると、
不思議と気分も明るくなり、自然に声も大きくなります。
これは山から帰ってきてからでも持続するものだと気がつきました。

私はそんな風にも登山を楽しんでいます。
といっても、行かなきゃ見られない、
まだ知らない景色に出会うことが最も楽しいのですが。

アサガグラビ山と渓谷

涸沢カール

今年も行ってきました、北アルプス穂高山麓の涸沢カール。
もちろん去年同様燃えるような紅葉がお目当てです。
体育の日に絡めての山行でしたが、今年は色づきが悪く、
その2〜3日前の降雪で落葉してしまったりで、全体的にはイマイチでした。

ほぼ同じアングルで撮った写真があります。

こちらが、去年2010年
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こちらが、今年2011年
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残念ぶりがわかります。

何より驚いたのが登山者の数。
涸沢カールに1200張のテント数は過去最多だそうです。
実際に私たちパーティ4人は途中まで進みましたが、
登山道の渋滞を見てテン場がなくなると予想し、
ひとつ下の横尾のテントサイトまで戻ってのキャンプとなりました。

1200張りとはこんな感じです。
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なので、念願の北穂高登頂も断念。天気も"ザ・ピーカン!"だっただけに残念です。

ここで、ちょっと涸沢人気を分析してみました。

・去年の涸沢の紅葉は10年に1度と言われるぐらいキレイだった
(と、今年の涸沢で耳にした)のでその再現を期待。
・さらに、去年は紅葉が遅れ気味で、体育の日に紅葉の盛りだったので
今年も盛り?!と期待。
・北アルプス、3000m級の山々がそびえるが、涸沢までは危険な箇所が少ないので
初心者でも登れて、本格的な登山の気分が味わえる。
・涸沢小屋や涸沢ヒュッテなど、食事や宿を提供している小屋があり、安心。
・涸沢の紅葉はいろいろなメディアに取り上げられている。
・紅葉以外にも、穂高岳登頂やモルゲンロートなど、涸沢に行けば楽しい事いっぱい。
・ヒュッテでの名物、おでん+生ビールが最高にうまい。
・2011年10月9日の明け方に 10月りゅう座流星群(旧称ジャコビニ流星群)が極大。
・日本全国、空前の登山ブーム?

こんな感じでしょうか。とにかくどこの山へいっても老若男女、人がとても多いです。

登山を多くの人で楽しみたい、という気持ちもある一方で、
入山者が増える事での環境の変化やマナーの低下が問題だと感じました。
個々が積極的に知識や情報を得る事が何より重要ですが、
メディア、メーカー、小売店さんも、マナーやルールの講習や
遭難防止対策などの周知に努力してもらいたいと強く感じました。

日常生活以上にいろいろなことに気を使いながら山を楽しみたい、と、
いろんな反省や次回への期待を胸に下山しました。(でも楽しかったー。)

アサガグラビ山と渓谷

黒部から北岳の麓へ

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グラビティ・ワークスの浅賀です。

シルバーウィーク前半の三連休で
とうとう薬師岳経由で黒部の源流に行ってきました。
と、報告したいところなのですが、
富山立山に夜中に到着したはいいのですが、
翌朝、夜は降っていなかった雨がどしゃ降りです。
台風接近は接近していたのですが、
中国大陸にある高気圧のがんばりに期待してました。
夏は終わりのようです。


今年は個人的にも台風の当たり年で、屋久島も台風でした。
過去、沖縄旅行でも3回台風に遭遇してますので
そもそも台風の引きが強いのかもしれません。


さて、立山の町まで降りたら何とかつながったiPhoneで
各地の天気を急遽チェック。
幸運にも南アルプスだけ晴れてそう。


夜中に富山まで車を走らせて行ったのに、
南アルプスまで引き返すという苦行覚悟で
北岳の麓にナビをセットしました。


これが大正解。


到着したのが初日のお昼前になってしまいましたが、
3日間通してほぼ晴れ。
夜は満点の星空で天の川が見えるほど快晴で感激。


北岳は迫力あるし、お魚もたくさん。
この辺り特有の"ヤマトイワナ"という種類のイワナが生息しています。
このイワナ、おっとりとした性格と黒めがちの目が魅力。
特長は深緑の横シマと朱点がないことです。


こうして、日常のアレコレから完全に離れ、
集中して自然と対峙することで心の底からリセットできます。
またリフレッシュして日常に没頭できるエネルギーとなります。
行ってよかった北岳山麓。

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宿泊はもちろんテント。今回のテン場は川のほとり(の、ちょっと高台。)

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散らかっているように見えて、結構整理されてます、これでも。

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ヤマトイワナとニッコウイワナの混生の川。
で、これはニッコウイワナ。ヤマトイワナの記録は無し、記憶はおいしかった、です。

アサガグラビ山と渓谷

生命力

グラビティ・ワークスの浅賀です。

黒部源流釣行前の準備運動としてとある源流に行って来ました。
ここは源流部といっても上流部でも砂防ダムが並んでいるような川です。
そのため砂防ダムから砂防ダムまで短い区間で釣っては次ぎの区間へ、
という事を繰り返して上り詰めて行きます。

昨今の雨の多さやすごさをここでも感じました。林道は崩落し、
川もかなり水が出た形跡がありました。渓相が変わり、
砂防ダムが土砂で埋まってしまったところもあり。
それでも生き抜いている岩魚の生命力に驚かされます。
ここの岩魚はダムが分断しているので限られた区間で繁殖を繰り返していると思われ、
そのためか区間と個体によって魚の見た目が大きく違うのも面白いです。

朱点がキレイなニッコウイワナ。
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こちらは主点がほとんどないのでエゾイワナっぽい。
(フレアが強くて失礼)頭が大きいので成熟してる個体です。
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たくましく、美しいです。

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