山に行ってきました。始めての本格的な冬山となります。
場所は北アルプスの燕岳、夏の北アルプス縦走で登った山で、
一度行った山がよい、と考えて決めました。
また、もうひとつの目的は大人気の燕山荘に泊まる事です。
夏だとおおよそ混雑の中しか泊まれないので、
雪が積もるこの季節が良いと考えて楽しみにしていました。
山は天候にも恵まれ、雪のコンディションもよく、
危険なく楽しみなら登れました。
夜は氷点下2桁という寒さでしたがその分空気も澄んでいて絶景でした。
小屋は今季最終営業日で予想以上の賑わい。
人気の理由は人気の山域ということもあるのでしょうが、
気遣い、サービスが際立っていました。
例えば、日の出、日の入りの時には写真撮影のために
お客さんの小屋への出入りが多いのですが、
いってらっしゃい、おかえりなさい、の声がけがうれしかったです。
また、お客さんの脱いだ室内用スリッパをサッと処理し、
多からず少なからずある一定量だけを玄関に並べ続けているのも、
玄関の狭さ、お客さんの多さ、整理整頓感、サービス精神などを感じました。
社長の赤沼さんのお話を聴く機会があったのですが、
これがまた印象的でした。燕山荘では小屋番の方が雪に埋もれた
夏の登山道が上にトレース(踏み跡)を付けてくれます。
それを辿ると燕山荘までたどり着くという寸法です。
社長曰く、そのトレースの上を必ず歩いてください、とのこと。
当然、安全面を考えてもあるのですが、
登山道をちょっと外れたところに生えている凍ったシャクナゲ、
ハイマツなどの植物を守るためだそうです。
ちょっとした重力でも凍った木々は簡単に折れてしまうのですね。
社長の人柄が感じられて、
目指すところが『気遣い』『思いやり』なんだな、という印象を受けました。
人生の大先輩として、商売人としてとても尊敬できる方だと思いました。
燕山荘、最高です。