3日目の朝、保護したヒヨドリは死んだ。
ベランダのそばでそのことを理解しているのか・・
親鳥は餌の虫を咥えたままこちらお伺っている。
余りにも大きな怪我、出来事が飛べないヒヨドリの子を襲った。
他の命に対してあまりにも無力であるわが身をなげく。
お役所で言われた「自然淘汰」という言葉が目くるめく。
★
今回本当に大切なことをこの子、いやこの子の家族に教えてもらう。
すべての生き物が持つ「情」の姿。
ありがとう。
・・・ベランダにゲージを据えてからはヒヨドリの親は虫やグミをこまめに運んだ。
亡くなった子を出そうとした時、ふっと見るとゲージに掛けた網が親たちが
運び続けたグミのエキスで赤く染まっていた。
小雨降るこの日、親たちは餌を加えたまま電線に止まってこちらに
見入っている。
kameo@tanima