いやー、よく寝た。
8時前には寝ました。
大部屋の住人の動きやいびきで何度か起きたけど、
起床時間の4時まではゆっくりできましたよ。
サスガ、小屋泊まり!!
悪天候のために、予定を1時間後ろ倒しにして、
4時に起床。
ライトをそぉっと点け、荷物を持ち出し自炊部屋へ移動。
湯を沸かし、朝ごはん。
スープ。マジックパスタ。クラッカー。コーヒー。
昨晩降り続いた雨は一旦上がり、夜明け前は満天の星。
小さなバックに荷物をまとめる。
行動食。バーナー。水。レスキューキット・・・。
大きな荷物は小屋におかせてもらう。
いわゆる「デポ」ってやつです。
合言葉は
「デポってサイコー!!」
トイレを済ませて、いざ出発。(5:20)
暗がりの中からコースに入るのは、
経験の乏しい身には、ホントに難しい。
4人縦列の3番目を歩いていく。
中山乗越(5:50)
夜明け前に見えていた星はすっかり厚い雲の中に。
行者小屋に到着(6:00)
小屋に止まっている山人達が、
朝の様子を見に外に現れたりしている。
ドリンクを一口二口飲んで、赤岳に向かう。
暗がりの中では、皆無口。
地蔵尾根にやがて難所が現れてくる。
ご来光が見えるわけでもない。
前へ前へ。
徐々に高度を上げる。
いやー、しかしガスってるねぇ・・・。
クサリ場。
なかなかの威圧感。
視界が良ければ、もっと怖かったかも。
お地蔵さんに見守られながら登る。
ジグザグと岩山を登る。
チェックポイント、地蔵の頭に到着(7:00)
地蔵の頭から5分も歩くと、赤岳展望荘。
風の通り道に風力発電装置が並ぶ。
南八ヶ岳の主峰だけあって、
赤岳のまわりには山小屋が充実している様子。
すぐに出発。
もやの向こうに見えているのが、赤岳なのかどうなのか・・・。
岩山を超えていく・・・。
雲の動きが早い。
太陽の存在が確認できる。
空色がときどき見えるだけで、テンションが少し上がる。
赤岳山頂はもうすぐ。
おっ、ちょびっと青空!
山頂の一歩手前。
赤岳頂上山荘(8:00)
山頂が見える。
青空もときどき見える。
本日のメインイベント。
赤岳登頂!!!(8:05)
(振りかえると、この時だけの陽の光&青空でしたね)
ほら、あっというまに雲に覆われる。
少し粘りますか・・・。とシャッターチャンスを待つ。
訪れる山人達の記念写真を頼まれるお返しに
こちらのカメラもシャッターを押してもらう。
仲良きことは美しきかな。
さぁ、ここから尾根沿いは風が強いですよ。体か冷えますよ。
と、隊長の号令で行動食を胃に入れ、防寒を万全にする。
うーん・・・やっぱり陽は出ませんねぇ。
後ろ髪を引かれつつ、次のポイントに向け出発(9:00)
再び岩場にハシゴやクサリが現れる。
岩山を回り込み。
梯子を登り。
前へ、前へ。
横移動の中で、登ったり、下ったり。
横岳登頂の図。
横岳。2829m(10:00)
うーん。何も見えない。
することもなく、次に向かうか・・・。
横岳からの尾根は猛烈な風。
体感的に風速20mからきっと瞬間的に30mの風。
横風に体を傾けながら、前に前に・・・。
緊張の中、硫黄岳山荘に到着(11:05)
いやー、すごい風だったねぇ・・・。
ふぅ・・・、すごい風だった・・・。
悪天候のなか訪れた山人のために、
ストーブに火をつけてくれる小屋のレディ・・・。
の、うしろで身支度を整えながら、
あ。ウェアの前後ろ間違えちゃった・・・なんて、
レディから笑いをとる隊長。
一息ついて、次へ。
猛烈な風の中へ。
この石をつみあげた道中の目印(ケルン)を7つか、8つたどると、
硫黄岳山頂です。・・・と隊長。
なだらかなガレ場。
猛烈な風。
途中に爆裂火口があります。
本日は、何も見えません・・・。
硫黄岳登頂。2760m(11:55)
いやー、何も見えないね会議
何も見えないし、行きますか。
あ、これ、避難小屋だよ。
これで助かった人もいるんだろうね。
これ、冬にこの風が吹いてて、装備も手薄な時に雨なんか降ってきたら、
もう、アウトだよ・・・。
の図。
徐々に高度を下げていく。
森に入っていけば、風の影響も避けられるだろう。
森のちょっと手前。赤岩の頭に到着(12:10)
森の中はやっぱり静かだねぇ・・・。
なんか、おなか減ったねぇ...。
ちょっと開けたところがあったら、お昼にでもしましょうか・・・。
下りがタラタラとしばらく続くし・・・。
で、お昼です。
各自バーナーに火をつけ、お湯を沸かします。
それぞれセレクトしたお昼メニューを準備します。(1:05)
ナポリタンをかぼちゃのスープ。
食後にカフェオレ。
カップヌードル・ルフィル。
ジェットボイルはホントにあっという間にお湯が沸く。
寒い中のアツアツのスープ。
今どきのインスタントはうまいうまい。
マジックパスタは、お湯を入れて3分。
山で「速さ」は一つの正義です。
一息ついて、再び歩き出す。
赤岳鉱泉の小屋まであと一息。
沢を渡る。
橋を渡る。
ベースの赤岳鉱泉の小屋に到着。(1:50)
預けておいた大型のリュックをピックアップ。
荷造りをし直して、車のおいてある駐車場へと向かう。
昨日来た道を逆になぞる行程。
雨が降る前に・・・と思っていたが、パラパラと降りだしてきたので、
堰堤広場でザックカバーをし、レインウェアを装着。
もう、ひたすら下る道。
各自黙々とゴールを目指す。
美濃戸山荘で、水を一杯。
もう、着いたも同然。
3:40分。駐車場に到着。
荷物を下ろし、レインウェアを片付け、
温泉グッズをザックから出して車に乗り込む。
地元の温泉に入って、山の汗を流す。
高速に乗り、ドライブインで夕食。
お土産を買って、渋滞の中、東京を目指す。
3連休の中日だから、これでもまだましな渋滞なのだろうな・・・。
22時半。新宿駅到着。
長い運転。ご苦労様でした。
今度は、視界良好天気爽快な八ヶ岳に挑戦したいっす。
あ、そういえば、今回おニューの靴で本格的に上り下りしたけど、
かかとの靴ずれ、だいじょぶだったなぁ・・・・。
これもおおきな収穫だわ・・・。
hittaka@desk