「北アルプス裏銀座縦走 2014秋」もいよいよ最終日。
双六小屋のテント泊はグッと冷え込みました。
2時起き。
うとうとと、3時間ばかり寝たかな。
隊長にテント越しにモーニングコール。
それから、ぼちぼちと朝食。
考えてみたら、2時に朝食ってのも変な話だ。
なんて思いながら、テントのジッパーをあけ、
ベンチレーターを開け、カップ2杯分の湯を沸かす。
湯の沸く間に、カップの用意をし、スープの用意をし、
乾燥ワカメと乾燥野菜とクラッカーを割り入れる。
もうひとつのカップにインスタントコーヒーの粉をいれて準備OK。
シュラフをたたみ、マットをたたみ、ストーブやカップを片付け、
身支度を整えて、防寒着を身にまとい、外に出る。
テントを畳むため、ペグを抜き、ウェイトの石を外す。
テントには霜がびっしりと降り積もっていて、夜の冷え込みを表している。
暗がりでテントをしまい、ザックにパッキングしていく。
今日も満天の星。
2時に起きでゴソゴソ行動してるのは、このテント村でも早いほうかな・・・。
小屋にいって用を済ませ、ちょうど出発の時間。(4:00)
双六小屋までの道は、昨年の槍ヶ岳登山のときの往路。
その道を今年は逆に降りる。
クマの話なんかする。
クマが出たら・・・、
●腹の底から声を出す。
●じっとくまから目をそらさず動かない。
●逃げる。
●死んだふりをする。・・・・
どれが正解なのか?
なんて、話しながら、ぼちぼちと歩く。
今日も、そうして夜が明けていく。
弓折乗越え分岐点(5:25)
夜明け前の槍ヶ岳。
弓折乗越から下っていくと、鏡平小屋が見えてくる。
鏡平小屋到着。(6:20)
小休憩。防寒着を脱いでいく。
高山植物に霜が降りている。
昨晩の冷え込みを物語る。
おぉ、槍の肩から今日のご来光。
ここが「鏡平」と言われるゆえん。
凍えた山道に陽が差し込む。
本日はひたすら高度を下げる道のり。
シシウドヶ原で小休憩。(7:25)
見上げるとこんな感じ。
イタドリヶ原を通過。(7:53)
チボ岩を通過。(8:11)
澤の音が聞こえてくる。
土の道から岩の道に変わる。
くだりの岩の道のりの連続に、脚がだるくなってくる。
秩父沢に到着。(8:25)
やれやれとザックをおろし、水を飲み、小休憩。
沢の水で顔を洗う(4日ぶり?)
メガネをかけたまま顔を洗ってしまう。
なんだかんだで疲れているのか?
疲れはいろんな形で表現される。
だいぶ降りてきた。降りてきた山々を振り返る。
澤が川になる。
平地がもうすぐだ。
平地になったら、サンダルに履き替えてやる!!!
凍えていない植物。
紅葉を通り超えてしまった山の上と違って、
これから紅葉が楽しみなふもと。
登山靴からサンダルにはき替える。
かかとの靴ずれから解放される。(9:20)
わさび小屋に到着。(9:50)
ビールを飲みたいが、まだ我慢。我慢。
よく冷えたきゅうりを食す。
川沿いの林道をてくてく歩き、ゴールに到着。
新穂高温泉の登山口のゲートを出る。(10:49)
わさび小屋で知り合った青年と話しながら歩く・・・。
旅は道連れ。
帰路の交通事情の話から、
彼の帰路の途中、平湯温泉まで車で送っていってもらえることになる。
感謝。
お勧めの日帰り温泉などを教えてもらう。
途中、おいしい湧水を汲むというので、ついでに飲んでみる。
「奥飛騨の名水・タルマの水」
奥飛騨温泉郷・平湯温泉「穂高荘倶楽部」にて
源泉かけ流しの温泉につかる。
靴ずれの傷を確かめるが、へっちゃらへっちゃら。
4日間の絆創膏とテーピングを外す。
お食事処「いなかや」にて、
お勧めの飛騨牛のランチをキンキンの生ビールとともに食す。
いやー・・・たまんねーっす!!な瞬間。
青年と別れ、荷物をまとめ、バスターミナルへ。
松本までのバスチケットを買い、バスの来るまでの時間で
お土産を買い、また喉をうるおす。
松本から新宿までの特急電車をチケットを買い、
車中で楽しむ地ビールとおつまみとを買う。
なんとか、無事すごした「秋の北アルプス・裏銀座縦走4日間」
体力・体調の観察を自問自答しながらよくした4日間でもありました。
課題は
・靴と靴内事情の改善。
・心肺機能の強化。
・股関節の柔軟性。
・体幹強化。インナーマッスル強化。
・コンロ&カトラリー関係の軽量化。
・山知識。地図読み込み。
あ、隊長にあとであやまらなきゃぁいけないことがあるなぁ・・・。
初日の道中に「あ、今、ライチョウが鳴いたかも」・・・って足をとめたやつ。
あれ、おいらのオナラでした。
山に登ると、よくオナラが出るんだよね。
ほら、スープのパッケージとか、パンパンに膨らむじゃないですか。
おなかの中でも、ガスが膨らんででてくると思うんだよね・・・。
・・・って、謝るほどのことでもないか・・・。
荷物持ってもらって、感謝です。
遅い足取りにつきあってもらって、感謝です。
この下山後の足の膨張は、
むくんでいるのか。それともかかとのキズが腫れているのか・・・。
いずれにしても、次の山まであと3週間。
靴内事情をどうするかが、最大のポイントでです。
それさえクリアすれば、相当な割合での山問題が解決されます。
「山にの登るのは修行じゃなくて、楽しむために登るんですから」
何度か隊長がつぶやいてました・・・。
2014/09/hittaka@desk