ハングタイム・ライターズ

何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。

ニシグチtenkoノリコ

フィルムラッシュ:【マネーボール】

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メジャーリーグ1、弱小&貧乏球団を、今まで誰も見向きもしなかった
データ分析を駆使して負けない野球チームを組織、見事常勝軍団に押上げた
実在のゼネラル・マネージャー、ビリー・ビーンの偉業を描いた映画。

ブラッド・ピットが自らプロデューサーとして参加、
映画化しているところがおもしろい。
「この物語をやる必要がある」という思いに駆られてないと、
プロデューサーなんてできないもん。
まして、主演。失敗したら自分のせい&お金も戻ってこない。
こうゆう覚悟の元に作られているせいか、
ブラッド・ピットがすごく人間味に溢れていて、
初めて「こいつ好きだ」と思わされた。
今まで何となく芝居におふざけ感があったけど、
地に足をつけた男の話として何だかジンワリしてしまった。

周りの女優陣も大して美人じゃないし、子役もしかり。
けれど、それがリアルで娘の歌を聴いてる親父のピットがすごく良い。

実際は野球のデータ解析に一役買ったコンピューターオタク風の
若者のおかげってとこもあるし、
いくらデータがあるからといってここ一番で本当に実力を発揮できるか、
なんてやってみなくちゃ分からない要素がたくさんあって、
どこまでビリー・ビーンの業績とし
て称えていいのか分からないけど、でも、
「現にこうして闘った男がいた」ということを
お話として楽しめただけで無駄じゃない2時間。

ある意味、映画としてのお手本を見た気分。
大人の映画はこうでなければ、と思う。

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