イタリアには精神病院なるものがありません。
それは、なぜか?
その答えは、この映画、なんと実話を元にしたお話にあります。
精神病院と言えば、とりあえず隔離して人に迷惑かけんなよ、
的な扱いで一丁上がりとされている人たちが収容されているイメージ。
ところが、イタリア人とはさすがに奇抜な民族性で。
「誰でもどこかオカシくて、必ず何かを持っている」
という思想のもと、あんたらでもできることがある、と仕事を「作り」、
「結果を出す」という至極単純に見えて、ほとんどの人が挑戦しようと
しなかった事をやってのけた人たちのお話です。
どんな仕事で何をやったかは別にして、世界中、誰でも思う事は
「仕事がある」=「生きる」ことに繋がる事なのだなあと言う事。
ここらで自分の仕事について、立ち止まって考えたいなと思わされる、
ハッピーな映画です。
そして、人間であることの哀しさや可笑しみなどについてもね。