ハングタイム・ライターズ

何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。

ニシグチtenkoノリコ

フィルムラッシュ:『孤高のメス』

kokounomesu.JPG

6月5日全国東映系公開の『孤高のメス』試写を観てきました。
前からちょっと気になってたんです、ビジュアル的にもキャスティング的にも。
夏川結衣さんは年齢近いし仕事もしたことあるので、
なんとなく親戚的な気になり感と言いましょうか。


確かに、気になっていただけに、夏川さんすばらしかった。
彼女の出演作(全部観た訳じゃないけど)の中では、
出色の存在感と芝居感で、ちょっとゾクッと来ました。
艶っぽいのよ、目だけのアップが。
手術衣のマスク越しの目だけの芝居が、
緊迫感と堤さん扮する外科医への愛にあふれて、
何とも心地よいです。


だけど......。
誰が見る映画なのだろう?
夏川ファン、堤ファンが観て、もうenough......な世界。
今の医療のトピックスにあまりリンクしない題材で、
いつの時代の誰に見せたい映画なのかが掴みづらく、
かなり不安な作品と感じました。
今の時代、『生体肝移植』とか「脳死臓器移植』とか話題にされたとして、
それが実感として必要な題材なのかどうかが問われるような。
難しいテーマを扱ったなあ......という感触です。


役者の演技や映画らしい映画、という意味では、
最近の、「ドラマから映画」というお手軽作品とは一線を画しているけど。


『地味』な作品がどこまで支持されるか、注目です。


それにしても、夏川さん、存在感増してきましたね。
「新参者」第2話も、夏川さんが出てる、という一点で観ましたもの。
あれでねえ......実際本人は、男に媚びないっつうか、一人で生きて行ける女ってのが、
惜しいような、
らしいような。
もうちょっと、可愛げあると楽に生きられるだろうに、と思うよ結衣ちゃん。

カテゴリー

アーカイブ