ハングタイム・ライターズ

何も見ない日はないのです。何も思わない日はないのです。

hittaka@desk

今日見た広告:宮崎あおい:東京メトロ

miyazakiaoi2.JPG
もう今では営団地下鉄などと言いません。
東京メトロといいます。垢抜けようとしているんです。

宮崎あおいがじっとこちらを見ているポスターを
写真にとったら、自分が彼女を撮ったように見えて、
ちょっと「おっ」って思いました↑。

いいモデルさんがいて、いいロケーションがあって、
いいスタイリングをして、いいヘアメイクをして、
いい雰囲気で、いい表情が撮れたら、
それで気持ちいい広告になるのですね。

スポンサーはお金をかけるので、
ついついあれこれ余計なことをしたがります。
変な格好させたり、変な表情させたり、変なことさせたりします。

最悪なのは、撮ってしまった写真をあーでもないこーでもないと、
いつまでも踏ん切り悪くいじり回すパターンです。
歯を白くしろ、白目を白くしろ、しわをなくせ、肌色を変えろ・・・です。

下手な写真を撮った連中が下手な後処理をしたりするものですから、
なにが原型かももはやわからず、さりとて後戻りもできず、
どこに向かおうかすっかり目標を見失ったまま
印刷されてしまったような悲惨な写真に出くわしたりもします。

その点でこの一見なんでもないような写真には価値があります。
なんでもないようですが、なかなかない広告写真であります。
垢抜けられるかどうか。そのへんの理解があるかどうかが大きいのです。
スタッフにも、クライアントにも・・・。

それをセンスというのでしょうかね。

2010/03/24/hittaka@dsk

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