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Tanima K/I

『 憲法 』

「憲法」について雑誌『女性セブン』2013年5月30日号に
ぼくの尊敬する高村薫氏が以下のような考えを述べられていました。

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一人一人がよく考え、意見するべきだと思います。
暑い夏には少々不向きなテーマかもしれませんが
バカノじゃなくアベノミクスが怪しく動いてる今だからこそ重要。

高村先生、ありがとうございます。

井上亀夫

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「96条は憲法そのものについてのルールであり、憲法のいちばんの大枠です。その条項に手をつけること自体が完全なルール違反。これは憲法を否定する行為であり、『憲法はいらない』といっているに等しい」(高村さん・以下「」内同)

 高村さんは、憲法改正については是々非々で論じるべきという立場だ。

「ゲームはフェアでなければならないのに、自分の都合が悪いからと途中でルールを変えるのは卑怯です。96条改正により、時の政権に都合よく憲法が変えられるようになると、もはや憲法の意味をなしません。護憲派、改憲派以前の話、国民投票以前の話です」

 高村さんは高校時代、学生運動などで護憲派・改憲派が真っ向から対立する様子を見つめながら、独自の憲法観を育んでいった。

 その持論は、「憲法はゆるゆるがいい」。憲法は学校の規則とは違い、"ゆるい"ほど本領を発揮するという考えだ。

 実際、9条で一切の戦力を否定しながらも現実に自衛隊が存在するように、シロかクロかをはっきりさせない"曖昧さ"こそが、憲法のあるべき姿であると言う。

「憲法には一見曖昧な"のりしろ"があるほうがいい。時代・状況は刻々と変わります。その折々に判断できる曖昧さがあったおかげで、日本の憲法は戦後ずっと保たれました。憲法がゆるくて曖昧だからこそ、安全保障の問題も現行憲法の枠内で対処できます。中国や北朝鮮の台頭で9条を中心とした憲法改正が唱えられていますが、憲法を変えずとも自衛隊法の改正などで充分対処できるんです。わざわざ国防軍を創設する必要はありません」

 安倍首相は96条を改正し、憲法発議のハードルを下げて国民投票に委ねることで、「アメリカに押しつけられた憲法を国民の手に取り戻す」と強調する。

「今の憲法は誰の憲法だと言いたいのでしょうか。"取り戻す"という意味不明の言葉はどこからきているのでしょうか。安倍政権はまさに支離滅裂です。そのよい例が、1952年のサンフランシスコ講和条約発効を記念して、今年4月28日に都内で開かれた『主権回復記念式典』でした。戦後に講和条約を受け入れたということは、日本国憲法も受け入れたということでしょう。一方で盛大にお祝いしつつ、他方で憲法は押しつけられたなんて明らかに矛盾しています。まったく理解不能です」

井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's