スタッフブログ

地球が回ってる限り、宇宙が膨張し続ける限りHUNG TIME TIMES!

Tanima K/I

『 必需品 』

IMG_5032.JPG


今日のBGMもランチャのラリーカー・サウンドで。

1980年代初頭WRC主催のラリーは各社の威信のかかった
最低生産台数200台をクリアしている車だけで行う
「グルッペB」クラスというのがありました。
その時に生産されたのがLancia Delta S4(ZLA038ARO)。

レーサー以外に販売されたのがLancia Rally 037。

なんと型式名に038が使用されている!。
これはアバルトの開発コードなんです!!。

そう、ランチャはファット傘下だったので
この車をフィアットはアバルトグループに
担当させた訳です。

当時、何台か日本に037が入っていて(バブル期)
なんと、乗っけてもらったことがあるんです!。

エンジンのいたるところにアバルトのサソリのマークがあったのを
今でも鮮明に記憶しています。

ランチャはラリーカーには伝統の「HF」がつくんですが
このS4には着きません。
アバルトチームの誇りがそうさせたんでしょう。

そんなグルッペBはモンスター・パワーゆえ事故も多く
1985年に中止となりました。
実はその2年後に計画されていたのが、さらに過激なカテゴリー
最低生産台数10台(まんまファクトリー・レーサー)以上の
「グルッペS」クラスでした。
当然コレも幻となったわけですね。

このクラス用にランチャ/アバルトチームが造り上げたのがS4の発展型
Lancia ECVだったんですね。

4気筒!。左右エキゾースト/ツイン・ターボ/1.8L/910kgカーボン
ハニカムボディーで8000回転で600HP!。

motorebn.jpgのサムネール画像

永い眠りについていたECVが昨年、ラリー・レジェンドのイベントの
デモランでそのサウンドをファンに響かせた訳です。

ヨーロッパの歴史そのものな訳です。
観衆の喜び/誇りはさして知るべし。


さて、最近のランチャはニュー・ストラトスを開発。
目のはなせないランチャ=フィアット、熱いです。

井上亀夫  kameo a.k.a. prince of fool's